国会議員が説教を聞くスウェーデン

2010年10月23日 | 持続可能な社会

 『スウェーデンの今』(http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe)というサイトには、まさにタイトル通りの、非常に参考になる情報が提供されていて、比較的頻繁に見ています。

 今日はやや久しぶりに見て、「そうか、なるほど」とまたうなずかせられました。

 1つは、スウェーデンの景気は順調に回復しているということ。(http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/5aedc130f0bbc654aa484f9a27de340d)←うらやましい!

 2つは、スウェーデンの国会議員の平均年齢は47歳で(http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/c1ebdee7c84a2d60e89c83f96833da9e)、18歳の国会議員もいるということ。(http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/cd10adc2967d519ee11690bc41cdd368)←希望がありますね。

 3つは、スウェーデンでは、今でも「国会の開会に先駆けては、議会と王宮の近くにあるストール教会でミサが行われ、ストックホルム主教区の主教が説教(説法)を説くことが慣例となっている。ただ、政教分離の原則があるため、宗教色の濃いものではなく、議会の開会を前にした緊張の面持ちの議員たちに国民の期待に応えてしっかりと頑張るようにエールを送るための儀式となっている。主教の説く説教(説法)も聖書の内容に基づくものではあるが、今の社会にとって特に重要なキーワードを選んで、一般的な道徳を説くものである」と書かれているように、プロテスタント・キリスト教が国民の精神的・倫理的な支えになっているということ。

 (この記事は「本心をさらけ出したスウェーデン民主党」という記事の前半なのですがhttp://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/4beac08d52fa3bb1f113d9f53c89deb1) 、筆者にはこのポイントが重要に思えました。)

↑筆者には、特に3番目が「やはりそうか」という感じでした。日本とスウェーデンのいろいろな差の中でも、日本では神仏儒習合のコスモロジーは決定的に崩壊に向かいつつあり、スウェーデンではいまだにプロテスタント・キリスト教が社会の中核に生きているという点が、決定的だと思います。

 中長期的展望で本格的に日本を再建するには、やはりコスモロジーの再建――もちろん「国家神道」の復権ではなく、現代科学のコスモロジーと統合された「神仏儒習合」の大改訂版――が不可欠だ、という考えを再確認した思いです。


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