ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・病気・芸能・スポーツ・政治・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年、「僕とパニック障害の20年戦争」出版。

駒花(9)

2017-05-15 08:19:20 | Weblog
天女というタイトルを取り、しばらくは気分よく日々を過ごした。しかし、次第に問題が解決していないことに気付かされるのだ。矢沢菜緒。彼女より強くなる方法はないのか。現在の地位で言えば、私が上だ。天女と女流2級。しかし、16歳の天女は14歳の女流2級に勝てる自信がない。将来ではなく、今ですら。

確かに矢沢菜緒の将来性に対する評価は高い。しかし、棋士、将棋関係者、ファンの間では、私の評価の方が上なのだ。それは天女のタイトルを取る前から変わらない。では、私が謙虚なのかといえば、決してそうではない。自分の力には自信を持っている。天女戦でも、早田さんに負ける気はしなかった。そんな小生意気な私が、菜緒の才能にはかなわないと思うのだ。

菜緒はどう思っているのだろう?私は作り笑い、愛想笑いが苦手だ。しかし、菜緒は笑う事が、苦ではないようだ。だから、彼女の将棋そのものよりも、アイドル棋士としてみる向きもある。その笑顔の裏で、菜緒は何を考えているのだろう?自身の、そして私の実力や才能について、どう評価しているのだろう?
ジャンル:
小説
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