最近「越乃寒梅」を貰ったのでちびちび飲んでいる今日このごろ・・・
人にはご贔屓というのがある。
僕の場合、映画は黒澤明、マンガは手塚治虫、落語は桂米朝、狂言は
大蔵流茂山家、能は金剛流、拳法は陳式、J-POPはイノトモ、オペラは
フィリッパ・ジョルダーノ、ボサノバはアストラッド・ジルベルト、クラッシックは
ショパン、ブルースはトム・ウェイツ、小劇場芝居は回転OZORA、うどんは関西風、味付けは薄味、
冷奴は昆布だし、たこ焼きは九条ねぎにポン酢などなど・・・
最近は京都に帰ると必ず街中を散歩することにしている。
いくつか必ずまわる店に寄っていく。
なかでも古道具屋はかかせない。
中学生のときから古本屋回りをしていたが、大人になったら古道具屋に寄る事が多くなった。
中でも毎月21日の弘法さんと24日の天神さんは欠かせない。
元々”縁日”とは神仏がこの世と”縁”を持つ日とされており、この日に参詣すると大きな功得があるということ。
弘法さんとは東寺の行われる縁日のことです。
祖師空海入寂の3月21日を期して毎月21日に御影堂で行われる御影供のことを指していて、
当初は年に1回行われていたものが、1239年以降は毎月行われるようになったそうです。
天神さんは北野天満宮のこと。
昔から弘法さんが雨なら天神さんは晴れるというジンクス(逆もあり)
があって、昔の京都の映画界では21日が晴れたら24日はロケをしないといった伝説が残っていたのだ。
そこには何百件もの露店が出ていて、特に着物なんか500円ぐらいで買える。
火縄銃から鎧まで手に入る。うちのばあちゃんが
「靴の片方だけでも売っているけったいな店がぎょうさんあるわ」
とよくいっていた。
なんでもあるので年代ものの撮影に使うときは重宝した。
おなじく古道具屋が多く、この両日に帰る日は必ず寄っていく。
最近の京都は京町家を利用した店が増えてきた。
古いビルに雑貨屋をはじめたりと、表参道と下北沢を足して割ったような雰囲気になってきたような気がする。
小路に入るとごちゃごちゃした町並みの中に小さなブランドの服屋や雑貨がやっていて、散歩しているだけで
たのしくなる。
古道具屋というか、アンティ-クの店が多い。
なかでも陶器を見るのが好きで、よく行く。
陶器といっても骨董品や美術品ではなく、普段つかうようなやつで、実際使ってみたくなるような食器が好きなのだ。
中でもお猪口と小皿がお気に入りで、なんといっても場所をとらない。
写真はこの間実家に帰ったときに買ったもので、他にも皿やご飯茶碗などもある。
お猪口は明治頃、小皿は大正時代のものらしい。
ちっちゃいコップは60年代のものらしい。
コップはニコちゃんマークが描かれているが、隣には緑の線で四角顔に怒っている顔と、
青の線でおにぎり顔に泣いている表情がかかれている。
なかなかユニークなので妹の分も買ってきてあげた。
一個250円で安い。小皿とお猪口はそれぞれ100円なのだ。
小皿とお猪口はなんでそんなに安いのかというと、焼くときに傷がついたもので、といっても素人目には気にならない。
古本屋をまわるときもそうなのだが、昔の古いものはそれを手にしたとき、文章や写真で知っている時代がまるでそこに
存在しているような錯覚に陥る。
時代の忘れ物がそこにある。
タイムスリップしたような気になるのだ。
他にも赤色で家紋がデザインされているのとか、かわいいアルファベットの茶碗とかを買ってきた。
妹が2人いるので3人でわけた。
特に家紋はうちの家紋とおんなじだったので、嫁に行った妹にあげたのだ。
結婚しても女は実家の家紋をつけるからね。
うちの家紋は丸に剣酢漿草で、映画「用心棒」で三船敏郎がつけている家紋と同じで、ちょっとかっこいい。
家紋といっても高いものじゃなくって、105円で安い。
これも60年代ころのものらしい。
当分陶器さがしは続きそう・・・
悩みは荷物がまたふえることなのだ。ただでさえ軽トラ5台分の部屋にいるのに。
京都のいいところは、東京とちがってこういうのが安いところと、ぶらぶらするところがたくさんあるところだ。
喫茶店も多いし(決してカフェじゃないのだ!)安らぐ空間がたくさんある。
京都の人は空間にこだわる。
いろいろ旅行したけど、東京以外で文化を発信しているのは大阪と京都ぐらいだなあと思った。
これはいいとか悪いとかじゃなく、歴史的な土地柄なのせいなのだろう。
そのことについてはまた次回に。
おそろいのミニカップで「越乃寒梅」を飲みながらこれを書いているのでした。
