11/25をもちまして、「gooスローライフ」でお届けしていたコンテンツは、「
環境goo」の中の【
暮らし】や【
食】に情報を統合して新しく生まれ変わりました。
6月より多くの皆様にご訪問いただいた当ブログも、goo公式BLOG「gooスローライフ・スタッフ日誌」としてのご提供は、これをもちまして終了となります。
これまで、多くのコメントやトラックバックなどをいただき、ありがとうございました。
(なお、このブログURL自体は当面、goo公式BLOGから外れて一般BLOGとして存続します)
先日、「
かっちゃんのブログ:スローライフって」から、
地球温暖化や戦争、飢餓など、生臭い話題を避けて、表層をなでるようにして全てを理解したかのような表現は真剣に取り組んでいる人に失礼。
という内容のトラックバックをいただきましたが、良い機会ですので、このブログに対して持っていた思いについてまとめたいと思います。
当ブログをはじめるにあたってわたしの心にあったのは、このブログを「スローライフ日誌」ではなく、あくまでも「スタッフ日誌」にしよう、ということでした。
スローライフやエコロジーに関して、しっかりとした取材や調査に基づいたコンテンツを掲載するには、わたし達には「gooスローライフ」「環境goo」というツールがあります。そこでは、一定のクオリティを保って情報提供、問題提起、事例紹介などを行うべく、大勢のスタッフが協力してコンテンツを作っています。
しかし、こうしたサイトは関心のある人たちしか訪れることがありません。
環境やスローライフの情報に、敷居の高さやとっつきにくさを感じる人は大勢います。
それは、WEBの仕事をしていたわたしが今から約6年前、たまたま「
環境goo」の前身であるエコロジーサイトでコンテンツ作りに参加することになった時に、自分自身も感じたことです。
また、「こういう仕事をしています」というたびに、人から言われることでもありました。
その後「環境goo」と「gooスローライフ」という二つのサイトで、仕事を通していろいろと勉強したり、人に会う機会に恵まれるにつけ、わたしの中で「そんなに気構えなくてもいいのだ」「小さなことでも、できることから始めていくことが大切なのだ」という気持が芽生えてきました。
ですから、このブログではきちんとした「コンテンツ作り」からは離れ、「gooスローライフ」というサイト運営に関わっている人間が、仕事上または私的な日常の出来事を通して実際に感じたこと、考えたこと、見たこと、興味ある事の紹介といった、自分の実感が伴う等身大のことを書いていこうと決めたのです。
環境を意識したり、暮し方を意識したりすることは特別の人だけがすることじゃないし、そんなに高い敷居を感じなくていい、ということを少しでも伝えられたらいいなという思いがありました。
もちろん、わたし達が抱える様々な問題を真摯に受け止め、真剣に考え、真面目な気持で取り組んでいくことは大切なことです。
でも、はじめから「こうでなくては環境活動とはいえない」「こうしなくてはスローライフと呼べない」と、高い敷居を設ける必要はないと思います。
人にはそれぞれ、いろんな側面、価値観、生活条件などがあります。
その中で、その人ができること、やりたいと思うことが小さなきっかけになれば、それでいい。
「電気は節約しているけど、車に乗るからエコじゃない」
「ご飯は手作りしても、たくさん洋服を消費するからスローライフじゃない」
と最初からアラを探す必要は、どこにもないのです。
今までつけっぱなしだった電気を消そうと思い至ったこと。
なんとなく適当に済ませていたご飯を、自分で作り始めたこと。
それは、一つの畑の小さな芽です。
他の畑に比べて作物が少ないとか、葉が小さいとか、立派な作物じゃないとかいう前に、出た芽を大切にすればいい。そういう思いを、ブログに綴っていければと思いました。
わたしは、環境やスローライフという情報に携わる機会を得たことで、考え方や行動様式がいままでとは変わったところもありますし、やっぱり手を抜いたり、無駄遣いをしてしまったりすることもあります。
最近は仕事・私生活共に忙しい日々が続き、それこそ「スローライフ」らしい記事は減っていましたが、必ずしもスローライフに関することを書かなければいけないとは考えていませんでした。
ブログというツールで、いろいろな方とコミュニケーションしながら、その時々で様々な話題が出ていい。その中に、環境やスローライフの話があって、それに興味を持つ人も持たない人もいていい。
もし、わたしの記事やみなさんのコメントが何かのきっかけになれば、その人は記事のURLをたどったり、検索エンジンで調べたりして、きっともっと詳しい情報に行き着くでしょう。
そうであれば、本当にうれしいことです。
また、スローライフという情報の提供元と捉えたときに、このブログが物足りない、根本に触れていない、と感じるのであれば、ぜひ自分の言葉で、自分のブログやツールで、自分自身の考えを伝えていってくだされば、それもまた別の切り口が増えることとして、大変嬉しく思います。