SlowFarming

Slow系でゆっくりと畑仕事。週末農業で永田農法実践中。

SlowFarming 晩秋編3

2006-11-27 21:59:51 | うねうね日記
やられました。orz

ジャガイモがやられました。(しくしく)
疫病が発生してしまいました。
全部に発生しております。(しくしく)

見た目、葉が黒くなって巻いており、全体にへろんとうなだれて枯れたよう。
畑に到着してすぐ、遠くから見ても分かるくらいに劇的にウナダレておりました。

ジャガイモって、あんなに元気だったので、強い食物かと
思ってたのですけれど、調べてみると実は弱い野菜の代表みたいです。

多分、手遅れだとは思いましたが、一応殺菌剤をまく事にしました。
使ったのはビスタイセン水和剤。
展着材と噴霧器を忘れて来たのでじょうろで撒きました。800倍の水溶液。
多分ダメだろうなあ。
一番たちが悪い疫病ですから。
なんでも、1800年代のアイルランドで大発生して、飢餓や移民により
人口の35%がアイルランドからいなくなったそうです。
主食にそんな害が出るというのは大打撃ですね。
そういえばドイツもジャガイモ主食っぽいけれど、それが定着するまでには、
結構苦労して来たんですね。

種の全体がいきなり疫病にかかるというのは、種芋の状態から感染していたと
いえるかもしれません。
先週の土曜日は元気だったのだから、8日の間にこうなった事になります。
しかも同じタイミングで全部の株が感染。
ショック大きいです。
というか、6ヶ月しか畑していない訳で、今までこんな病気で全滅なんて、
勿論経験が無い訳で。
アブラムシとかだったらそれほど劇的には行かないのに。
怖いもんです。疫病。
ジャガイモ作るときは、一度殺菌剤で殺菌した方がいいみたいですね。
殺菌剤自体は自然に分解して残らないものだし。
農薬とはいえ、枯れ葉剤とかのやばいものでない、抗生物質はやはり必要みたいです。

まめ系は一番、2番畝の芽が出ました。
3、4番はまだです。

ホームセンターでようやくまめ系の苗が売られ始めました。
すっかり大きくなった苗。
うちの子たちの種まきは、ほぼ2週間遅かったようです。
やはり遅くなった。
むずかしいなあ。

白菜、大根、キャベツは順調。大根はひと月もすれば出来上がりそうです。







来週はジャガイモ撤去かなあ。






SlowFarming晩秋編2

2006-11-18 19:50:42 | うねうね日記
寒い寒い。
明日は雨だというので、
仕事の前に終わらせようと、
朝早くからやって来て、そそくさと液肥を撒いてみました。

先週蒔いた種のうち、一番畝の絹さやが芽を出していました。
他はまだまだ、しーんとしたまんま。
ちょっと地温を上げてやろうと思い、燻炭を蒔きました。
来週くらいかな。他のが芽を出すのは。



大根、白菜は元気に育ってますね。
キャベツは越冬です。決定しました。
うちのベランダで越冬したときは、矢張り種まきが遅く、
春先に結球せずに花が咲いちゃったけれど。
こちらは大丈夫でしょうか。

ビニールハウスのビニール撤去。
茄子は最後の一個を収穫して引き抜きました。
ピーマンはまだ実がなっています。さすがに出来が遅いけれど。
トマトも引き抜かれ、春まで一番畝はお休みとなります。

さて来週は。
畑全体をネットで覆う計画を立ててみますか。



SlowFarming晩秋編1

2006-11-16 18:18:39 | うねうね日記
11月12日

さて今日は豆類の種まきイヴェント発生です。
今日の豆類はカネコ種苗のエンドウ30日絹さや、同じくカネコの
赤花絹さやつるなしえんどう、ウタネの秘伝枝豆、アタリヤのはやみどり早生枝豆の
4種類。秘伝てなんですか?

例によって畝作って種まきまでをその日にやってしまう。
サツマイモと落花生を収穫した場所を返し直し、これらを蒔く事にしました。
夏野菜を植えていた南側の一段めは、冬場、柳の木に日光を遮られてしまいます。
其れだけ太陽の高度が低くなったという事ですね。
来週にでも柳の上半分くらい切り落としてみようと思います。
柳は低木で枝も多く、風よけにはいいのですが、ちょっと伸び過ぎです。
半分くらい刈ると、日差しも半分復活しそうです。

さて今回の畝は幅を狭くして4つ作ります。
畝幅はおよそ40cm。
ケイカル蒔いておく時間がないので、ちょっと強引なpH調整をします。
まず、苦土石灰をバケツに入れ、水を加えてよくかき回し、上澄みを
じょうろに移し、直播きします。
普通は苦土石灰をバラまいて、雨によってゆっくりpHをアルカリ性へ持っていく
のですが、そんな時間は週末農夫にはないので、ちょっとした手抜きを致しました。
さて結果はどうなる事やら。




