高校生とか10代の子どもの微妙な揺れる心の機微みたいなのに、
ものすごーーーーく興味がないので(オトナサイコー主義)
見ないつもりだった映画「ももいろそらを」を、結局見てしまった。
最近の黒白映画なんだけどなんかマンガっぽい気はするものの、
思ったよりずっとよかったです。
主演の高校生の子どもらにも特にイラッとすることもなく、
ラストまでちゃんと見られました。
子どもに興味がないのは、
みずみずしさというのを、幼さや未熟さの中に見るのが、つまんないから。
澄んだ瞳も無垢も自由も、大人の中に見る方がずっと面白いと思っちゃう。
若くて面白い子はいるけど、大人で面白い人の方がずっと面白い。
なんで世の中のおっさんたちが若い子と話するためにキャバクラ行くのか
全然わかんない。
恋人でない若いイケメンより、大人男女としゃべってる方がずっと楽しいもん。
撫でたり舐めたりできる恋人には若い子がいいと思う人がいることは、
まだ理解できるけど。笑
高校生の主人公はある日30万円の入った財布を拾う。
いろいろあるんだけど結局、友達3人で返しに行くハメになり
相手はイケメンの男子高校生で
すでにお金をいくらか他の人に貸してしまった主人公は、
その男子高校生に、かわりに新聞を作るように命じられて、
いやいや作ってはみるものの・・・
という説明では、全くわからないお話です。
主人公の女子高生は、物怖じしない子で
世界を遠くから眺めているような、斜に構えたところがあって
ばかやろーだのくそばかだの言葉も悪く
女の子っぽさはないものの、特に不良ということもなく
冷めた感じで毎日送っている子です。
この子が、やたら独り言を言うところが、ちょっと説明的かなぁ。
あと大事な会話のシーンとか、大事なのはわかるけど長過ぎてだるい。笑
ひとりで育ってひとりで生きてるような態度の高校生たちばかりで
大人がほとんど出てこないというのは
ある種のファンタジー的なところもありますね。
傍若無人な子どもも、やたら反抗的な子どもも、やたら繊細な子どもも
あまり関わりたくはない生き物ですが
まあ子どもってそんなもんだし、子どもなりに小さな世界で必死なんだし、
そういう切実さは感じられたので、嫌いではない映画でした。
→宝塚映画祭の「ももいろそらを」のページ