LA VIE EN ROSEのプロムナード(散歩道)

私達の毎日の生活は”プロムナード(散歩道)”です。散歩道で発見した出来事を日常世界ふしぎ発見!でご紹介して行きます

高校講座 (1)物理基礎 (2)世界史 (3)保健体育

2017年11月22日 15時49分04秒 | 学習
高校講座で勉強しました。今日の教科は;

【物理基礎】 第6回 第1編 物体の運動とエネルギー 落下運動を調べる ~重力加速度~

落下運動を調べる ~重力加速度~

スマートフォンの不思議

スマホを縦向きで見る
横向きにしても写真の向きは変わらない

お母さんとリコは、ノブナガにスマートフォンで写真を撮ってもらっています。
スマートフォンが縦向きのままだと写真が小さく表示されますが、横向きにすると大きく表示されました。

母 「スマホって不思議だよね。なんで縦でも横でも、写真が同じ向きに見えるんだろう。」
リコ 「スマホって、そうできてるんだよ。」
母 「それはそうだけど、私が高校生のときには携帯電話もなかったんだから!リコにとっては普通でも、私にとってはすごく不思議なの!」
父 「お母さん、その不思議いいね。なぜスマートフォンの向きを変えても写真の向きが変わらないのか、調べてみようよ。」
リコ 「きっとスマホの中にセンサーが入ってるんじゃない?」
ノブナガ 「わかった!傾きを調べるから角度センサーだ!」
父 「なるほどね。でも傾きや角度を調べるためには、その基準になるものが必要でしょ。実はスマートフォンには、加速度センサーというものがあって、これが上下を検知しているんだよ。」
リコ 「なんで加速度センサーで上下がわかるの?」
父 「加速度センサーは重力による加速度を測定しているんだよ。重力は地球の中心に向かっているから、その向きが下だというふうに基準を決めればいいんだ。」
母 「重力とか加速度とか言われても、全然わからないんだけど。」
父 「それじゃあ、重力について考えてみようか。」
母 「私はスマホのことについて知りたかっただけなんだけど、なんだか話が大きくなってきちゃったな……。」

▶落下運動と重力

物が落ちるってどんなこと?

父 「重力に関係が深い現象と言えば、落下運動でしょ。そもそも物が落ちるってどんなことだろう。」
母 「地球の重力に物が引っ張られるっていうことよね。」
父 「じゃあ、落ちているときに物体はどんな動きをしていると思う?」
リコ 「そういえばお兄ちゃん、この間のバンジージャンプはどんな感じだった?」
ノブナガ 「どんなだったって……だんだん速くなっていたようなんだけど、自分ではわからないよ。」
父 「じゃあ、このリンゴを実際に落として、その運動を調べてみようよ。」

2mから落下するリンゴ リンゴの等加速度直線運動

リンゴが落ちる様子を詳しく調べてみました。
約2mの高さから落としたリンゴは、0.1秒ごとに動きを止めてみると、同じ時間に落ちる距離がだんだん長くなっていることがわかります。
この実験を元にして、速度vと時間tとの関係を表すv-tグラフを作ると、一定の傾きを持った直線になります(右図)。
このような運動を等加速度直線運動といい、前回の物理基礎で学びました。

ノブナガ 「ボールが坂道を転がる運動だよね。」
父 「その斜面の角度を急にしていって角度が90°になったとき、それが落下運動だと考えればいいんだ。」
グラフからわかるように、初速度は0です。
リンゴを落とす際、最初に力を加えていないためです。
このように、重力だけによって落下する運動のことを「自由落下」といいます。

▶みんな一緒に落ちる?

リンゴとティッシュペーパーの落下実験 リンゴはティッシュより速く落下する

父 「ところで、リンゴとティッシュを同時に落としたら、どちらが速く落ちると思う?」
母 「そりゃリンゴでしょ、ティッシュよりもリンゴの方が重いから。」
父 「重い方が先に落ちるってこと?本当にそうなのか、実験してみようか。」

お母さんが手に持っていたリンゴとティッシュペーパーを同時に離すと、確かにリンゴの方が先に落ちました。

父 「でも、リンゴはどうして先に落ちるの?」
母 「だから、リンゴの方が重いからでしょ?」
父 「あくまで『重いから』っていうわけだね。それじゃあ、ティッシュを丸めて落としたらどうなるかな?」

▶どちらが速く落ちる?