それぞれの畝にそれぞれの種をまいていきます。
種は40cm間隔くらいで3-4粒づつ。
め土で覆い、ちょっと押さえてやります。
豆類の種って、マメなのね。
どれもそのままのマメだし。枝豆なんかは、ほんと、大豆ですね。
まあ、エンドウ豆は放っておけばグリンピースになるし、枝豆は
大豆ですから。未熟を頂くっていうのが面白いですね。
ピーマンなんかも未熟を頂いているのですね。
虫に食われないための苦み成分たっぷりのうちに穫る訳で。
虫って味が分かるのですね、そうすると。
苦み成分は焼くと無くなるそうです。
だから、ちょっと炙ってやってからみじん切りにすると、
子供でも楽に食べられるようになるそうです。

全体的に永田野菜は糖度が高めです。トマトは言わずもがな、
タマネギなんかは生でかじれる程です。
ピーマンもやっぱり甘さがあるし。
甘いってことは、虫に狙われる可能性が高いってことでしょうか。
それでもトマトは殆ど虫がつかなかったのは、
何か別のエネルギーがあった為なのでしょうか。
トマトは10月に入って突然アブラムシの餌食になりました。
老いた株はそうしてまた土に帰り、次の世代に譲る訳です。
よく出来たシステムですね。自己犠牲による種の連鎖。
一番人間に欠けてそうなものですね。トマトにも劣る。

髭の様だった九条ネギは、ようやく定植しました。
3月くらいになると、伸び始めて、夏の収穫ですね。
これも楽しみです。




さて来週はビニールハウスの撤去と耕しをしようかと。
11月末で種まきっていうと、あとは出来そうなのはないかなー。


SlowFarming秋編9

2006-11-08 16:38:03 | うねうね日記
秋もすっかり深まって来て、
農作業もし易くなってきました。

今週は先週雨で出来なかった落花生を収穫。
8株でこれだけ出来ました。一キロくらいかな。
普通は湯がくのかな。
折角焼き芋器があるので、これでとろとろ焼いてみたいと思います。



さて、聖護院大根はそろそろ実が太り始めました。
この倍以上の葉っぱに成長した頃が収穫でしょうか。
白菜はそれなりに育ってきました。
そろそろ虫食いも停まっています。
キャベツはネットをかけているのにも関わらず、随分と食い散らかされ
てしまい、何処からでも虫が入り込むようです。
モンシロチョウなど青虫の被害だけは食い止められそうですが。
周りのプロの畑では、夏を越えたキャベツが出荷時期ですが、
うちのは越冬した柔らかキャベツになりそうです。



そのほか、ゆっくりと伸びているのはタマネギや長ネギ。
ひょろひょろと、未だに毛みたいな感じで頼りないです。
ネギって育成時間が結構かかるものなのですね。ほぼ一年
ではないかな。虫も食わないし、土寄せするくらいで
手か掛からないものだけれど、時間がかかる分、貴重に
感じます。

カリフラワー系はヒョロヒョロで、ある程度気温が戻るまで、
成長は望めないかもしれません。この冬を越せないかな。
明らかに種まき時期を逸しました。

難しいものですね。特に種まき時期って。
夏が終わるほんの僅かの間に適期があるのでしょう。
今年の夏はだらだら伸びて、適期を逃しました。
気候を読み間違えると即失敗です。
もっとも、雨は降るし、土地は良いし、適当に湿度があって
日本は植生には最高の条件だから、適時を間違わなければ
何とかなりそうなのですが。
スペインみたいな大干ばつはちょっと想像出来ないし。



それと、馬鈴薯ですね。彼らの元気のよさってば。
芋類って基本的に強いです。
虫にも病気にも強いし。
免疫という抗菌力や、虫の寄り付かない体質を作っているシステムが
非常に効率的なのでしょう。(春蒔きだとまた違った虫がつくけれど)

植物によってこのような強さの違いがあるというのは、ただ単に
偶然なのでしょうか。
たまたまそういう変異体が強く生き残ったというのが進化論的には
いわれるのですが、それはゲノムの変化を主題にしています。
しかし殆ど全ての動植物は一種類の生物系でなんか、出来ていない訳で、
例えば豆類は本体と根菌などの窒素を固定する菌との共生があって
それがある種特異な生命力を作り出しているし、人間だって腸内細菌
がいなければ、殆どといってよい程、食物から栄養を摂取する事が
出来ない訳で、それらはセットで生きている。
そういう考え方をすると、ゲノムの偶然というよりも、共生の偶然が
その生物の発展を遂げる大きな原因になっているように。思うのですが。

更に言えばウイルスや細菌は種から種へゲノムを伝える媒体にもなっている。
つまりは病気も媒介する代わりに、より強力な生命力の為の変異を
媒介する可能性もあるという事ですかね。
ちょっと難しー話ですが。

人間一人では生きられない、なんて言いますが、すでに人間自体が
その一単位でないってことに気付いたら、こんな事さえ言えなくなりそうです。