スミダマンのほのぼの奮戦記

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さいたま市議会オープン委員会

2017-03-30 06:58:07 | レポ

さいたま市議会のオープン委員会(東西交通大宮ルート及び

大宮駅機能高度化に関する小委員会)が

片柳コミュニティセンターで開催された。普段は議会内で

開かれている各委員会が、町に出て市民が参画する

オープン委員会は画期的らしい。

テーマは「街づくりとLRT」。講師による講演の後、

講師を交えた各党派議員とのパネルディスカッション。

そして最後に来場者との意見交換が活発に行われた。

尚、この日は担当部局のさいたま市役所の職員(交通政策課)も参加した。

当日、基調講演をしていただいた荒川辰雄氏

(東工大卒 国土交通省出身。宇都宮市副市長に出向後、

現在一般財団法人、国土技術センター都市・住宅・地域政策

グループ研究主幹、総括)と鶴崎敏康当委員会小委員会

(自民党市議団団長)。新川氏はLRTの第1人者だ。

尚、蛇足だが、その後3日経って自民党市議団が分裂し、

鶴崎議員を団長とした自由民主党真政さいたま市議団が

発足したことは驚いた。

荒川辰雄前宇都宮副市長は宇都宮にLRT

(Light rail transit -軽量軌道交通)を導入する為に

国交省から招かれたその道のプロフェッショナルだ。

その講演を聞くとさすがキャリア官僚は隙の無い論理で

いかにも優秀といった人ばかりだ。そのことを専門に

追求しているのだから当然といれば当然かもしれないが、やはりすごい。

最初に宇都宮市の基礎データ(北関東初の50万都市)

立地特性、歴史から話をスタート。都市拠点、圏域、産業、

観光拠点の話があり、交通ネットワークの現状の説明があった。

宇都宮は鬼怒川で区域が東西に分断され、工業集積地域が河川の

東部に立地している。特に河川を横断していく公共交通は脆弱で

写真の様に、朝夕は慢性的な通勤渋滞になっている。

そこでこの交通渋滞を解消すべくLRT導入の発想が生まれた。

LRTは低床式車輌(LRV)の活用。停留場や軌道の

改良によってスムースな乗り降り、快適な乗り心地実現など

優れた特徴を有する次世代の路面電車システムのことだ。

新交通システムには路面バスからBRT(バス高速運送システム)

LRT、AGT・モノレール、鉄道・地下鉄まで時間の正確さ

速さ、そして事業規模によって5タイプに分かれる。

LRTは一時間あたり2000人~5000人輸送でき

建設単価は約25億円/㎞と言われている。

宇都宮のLRT事業の事業スキームは「公設型上下分離方式」を採用。

施設の建設・保有は行政(公共事業)、営業運営は民間が行う。

富山ライトレール、福井鉄道、広島電鉄、ポルトメトロの車輌実例。

互々車輌デザインがモダンでかっこいい。全国には現在19路線ある。

さいたま市にLRTを導入する場合、宇都宮に比べて

有利な点が4つ考えられる。その内容はこれを読んで下さい。

LRT導入のフローチャート。充分な事前調査、分析

(需要予測、事業費の算出、採算性 等)が大事。

無理な開発は駄目だ。

これが現在想定されているルート。

大宮駅~さいたま新都心~浦和美園駅

 


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