ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

『パワーレンジャー』、遂に再始動!!

2015-04-12 20:34:36 | 映画
かの『パワーレンジャー』が超大作として再始動する。

日本の東映による「スーパー戦隊」モノを、アチラでアレンジして再放送したのが『パワーレンジャー』。
もう今更その事について説明する必要はないが、今も人気シリーズとして継続して放映されているのが凄い。
今から20年前に映画化され、それも大ヒットを記録した。
今回ライオンズゲート社が権利を買い取り、また再び2016年7月に超大作として公開が決定した。



当時、最初に映画化された『パワーレンジャー』を観た時の衝撃は忘れられない。
「大人の事情」により、日本での公開は難しいと言われていた。
しかし観たファンからは「凄い」という評判は聞いていた。
観たいと思い輸入LDを購入し、本作を観てたまげたのは事実だ。
良く言われる事だが、日本で映画化されたモノとは圧倒的にスケールと予算の掛け方が違う。
そして、何よりも誰が観ても楽しめる「娯楽映画」として非常に良く出来ていた。
さすがハリウッド、お子様向け映画と言えども絶対に手を抜かない徹底した姿勢に唸った。
と同時に、日本での現状が嘆かわしいと思えてしまった…。



アレから20年。
「パワーレンジャー」を観ていた世代は、もう立派に大人の世代になった。
今度がその世代が新たに映画化しようと言うのが、今回の企画が動く発端だったと聞く。
今も確固たる人気を誇るシリーズであり、そのシリーズを映画として再始動させると言うのは自然の流れかと思う。
それに今、「ヒーロー映画」は次々と再始動で映画化されて大ヒットを記録している。
この「パワーレンジャー」に注目が集まるのも当然と言える。
映画化の権利を獲得したのはメジャーの中でも、新興勢力であるライオンズゲート社であるのも大きな注目となった。
既存のメジャー映画会社と違い、ある種のエクストリームな作品で大ヒットを飛ばして来た会社とも言える。
どんな作品になるのか? ファンの注目は高い。



そんな中、公開されたのが先日当ブログでも取り上げた『POWER/RANGERS UNAUTHORIZED』
この作品を手掛けたプロデューサーはアディ・シャンカー、自身も子どもの頃に「パワーレンジャー」に熱狂した大ファンだった。
今や自身が映画を手掛ける様になり、自身の拘りを持ってショート・フィルムとして完成させたのが本作だ。
監督・脚本はジョセフ・カーン、カーンも同じく「パワーレンジャー」の大ファンだった。
彼らが目指したのは、よりハードコアでブルータルな「パワーレンジャー」。
激しい戦いによってPTDSとなり、運命を狂わされた少年少女達の「その後」を描いた。
作品を多くのファンから絶賛された、かく言う自分も本作を観て強烈な衝撃を受けた一人だ(笑)
「そう、こんな作品を観てみたい!」と思った。
しかし、一方ではあまりにハードコアでブルータルな作品に、自身の子どもの頃の夢と希望を汚されたと批判されたのも事実。
確かに賛否両論を呼んで当然だろう、だがそれだけ「パワーレンジャー」という作品は多くの人々の愛されている事を象徴している。
ただ、この『POWER/RANGERS UNAUTHORIZED [BOOTLEG UNIVERSE]』が与えた衝撃は凄まじいモノがあった。



再始動版『パワーレンジャー』への注目が高まる中、監督が明らかになる。
その人物こそ、ディーン・イスラエライト。
正直、誰?って感じだろう(笑)
ソレも無理はない、つい1月に公開された『プロジェクト・アルマナック』で監督デビューを果たしたばかりの新人。
ジョセフ・カーンでなかった事に、一部のマニアから不満もあった様だ(苦笑)
まだメジャーで、たった1本しかと撮っていない監督が大抜擢されたのか?
ソレは他でもない、イスラエライト監督のデビュー作『プロジェクト・アルマナック』の予告篇を観れば良く判った。



何とマイケル・ベイ師匠が製作。
予告を観るだけで、この作品が傑作『クロニクル』を猛烈に意識して作られた作品であるのは明確。
更に最近ある種のトレンドとなった、若者向けSFノベル的な要素を強く含んでいるのも一目瞭然。
ただ、その予告編を観て…作品を「観たい!」と言う興味と関心が高まったのも事実。
この「プロジェクト・アルマナック』を観た「パワーレンジャー」の製作陣が、今回の監督起用を決めたのは間違いない。
おまけにイスラエライト監督、やはり子どもの頃から「パワーレンジャー」の熱狂的ファンだったと言う。
肝心の『プロジェクト・アルマナック』、日本での公開は未定(DVDスルーという噂有り)。
あちらでは、そこそこヒットしたと言う。
今回の監督起用で、製作陣が一体再始動版『パワーレンジャー』をどんな作品にしたいのか見えてくる。



