面白い日本語と英語の慣用句(イディオム)とことわざ

日本語と英語の慣用句やことわざには、表現や発想がよく似たものがある。
たとえの面白さをいろいろな角度からながめる。

面白い日本語と英語の慣用句(イディオム)とことわざ(187)

2012年04月23日 | 日本語の慣用句、英語の慣用句
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30 数字を使った日本語と英語の比喩表現

 数字については、すでに13および14(第6回および第7回投稿)で取り上げ、いろいろな数字が日本語と英語の慣用句やことわざに使われている例を示した。ここでは二つ以上の数字を使った表現に着目し、数字がどのように使われているかをみた。四字熟語が比較的多いようである。

30.1 二つ以上の数字を使った日本語の例

30.1.1 連続した数字を使った例

 (1) 升徳利に升は入らぬ
 「人の能力や物の用途には、それぞれ限界があるということ」のたとえ。連続した数字「」と「」を使用。

 (2) 
 「一つのことをして同時に二つ以上の利益を得ること」のたとえ。「一」と「二」の連続した数字を使用。

 (3)と言うたらと悟れ
 「なにか言われたら、言われたことだけでなく、気を利かせてその次は何をすべきか、頭を働かせよ」の意。「一」と「二」の連続した数字を使用。

 (4) にもにも
 「何をおいてもまず」の意。「一」と「二」の連続した数字を使用。

 (5) 一二を争う
 「一番になるか二番になるかで競う。また、特にすぐれていて、一番か悪くても二番には位置する」の意。連続した数字「一」と「二」を使用

 (6) 太郎
 「子供を持つなら、最初に女、二番目に男という順序で授かるのが理想的だ」の意。連続した数字「一」と「二」を使用。

 (7) もなく
 「いやおうなしに、すぐに」の意。連続した数字「一」と「二」を使用。
 
 (8) 兎を追うものは兎をも得ず
 「欲を出しすぎて同時に二つのことをうまくやろうとすると、どちらも成功しないこと」のたとえ。連続した数字「一」と「二」を使用。

 (9) 癖も癖もある
 「大いに特異な点がある」の意。連続した数字「一」と「二」を使用。

(10) 人口は食えぬが、口は食える
 「独身生活はむだな出費も多く生計を立てていくのが難しいが、結婚して夫婦二人になれば家計のやりくりをうまくするので、何とか食べていける」の意。連続した数字「一」と「二」を使用。

 このブログの目次は「面白い日本語と英語の慣用句(イディオム)とことわざ(152)」で見ることができます。

 「よく似た英語と日本語の慣用句集」(文芸館 : http://www.books.co.jp)ものぞいて見てください。




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