人にはご贔屓というのがある。
僕の場合、映画は黒澤明、マンガは手塚治虫、落語は桂米朝、狂言は
大蔵流茂山家、能は金剛流、拳法は陳式、J-POPはイノトモ、オペラは
フィリッパ・ジョルダーノ、ボサノバはアストラッド・ジルベルト、クラッシックは
ショパン、ブルースはトム・ウェイツ、小劇場芝居は回転OZORA、うどんは関西風、味付けは薄味、
冷奴は昆布だし、たこ焼きは九条ねぎにポン酢などなど・・・
最近は京都に帰ると必ず街中を散歩することにしている。
いくつか必ずまわる店に寄っていく。
なかでも古道具屋はかかせない。
中学生のときから古本屋回りをしていたが、大人になったら古道具屋に寄る事が多くなった。
中でも毎月21日の弘法さんと24日の天神さんは欠かせない。
元々”縁日”とは神仏がこの世と”縁”を持つ日とされており、この日に参詣すると大きな功得があるということ。
弘法さんとは東寺の行われる縁日のことです。
祖師空海入寂の3月21日を期して毎月21日に御影堂で行われる御影供のことを指していて、
当初は年に1回行われていたものが、1239年以降は毎月行われるようになったそうです。
天神さんは北野天満宮のこと。
昔から弘法さんが雨なら天神さんは晴れるというジンクス(逆もあり)
があって、昔の京都の映画界では21日が晴れたら24日はロケをしないといった伝説が残っていたのだ。
そこには何百件もの露店が出ていて、特に着物なんか500円ぐらいで買える。
火縄銃から鎧まで手に入る。うちのばあちゃんが
「靴の片方だけでも売っているけったいな店がぎょうさんあるわ」
とよくいっていた。
なんでもあるので年代ものの撮影に使うときは重宝した。
おなじく古道具屋が多く、この両日に帰る日は必ず寄っていく。
最近の京都は京町家を利用した店が増えてきた。
古いビルに雑貨屋をはじめたりと、表参道と下北沢を足して割ったような雰囲気になってきたような気がする。
小路に入るとごちゃごちゃした町並みの中に小さなブランドの服屋や雑貨がやっていて、散歩しているだけで
たのしくなる。
古道具屋というか、アンティ-クの店が多い。
なかでも陶器を見るのが好きで、よく行く。
陶器といっても骨董品や美術品ではなく、普段つかうようなやつで、実際使ってみたくなるような食器が好きなのだ。
中でもお猪口と小皿がお気に入りで、なんといっても場所をとらない。
写真はこの間実家に帰ったときに買ったもので、他にも皿やご飯茶碗などもある。
お猪口は明治頃、小皿は大正時代のものらしい。
ちっちゃいコップは60年代のものらしい。
コップはニコちゃんマークが描かれているが、隣には緑の線で四角顔に怒っている顔と、
青の線でおにぎり顔に泣いている表情がかかれている。
なかなかユニークなので妹の分も買ってきてあげた。
一個250円で安い。小皿とお猪口はそれぞれ100円なのだ。
小皿とお猪口はなんでそんなに安いのかというと、焼くときに傷がついたもので、といっても素人目には気にならない。
古本屋をまわるときもそうなのだが、昔の古いものはそれを手にしたとき、文章や写真で知っている時代がまるでそこに
存在しているような錯覚に陥る。
時代の忘れ物がそこにある。
タイムスリップしたような気になるのだ。
他にも赤色で家紋がデザインされているのとか、かわいいアルファベットの茶碗とかを買ってきた。
妹が2人いるので3人でわけた。
特に家紋はうちの家紋とおんなじだったので、嫁に行った妹にあげたのだ。
結婚しても女は実家の家紋をつけるからね。
うちの家紋は丸に剣酢漿草で、映画「用心棒」で三船敏郎がつけている家紋と同じで、ちょっとかっこいい。
家紋といっても高いものじゃなくって、105円で安い。
これも60年代ころのものらしい。
当分陶器さがしは続きそう・・・
悩みは荷物がまたふえることなのだ。ただでさえ軽トラ5台分の部屋にいるのに。
京都のいいところは、東京とちがってこういうのが安いところと、ぶらぶらするところがたくさんあるところだ。
喫茶店も多いし(決してカフェじゃないのだ!)安らぐ空間がたくさんある。
京都の人は空間にこだわる。
いろいろ旅行したけど、東京以外で文化を発信しているのは大阪と京都ぐらいだなあと思った。
これはいいとか悪いとかじゃなく、歴史的な土地柄なのせいなのだろう。
そのことについてはまた次回に。
おそろいのミニカップで「越乃寒梅」を飲みながらこれを書いているのでした。