sigh of relief

くたくたな1日の終わりに、
熱いコーヒーと、
甘いドーナツと、
友達からの手紙にほっとする、感じ。

映画:王様のためのホログラム

2017-03-07 | 映画


サウジアラビアってアメリカ人にとって謎があっても当たり前の、未知の国なのね。
なんかよくわかんない人やことがさらっとあって、
幻想的な妄想的な見え方で書かれてる。
そして、思ってた感じの映画とは違ったけど、後味がいいので、まあよいです。

ミッドエイジクライシス?に直面した中年男性が右往左往しながら自分を取り戻す話、
と言ってしまうといかにもなんだけど、いろいろと、とりとめなくゆらゆらした映画。
主人公に特に魅力があるわけでもないし(トム・ハンクスは相変わらずうまいけど)
ヒロイン役も、そんなにヒロインっぽくない。
謎も残るけど、
砂漠の景色と、アメリカ人向け(?)サウジアラビアの不思議と、
友情と、じわりと知らぬ間に始まり深まる恋と、そういう話。

よくある、アメリカ=世界だと思ってる単細胞アメリカ人が異国で経験する
異文化との衝突や、カルチャーギャップの話ではなく、
主人公は異文化やそこでの習慣にいちいち驚いたりはせず
でもすぐに馴染んだりもしないんです。
困った顔で、途方にくれたりちょっとヤケになったりもするけど、
世界は広いし、自分が普通でも中心でもないということは、わかってるし、
異文化のよくわからない人たちを、自分と同じ人間じゃないとは思ってない人。

映画の中でアメリカ人労働者たちが中国に職を奪われる話が出てくるんだけど
そこでは、アメリカ先進国がどんどん先細りになるさびしい感じが、
程よい諦めがある感じに描かれていた。
攻撃的なところが全然ない描かれ方。
この映画の気持ち良さはそういう姿勢からくるのかな、
衝突に騒がず、融和の方に目を向けて大事にするような。

まあ、先進諸国が今まで散々搾取して好き勝手に繁栄してきた時代は終わり、
今度は同じくらいの長いあいだ、アジアから仕事も富も奪われ続けるのだろうか、
とアジア人のわたしは思うけど、
それに対して仕方ないよな、とちょっとぼやきながら受け入れて、
その隙間で自分のできることをやっていくという主人公の姿勢が、
この映画の不思議なリズムや気持ち良さのように思えました。

あと、若い美男美女じゃない同士の水の中のシーンがきれいで、
不思議なロマンチックさがあって、そこからラブシーンにつながります。
映画では、特に若くない美男美女のベッドシーンって時々はあるけど
そういうのは、現実的に描かれることが多くて、
若い美男美女みたいにロマンチックに甘く描かれることは少ない。
でも、ここでは、なんか普通にロマンチックに描かれています。それも良い。

そうそう、ベン・ウィショーが、ものすごくチラッとだけ出てた。
透き通ったホログラムとして出てくるだけの役(笑)
相変わらずなんか困ったような顔して、ちらっと。かわいい。
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