small_happiness
   Farsideの過去ログ。




 個人的には待望だった、IntelのOptane SSDの32GBが発売になり、マザーのBIOSもアップデートされて準備が整った。我が家のメインシステムは2TBのHDD6台に次々に自分自身をデュプリケートして運用するorochi型システムなので、単価の高いSSDに乗り換えていくことはできないし、IRSTでSSDを64GBのキャッシュで使っても、ハード/ソフトの構造上、高速化には限度がある。そもそも、従来型のNAND_SSDにHDDの6倍の耐久性を要求するのは無理なんである。
 こういう込み入った運用環境でのほぼ唯一の解決策がoptaneの導入だったので、実はけっこうクビを長ぁ~くして待っていたのだ。OptaneはM.2なので、ヒートシンク(アイネックス HM-21)を装着して実装。構造上、ヒートシンクはかなり小さく、ヒートスプレッダ的なものにならざる得ないので、PCIバス用のステー(アイネックス FST-PCI2)に12cmファンを取り付けて、Optaneに対して垂直に風が当たるようにしてみた。Optaneのすぐ上がGeforce 1060のデュアルfanなので、エアフロー的には悪くない感じ。


 Z270 + Core i7 7700 + メモリ64GBという構成で2TBのHDDからWindows10 64bit Proを起動した場合、Windows起動後数十秒間はディスクのキューゲージ(縦軸最大値)が50になる。Core2duo搭載の旧型ノートをSSDに載せ替えて、Windows10をクリーンインストールしたマシンの方が立ち上がりは遙かに早い。もちろん、いったん立ち上がってしまえば馬鹿でかいメモリ空間の恩恵でほとんどストレスはないが、起動時だけは遅いんである。一般的に、ディスクキューは5あったら遅延状態、3だったら混雑状態、基本的には1以下が正常だ。起動のみ高速化できればいいだけで、ゲームなどロードの重いプログラムはもともとSSD運用だから、そちらは現状でも500MB/sec以上は出ている。とにかくOSの起動速度アップが最優先なんである。


 さて、導入方法やベンチマーク結果は星の数ほどある真面目なサイトに載っていると思うので、純粋に使用感だけ。OSの起動に関して言うなら、非常に快適になった。起動後のディスクキューも瞬間的に平常値になるので、全くストレスを感じない。ヒートシンクと合わせても1万円ちょっとのコストだから、これはもう、使わない手はないと思う。現時点ではoptaneの運用状況を監視するユーティリティがないのが寂しいが、いずれはその種のユーティリティが出揃うだろうし、ある程度までキャッシュのターゲットを絞れるようにもなるだろう。冗長性を必要とするシステムにとっては福音だ。


 IRSTでSSDをキャッシュとして運用する場合とOptaneを使う場合では、いくつもの違いがある。
 SSDの場合はIRSTの[パフォーマンス]タブで[有効]・[無効]を切り替えるのだが、この切り替えは一瞬で終わる。また、[拡張]と[最速]という、ライトバック処理の違う二つのモードを選べる。
 Optaneの場合は、[インテルOptaneメモリー]タブで[有効]・[無効]を切り替えるのだが、これには数分かかる。また、[拡張]と[最速]などのモード設定は存在しない。有効後の容量を見てみると、私の環境では4.7GBほど減っていた。キャッシュ対象の最適化プログラムなどをインストールしてあるのだと思うが、それにしては使用容量が大きすぎるし、時間がかかりすぎている。Optaneに関する情報が少なすぎて傍証のしようがないのだが、私の「考え」を書いておく。
 SSDをキャッシュにする場合は64GBまで使えるが、Optaneでは現在32GBまでしか使えない。その限られた容量を有効活用するため、初回[有効]時に必須キャッシュ項目をOptane側にコピーし、それらは「追い出し」の対象にならないようにしているのではないかと思われる。もちろん、必須ファイルがアップデートされればOptaneとHDDは同時に更新されるわけだが、「焼き付け」に相当する静的キャッシュ領域と動的キャッシュ領域の二つに分けて管理することで、全体の効率化を図っているのではないかと思う。


 ケースを開けたついでにフロント・リア・サイドの12cmファンも山洋に変えて、白虎もデュアルファンにしてみた。もともとTDP35Wのi7 7700Tで組むつもりだったのが、すったもんだでTDP65Wのi7 7700になってしまったので、精神衛生上、夏前に何かしておきたかった。コンパクトな白虎はヒートバッファが小さいので、室温25度時の最大負荷で74度だったものが70度になった程度で、最高温度には大きな差はない。ただ、最大負荷時の温度上昇はかなりゆっくりになっている。アイドル時は気温+10度だったものが気温+9度になったが、この程度は誤差の範囲でしかない。


 そうそう、IRST+Optaneは、SATAに複数の光学ドライブが存在すると機能しない。私の環境は2台の光学ドライブがSATA接続されていたため、IRSTが正常起動しない原因を突き止めるまで、2時間以上も悩みまくった。SATA1台+USB3.0複数台なら問題は起きないので、私は内蔵光学ドライブの一台を内蔵のままUSB3.0接続にして対処した。同じ問題で時間のロスをするとお気の毒なので、Optane導入を考えている方はご用心。





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