スミダマンのほのぼの奮戦記

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真田丸を追って(松代その1)

2017-06-06 04:34:17 | 旅 ~国内

昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」が大ヒットした。

自分も「篤姫」以来久しぶりに真田に取り憑かれてしまった一人だが、

やっとブームも収まってご当地も落ち着いてきただろうと思い、真田に

縁のある地を訪ねてきた。

松代町の観光案内図と主な指定文化財の写真。

松代町はかつて長野県埴科郡に存在した町。

江戸時代には松代藩の城下町であった。

明治期には製糸業が盛んだったらしい。

昭和期の太平洋戦争末期には国家中枢機能の移転を目的として

松代大本営の地下坑道が造られた。昭和41年10月16日に長野市と合併。

昨年NHK大河ドラマ「真田丸」の制作が決定したと同時に

真田十万石の城下町信州まつしろとして脚光を浴びている。

信州の山々に囲まれ、静かに佇んでいる真田宝物館、真田邸、文武学校の3施設。

他には旧樋口家住宅、旧白井家表門の真ん中に位置するのがこの真田公園。

時はゆっくりと流れとても落ち着く素晴らしい所だ。

真田宝物館は松代藩主、真田家に伝わった大名道具を収蔵・展示している。

昭和41年、12代当主真田幸冶氏より埴科郡松代町(現長野市)に真田邸及び

伝来の道具類(総数5万点)が一括で譲られ、これを契機として真田宝物館が開館した。

真田家に伝えられた道具は、古文書や武具、茶木、婚礼道具など多岐にわたり、

年数回の展示替えを行い公開されている。

行ったときは特別展示として「真田家と馬」「戦国乱世を生き抜く!真田三代」が行われていた。

この日は運良く、地元のボランティアガイドの女性が詳しく展示説明をしてくれて、

改めて地元から見た真田丸の史実が良く分かり、戦国の時代へ触れることができた。

ガイドさんに感謝。

これが松代城の全体模型。詳しくは明日アップするつもりだが、予想以上に大きな城で驚いた。

ここで江戸時代、真田家が10代続いたと思うと初代真田信行(大河ドラマでは大泉洋が演じた)

の思いが伝わってくる。

宝物館の中には真田の甲冑や刀を差して、あるいはお姫様の格好をして記念写真を撮るコーナーがあった。

真田家の家紋、六文銭の兜とのぼり旗がとても印象的だ。

真田家12代当主、真田幸治氏の胸像が真田宝物館の前にある。

真田家は戦国の時代から江戸時代、そして明治大正昭和の近代まで

約500年ほど脈々と続いてきた。

国指定史跡「真田邸」。

木造一部二階建て1684㎡(510坪)。

この御殿建築は全国にもほとんど例がなく、非常に貴重な建物だ。

真田邸は江戸時代には新御殿と呼ばれ、松代城の南側に位置している。

文久2年(1862年)に参勤交代制度が緩和され、藩主の妻子が国元へ帰ることが許された。

9代藩主、真田幸教は義母貞松院の為、元治元年(1864年)に新しく御殿を建て

「新御殿」とするよう命じた。貞松院は同年10月に新御殿に移るが、翌年1月に参勤交代が復活、

再び江戸に戻った。

その後真田邸は、藩主の座を退いた幸教の隠居所として使われた。

水心秋月亭と名付けられ、式の風情を見せる庭園が美しい姿を見せてくれる。

明治維新以降は真田家の私邸として使われた。

その頃の当主はこの庭を歩きながら激しく変わりゆく時代をどう思っていたのか。

歴史への思いが頭を巡ってしまう。

部屋の一部では甲冑の展示が行われていた。

中世以降、武士の己の武を誇り、存在を誇示する為に立物という装飾物を付けるようになった。

もちろん真田家は六文銭、甲冑は赤備え、左端は上杉家家老直江兼続の愛字に端雲の立物。

真田信之「萌黄糸威=枚胴具足」手作り甲冑。

毎年10月に開催される松代藩真田十万石祭において、真田家14代当主の真田幸隆氏が信之役に扮し、

実際にこれを着ている。

昭和28年に国の史跡に指定され昭和54年から一般公開された「文武学校」。

藩士の子弟の学問・武芸を奨励する為、8代藩主、真田幸貫は松代藩士、佐久間象山らの意見を受けて

蘭学、西洋砲術などを積極的に取り入れた藩校として文武学校の建設を目指した。

9代藩主、真田幸教はその志を受け継ぎ嘉永6年(1853年)に建物を完成させ、安政2年(1855年)に開校した。

文学所・御役所・教室2棟(東席、西席)、剣術所、柔術所、槍術所などからなっている。

代表的藩士公舎の旧樋口家住宅。

旧樋口家は江戸時代、真田家の家臣として藩の目付役などを務め、江戸末期には禄高230石だった。

初めに紹介した真田公園の中に地元松代町出身の作詞家、坂口淳(明治41年1月1日生)が作詞した

「小鹿のバンビ」の碑があった。他の作品として「ママのおひざ」「マロニエの木陰」などがある。


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