今回の再始動版、主人公となるのは「普通の高校生」だと言う。
そんな高校生達が未知のパワーを得て、地球を侵略する脅威に立ち向かう内容になるとしか語られていない。
そう、先にも言ったがかの『クロニクル』に通じる要素を多分に含んでいる。
『クロニクル』を手掛けたジョシュ・トランク監督は、今『ファンタスティック・フォー』の再始動版を手掛けている。
最初に映画化された『ファンタスティック・フォー』は、作品として「明るい」要素を含んだ作品として製作された。
ただ今回早々に作られた再始動版では、そう言った「明るい」要素を排除したダークでシリアスな作品になると言われている。
ソレは既に公開されている予告篇でも明らかで、「ある事故によって望まぬ“力”を得てしまった者の苦悩」が描かれるのが判る。
今までの経緯を考えれば、今回の再始動版『パワーレンジャー』も同じ路線を狙っているのは?と思われる。
正義のヒーローになった事をポジティヴに「Yeah!」と謳歌するのではなく、戸惑い苦悩する少年少女達を描きたいのでは?
更に自身達の望まぬパワーを使い、人類を脅威から守ると言う使命と死との恐怖と直面する激闘の間で葛藤するヒーロー達を描きたいのでは?!
TVシリーズよりも、ヘヴィかつダークな要素を含んだヒーロー映画を作りたいと言う意図が見える。



トランクの手掛ける新生『ファンタスティック・フォー』だけではない。
今もう一つのトレンドである「10代向けSFノベル」路線も色濃くなるのも予想出来る。
「高校」という特異な環境にあるスクール・カースト、家族との衝突、恋愛と自身の未来に対する閉塞感。
多くの若者が持つ「悩み」を、そのままスーパー・ヒーロー映画にトレースしたらどうなるか?
単なる「ヒーロー映画」ではなく、多くの若い世代の共感を呼ぶ作品としてプロモート出来る。
主要キャラのキャスティングが大きいが、魅力ある若い才能の起用が大きな要因を持つ。
子どもだけで、多くの若い世代の観客を取り込める。
更に『パシフィック・リム』や『ゴジラ』の例を出すまでもなく、キャラクター・ビジネスの面でも非常に有利な側面を持っている。
自分を含めて、ヒーローの活躍もだが巨大ロボや怪獣(モンスター)が登場するだけで燃える(自嘲)
例え仮に興行的に振るわなくても、キャラクター・ビジネスの側面でOKであれば何も問題は無い。
カッコ良くアレンジしたレンジャーだけでなく、メガゾードやモンスターのフィギャアは売れる(笑)
そう言った作品を作る為に、イスラエライト監督が起用されたのは納得と言える。
改めて「今という時代」に求められる要素を、意外にも「パワーレンジャー」という作品は多分に含んでいる。
ソレはシャンカー&カーンによるハードコア版『パワーレンジャー』でも明らかになった要素でもある。



気の早いファンは、“ピンク”にはクロエ・グレース・モレッツの起用を言うファンもいる(笑)
でも彼女は結果的に「X-MEN:アポカリプス」において、ジーン役を蹴っているのでソレは望みが薄いかと思う。
クロエちゃんには、生涯の十字架になるかもしれない「ヒット・ガール」単体の映画化企画もあるので難しいだろう。
ただ先にも言ったが、若い魅力的な俳優のキャスティングは大きい。
あと映画の重要な要素となる脚本だが、アシュリー・ミラーとザック・ステンツの2人が手掛ける事が決まっているので問題はないだろう。
そう、これまた傑作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を手掛けたチームだ。
ここまで盤石の態勢が整ったチーム、期待するなと言うのが無理かと思う。
多分、今年のジャンル映画は『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』の一人勝ち&圧勝だろう。
ただ来年、またヒーロー映画の歴史において大きな「変革の風」が吹く可能性も高い。
ここに来て心配なのは、オリジンである筈の日本での公開(大人の事情含む)がどうか?ってのを心配するのは逆に皮肉としか言えない…。


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1 コメント

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アーチエネミー (ポールとよぱれてます)
2015-05-03 00:54:34
はじめまして。いきなりなんですがYOUTUBEで見たんです。 『アーチエネミー ABUSE 2015夏リリース』ってやつ。センターにゴソウがいる映像なんですが、アリッサもうクビになったんでしょうか? いきなり図々しくすいません。

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