ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

ある看護師の死

2010-06-18 22:27:09 | Weblog
今朝、出かける前、いつものようになにげなくテレビを見ていました。がん患者の女性を取り上げていました。ぼんやり見続けていると「がけっぷちナースーがんとともに生きる」という本を自費出版したという話になりました。「がけっぷちナース」という言葉に見覚えがありました。僕が闘病記を出版したためアマゾンなどでその分野を見ることが多くなりました。そこで何度か目にしていたんです。

この女性は看護師をしながら乳がんと闘っていました。やがて乳がんは様々な場所に転移していきます。余命半年と宣告されながらも彼女は前向きに生きていきます。愛する人と結婚式も挙げました。仕事も意欲的に続けていました。

彼女の「いろいろな人と出会いたい」「幸せです」という言葉が印象に残りました。

しかし、彼女に病魔は容赦なく襲いかかりました。そして36歳の若さで彼女は帰らぬ人となりました。

僕は彼女の言葉を思い返しました。「いろんな人と出会いたい」「幸せです」。パニック障害の僕にとっては行動範囲を広げる、多くの人と出会うというのは至難です。「幸せ」という言葉も僕には無縁でした。しかし彼女は厳しい状況にありながらもこれらの言葉を口にしたのです。

昔、目的を失っている若者の生き方をある学者は「終わりなき日常」という言葉で表現しました。しかし人間、いつかは死にます。遅かれ早かれ終わります。もし、僕がいま死んだら後悔しか残らないでしょう。決して簡単なことではないけれど、人生を少しでも充実したものにしなければと思いました。

今の状態では大それたことは出来そうもないので、やれそうなことからコツコツやってやってみようかなあと。やれそうな事がまったく頭に浮かびませんが(笑)それでも後悔しないためには小さな一歩でも踏み出すしかないようです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岡田ジャパン好発進 | トップ | 安全地帯復活 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