私のタイムトラベル

ある家の物語・白鷺家の人々
― 道理を破る法あれど法を破る道理なし ―

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エピソード ー 百年前のおひなさま ー

2017年07月25日 | 2. 闘争編

昨日今日と、テレビでうんざりするほど国会討論の様子が放映されている。

高支持率を誇った頃の自信に満ちた傲岸不遜の面影はなく、安倍さんは 今は 野党の攻撃に ただただ耐えている。

このやりとりに、かつての我が家を思い重ねる。

一体、この国はどこへ行くのか。 我が家はどこへ行くのか。


さて、祖母・松子さんが大切にしていたものの中に百年前のおひなさまがあった。

ある日、私が勤めから帰ってくると松子さんが玄関から飛び出してきた。

 「マリンちゃん、梅子おばちゃん 凄いね、おひなさんのことゆうたら、あれは女の子のもんや!って、

  そら、すごい剣幕で。ずっと観察してみてると・・・結婚してほんま変わらはった・・」と、

私にとって叔母にあたるその人の人格をけなした。そして、おひなさまの代わりに、絵葉書と松子さんが

娘時代に使っていた扇子をくれた・・・


竹子伯母は竹子伯母で母にこう言っている。

 「梅子ちゃんのおひなさんに対する思い入れってすごく強いらしいの。おかあちゃんがイチロウちゃんとこにも

  女の子がいるしって、言わはったら、梅子、血相変えてすごい剣幕だったんだって!

  他のものは何もいらないけど、おひなさんだけは欲しいみたいなのね」


松子さんも、竹子伯母も それは ちょっと違う・・・。


                              

 松子さん:「だれか おひなさん、もろて(貰って)くれるひといいひんやろか・・」

 梅子叔母:「うん?」

 松子さん:「これを管理してくれる人いいひんかなぁ。そやけど こんなん世話すんの大変やしなぁ」

 梅子叔母:「そら、私が生きてる間は責任もって管理するよ。子供らの代になったらわからんけどな」

 松子さん:「そうかぁ・・?」

 梅子叔母:「ふん、それで、時々はこうして虫干しして 愉しませてもらう・・・」

 松子さん:「そやけどイチロウちゃんとこも女の子 いはるしなぁ・・」

 梅子叔母:「おひなさんは女の子のもんや。 そんなん、男の子には関係ない」


梅子叔母がナシの木町に滞在していた時、私はこうした会話を聞いている。

母屋の座敷の上に位置している私の部屋には自然、下の声があがってくる!


わたしにはここの人たちの<嘘と本当>がわからない。

 

ともあれ、こんなふうな会話とともに、松子さんが大切にしている百年前のおひなさまは

梅子叔母のところへお輿入れすることになった。


               

 

                      


   

                                                              

                                ” おひなさま、さやうなら~~・・・”   

 

 

 

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