白雲去来

蜷川正大の日々是口実

星月夜。

2016-09-15 18:30:02 | 日記
九月十四日(水)曇り。

よく晴れた秋の夜に、月が無くても満天の星の光で、月夜のように明るい夜のことを「星月夜」(ホシヅクヨ)と言う。日本語は美しいなぁー。高浜虚子の句にも「われの星燃えておるなり星月夜」がある。といっても都会では、様々な人工的な光に邪魔されて、満天の星など見えるはずもない。一度、「降るような星空」と言うものを見てみたいものだ。

先日、古い知り合いに、日本酒に「白雲去来」という銘柄の物があると教えられて、どの程度の物かと、ネットで調べてみたら、何と四合瓶で十万円以上もする。どんな人が飲むのか知らないが、まったくナメた話ではないか。こんな酒を飲むならば、「黒霧島」や「伊佐美」で酔い痴れていた方が性に合う。もともと日本酒は、燗酒が好きなので、燗に向かない上等な酒は買ったことがない。たまにお付き合いで、「冷酒」を飲むことがあるが、正直言って「美味しすぎて」日本酒と言う感じがしない。まるでワインを飲んでいるような味わいである。酒好きな私としては、一升ぐらいはペロリだな。だから美味すぎる日本酒は要注意。

私の道の兄だった元楯の会の故阿部勉さんの辞世の歌?は、「われ死なば火にはくぶるな『栄川』の二級に浸して土に埋めよ」というもの。
ちなみに「栄川」は、福島の酒で「さかえがわ」ではなく「えいせん」と読む。秋田生まれの阿部さんがなぜ「栄川」か分からないが、その昔、福島に住んで『福島ジャーナル』という雑誌を作っていたことがあり、そのせいかもしれない。

焼酎だって、昔は庶民の、いや庶民以下の人たちの酒というイメージだったが、「幻の三M」(森伊蔵」「魔王」「村尾」)や、「佐藤」「農林二号」といった焼酎は、庶民には手が届かないものとなった。あーあ世も末じゃ。
 
一日事務所にて真面目に仕事。自宅に戻り、酔狂亭にて月下独酌。
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