Sliding Cafeマスターのブログ

顔面神経麻痺、今後の課題

一昨日の投稿で久々に顔面神経麻痺について書いたので、その流れで現在の顔面神経麻痺の影響によるトロンボーン演奏の不具合についてもう少し詳しく書いてみたいと思います。

主な不具合は以下。
1. 左顔面筋肉が弱いため左右均等なアンブシュアを形成出来ない。よって耐久力が無く、バテやすい。
2. 唇の左端から空気が漏れることがある。
3. 高音演奏時に左目周辺筋肉の萎縮があり、左目が閉じてしまう。

唇周辺筋肉はトロンボーン演奏において最も重要な筋肉なので、その回復がまだ完全で無いことが一番の課題ですが、実は演奏とは直接関係なさそうな左目周辺筋肉の萎縮が結構演奏に影響するのです。まず左目が萎縮すると楽譜を読みづらくなるし、顔面筋肉は脳に近いので筋萎縮による刺激は気になるものです。ただし、両目を閉じて高音を吹けば左目周辺筋肉の萎縮は出ないのですが、そうすると楽譜が見えない訳で、両目閉じ奏法では初見演奏はまず不可能。慣れた楽譜の場合でも数小節分先読みして覚えておかないと対応出来ません。

そこで、左目周辺筋肉の萎縮症状がなんとかならないものかと、練習しながらいつも考えていたのですが、右目を閉じて吹けば左目周辺筋肉は萎縮しないことがわかりました。右目を閉じると顔面神経麻痺発症前と同じように普通に吹けるんですねぇ。右目を閉じると左目周辺の神経回路が遮断されるのか、どういう理由なのかわかりませんが、左目の萎縮や違和感が無くなるのは気分的に楽で快適です。ただ、右目をずっと閉じていると今度は右目周辺筋肉が疲れてくるので、長時間右目を閉じている訳にもいかず難しいところです。

左目周辺筋肉の萎縮とどう付き合っていくかが今後の課題です。

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コメント一覧

rakki
顔面神経麻痺
そうですね、年単位ですね。でも、希望を頂きました!すこーしづつ、ほんのすこーしづつ、諦めないで、と念じながらマッサージしてます。有難うございました。
マスター
rakkiさん

コメントいただきましてどうもありがとうございます。

僕も投薬治療終了時に主治医から「麻痺は一生治らないかもしれない」と言われました。発症から4年の間、常に1年前の症状と比較していますが、明らかに1年前よりは回復しています。数ヶ月単位での急速な回復は期待出来ませんが、1年単位、2〜3年単位で観察すると、かなり回復が進んでいることを実感できます。

マッサージについてもありとあらゆるやり方を試してみました。やはり手で大きく揉みほぐすのが一番効果がありますが、手でマッサージするのも疲れるので、寝る前などはカッサプレートを使っています。カッサは手とはまた違った気持ちよさがありますし、筋肉の奥の方まで刺激できます。顔面のこわばりがひどい日は特に念入りにカッサでマッサージしますが、しっかりカッサした翌日は顔面が楽になります。カッサで行う時には摩擦低減のために必ずマッサージクリームかオイルを使ってくださいね。

地道なリハビリを継続すれば必ず良くなりますから、短期間で効果が出なくても諦めずに頑張ってください!
rakki
顔面神経麻痺
突然すみません!時々覗かせて頂いてます。顔面神経麻痺になり1年8ヶ月です。やはり目、口の共同や拘縮などが出て中々厄介です。医者的にはもう神経は伸びないとの事ですがマスター?のお話しだと、ゆるゆるながら進捗が有るようなので微かな希望を感じてます。わたしはあまりに共同がきつかったので(食事の時は殆ど患側の目が閉じてます)帝京大でボトックスをやってます。もう3回やりました。ボトックスをやると共同運動がかなり軽減されます。マスターが演奏の際の不都合はボトックスですこしは解消されるのではとメールしました。打つ場所などは先生とその都度相談します。でも、個人差があるようで、わたしの場合は3ヶ月ぐらいきいてます。先日徳島大学で共同運動の軽減のリハビリに行ってきましたが効果が出るには一年位の地道な努力を要するとの事です。マッサージの仕方も個人指導と集団指導を受けます。
ところでカッサプレートで、筋肉伸長をやられているようですが効果ありますか?試してみようと思います。突然長々としました。
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