白雲去来

蜷川正大の日々是口実

浪人の日々とは。

2017-11-22 13:54:37 | 日記
十一月二十日(月)晴れ。

余程暇そうに見えるのか、たまに、人から「蜷川さんいつも何をやってんですか」などと聞かれることがある。心の中で、「俺が何をやっていようが、大きなお世話だよ」と思うが、そこは口には出さずに、「まあ原稿を書いたり、雑誌の校正をしてたり、ギリギリ、かつかつの生活をしていますよ」と答えることにしている。でもこれは本当の話であるから仕方がない。最近は、金になるような原稿の依頼はほとんどなく、応援してくれていた人たちは、引退したり、亡くなられたりで、先のことを考えると、憂鬱になる。

しかし、余りくよくよしない性格だから、ケセラセラ(なるようになる)と、酔狂亭で独酌の日々である。懐具合が悪いこともあるが、ネオン街から遠ざかってから久しい。若い頃は、暗くなるとそわそわしたものだが、最近は、家飲みの方が楽しい。決して負け惜しみなどではなく、へたな居酒屋などに行くよりも、自分で料理をした方が美味しいし、何と言っても「御会計」を気にしなくて良い。だから我が家のエンゲル係数は、かなり高い。それでもたまには、気の合う人たちと、飲むのも当然ながらストレスの解消法となる。

「酒ばかり飲んで」と言われるが、これも大きなお世話。ゴルフも麻雀もやらないほとんど無趣味の私から酒を取ったら、何の楽しみがあるのか。最低限、美味しい酒を飲むために、断食に行ったり、ウォーキングもする。私の場合、健康イコール、酒を美味しく飲める体づくりなのだ。事務所から自宅に戻る時、今日は、何を肴に一杯やろうかと、魚屋、肉屋を覘く。美味しそうな刺し身などを見つけると頬が緩む。さっと風呂に入ってから、まずは「極ゼロ」を一本飲んでから、酔狂亭のボトル棚から、酒を吟味する。まあほとんど「黒霧島」なのだが、稀に頂き物の「金霧島」や「魔王」に手を出す時もある。酔えば、世情に悲憤慷慨し、たまに駅伝やマラソンに歓喜し、たまに映画に落涙し、たまにナツメロを愛唱し・・・。「またここで寝てるの。早く寝室に行きなさい」と言う「天の声」に促されて、すごすごと眠りにつく。まあ笑って下さい。浪人の日々何てこんなものです。
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