白雲去来

蜷川正大の日々是口実

おーい。いや王維の今日の詩。

2017-09-11 13:09:41 | 日記
九月九日(土)曇り。重陽の節句。

今日は、五節句のひとつ「重陽の節句」。菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」。前夜から、菊の花の上に真綿を載せて、菊の香りを綿に写す。その綿で体を拭くと長生きをするとか。風流だなぁー。昔の中国では旧暦九月九日の重陽の節句には頭にハジカミの葉をさして高台に登り、薬酒を飲んで邪気をはらう「登高」という習慣があったそうだ。この日のことを詠んだ句で有名なのが、王維の「九月九日山東の兄弟を憶う」と杜甫の「登高」。好きなのは王維の詩。この詩を読むと、北海道に出張していた頃を思い出す。

独り異郷に在って異客と為り
佳節に逢う毎に倍ます親を思う
遥かに知る兄弟高きに登る処
遍く茱萸を挿して一人を少くを

私は見知らぬ異郷の地で独りぽっちだ。
祝い事の日にはなおさら親兄弟のことが恋しくなる。
(今日は重陽の節句なので)きっと兄弟たちは高台に登って 頭にハジカミの葉を挿しているだろうなあ。
その中に私だけがいないのだ…。(「日本人の漢詩」より)

この時、王維は十七歳、当時の中国の公務員試験「科挙」の試験を受けるために故郷を離れ長安に滞在している時の作とされている。きっとホームシックになったんだろうなぁー。

お仏壇のお花「スプレー菊」の水を換えてから朝食。ポークハム・プレスハムに目玉焼き、わかめの味噌汁。昼は、塩おにぎり一つ。夜は、「そごう」にて、カツオ、メジマグロ、カレイの縁側、むすび白滝の煮物を買って、のんびりと酔狂亭にて、愚妻、上の子供を相手に晩酌。桐生祥秀が、百メートルで九秒九八の日本記録。やはり九秒一番乗りは桐生だったか。
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