「今年は記録的猛暑だ」とニュースでは言っています。
「今年は記録的猛暑だ」と去年のニュースでも言っていたような気がします。
(そう言えば、シンポジウムのための合宿の時も暑かった。)
「今年も記録的猛暑だ」と言ったほうがいいのではないでしょうか。
「今年も去年を超える記録的猛暑だ」と言うとよりはっきりします。
「来年も今年を超える記録的猛暑になるでしょう」と言ったほうがもっといいように思います。
猛暑に関するニュースと温暖化に関するニュースは、ぼんやりとリンクさせているようです。
しかし、つい数日前の番組でも、相変わらず白熱球を蛍光球に替えるとか、打ち水をしたら涼しくなった……といった話題が流されていました。
(そう言えば、去年の合宿の時によく似た番組を見たなあ。)
1年経っても日本の平均的認識は依然として、自然資源の大量消費―大量生産―大量消費―大量廃棄というメカニズムの認識に到らないようです。
近代の産業システムは、入口で自然資源の有限性と出口で自然の自己浄化能力の有限性という限界に直面している、というのは私たちのグループの共通認識なのですが、なかなかたくさんの方と共有できるに到りません。
しかし、明らかに事態は目に見えて進行というより悪化しています。
後は、多くの人がいやおうなしに認識する時が来るのを待つだけ、ということなのでしょうか。
手遅れになる前に――この焼けるような暑さで「茹で蛙」どころか「焼き蛙」になってしまう前に――時よ来い!
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