ティッシュを丸めるお母さん ほぼ同時に落下するティッシュとリンゴ

今度は、丸めたティッシュペーパーとリンゴを、先ほどと同様に同時に落とします。
すると、今度はほとんど同時に落ちました。

父 「ティッシュは丸めただけだから重さは変わっていないでしょ?でも、どうして一緒に落ちたのかな。」
ノブナガ 「そうか。ティッシュは広げた方が、空気抵抗が大きいんだ。」
父 「そうかもしれないね。それじゃ、空気がない状態で落としてみたらどうなるのかを調べてみたらいいわけだよね。」
リコ 「重さは全然関係ないの?」
母 「えー、さすがにそんなことないんじゃない?」

メリーさんの傘
開いた傘は空気抵抗でゆっくり落下

そこで、落下速度に対する空気抵抗の影響を調べてみました。

用意したのは2つの傘のミニチュアで、質量はどちらも1円玉より少し軽い0.8gです。
2つの違いは、「開いている」か「閉じているか」という点だけです。

まずはこのミニチュアを空気中で同時に落としてみると、開いている傘の方がゆっくり落ちました。
傘が開いている方が、受けた空気抵抗が大きいためと考えられます。

真空落下実験装置全景

続いて、空気をなくした状態で実験してみます。
お父さんが用意したアクリル容器の実験装置は、真空ポンプで空気を抜いてあり、ほとんど真空の状態にしてあります。

電磁石で留めてある
真空中では同時に落下

容器の中には先ほどの傘のミニチュアが電磁石でとめてあり、電磁石のスイッチを切ると同時に落下します。
空気抵抗がなくなったときに傘はどのように落ちていくのか、2つを同時に落として調べます。

結果は、閉じた傘と開いた傘が同時に落下しました。
同じ質量の傘は、空気抵抗がないと落ちる速さも同じです。

おもちゃのリンゴと鳥の羽根
空気中では鳥の羽根よりリンゴが速く落下

それでは、質量が違うものでは、落ち方に違いはあるのでしょうか。

おもちゃのリンゴと鳥の羽根を、まずは空気中で落としてみます。
すると、リンゴはすぐに落ちますが、空気抵抗を受けやすい羽根はゆっくり落ちていきました。

真空ポンプ
真空中では鳥の羽根もリンゴも同時に落下

続いて、真空ポンプで容器の中の空気を抜いて落としてみます。

結果は、リンゴと羽根がほぼ同時に落下しました。
質量が違っても、落ちる速さは変わりません。

質量の異なる木製の球
真空中では質量が異なる木製の球は同時に落下

今度は、木でできた質量が違う3つの球で比較してみます。
球を真空中で同時に落としてみると、3つとも、ほぼ同時に落下しました。

質量も形も違う物を真空中で一緒に落とす
真空中では同時に落下

最後に、質量も形も違う物を真空中ですべて一緒に落としてみます。
結果は、すべて ほぼ同時に落下しました。

ノブナガ 「すごいね。全部一緒に落ちるんだ。」
リコ 「質量に関係なく、落ちる速さは一緒ってことだよね。」

真空中のリンゴの自由落下グラフ
重力加速度g=9.8m/s
ほとんど真空にした状態での、リンゴのおもちゃの自由落下の運動をグラフにすると、左図のようになります。
グラフは直線なので、等加速度直線運動になっています。

この直線の傾きが加速度となり、計算すると約9.8m/s2となります。
ノブナガがバイクでサーキットを走行したときの加速度は2.6m/s2だったので、落下の加速度はとても大きいことがわかります。

加速度が9.8m/s2ということは、1秒後の速さは9.8m/sです。
2秒後、3秒後にはその2倍、3倍にもなり、わずか3秒で時速100kmを超えることになります。

また、先ほどの実験からもわかるように、自由落下の加速度はどのような物体でも同じで、9.8m/s2になります。
この自由落下のときの加速度を「重力加速度(gravitational acceleration)」と呼び、記号「g」を使って表します。

▶落下運動を式で表す

等加速度直線運動の公式
自由落下運動を求める公式

自由落下の運動を式で表してみましょう。

自由落下は等加速度直線運動なので、左図の「速度」を表す式と「移動距離(変位)」を表す式がそのまま当てはまります。

この運動では初速が0なので、v0は0となって、消えます。
加速度aは、重力加速度なのでgとします。
移動方向が縦方向になるので、移動距離xはyとします。
こうして導いたものが、自由落下のt秒後の速度と、落下距離を表す式です(右図)。
自由落下の速度は「v=gt」、落下距離は「y=(1/2)gt2」になります。

このとき、落下速度vは時間tに比例していて、落下距離yはt2に比例しています。
gは重力加速度で、値は9.8m/s2です。

▶重力加速度の地域的違い

重力加速度の地域差


自由落下の加速度は、いつでもどのような物体でも9.8m/s2と考えます。
しかし、厳密には地域によって少し異なります。

世界各地の重力加速度を見比べると、北極や南極に近い方が数値が大きく、赤道付近は小さくなっています。
これは、北極や南極では地球の重力が強く、赤道付近では弱いためです。

重力加速度が変わるのは自転の遠心力

地球は、北極と南極を結ぶ地軸を中心として回転する「自転」をしています。
北極や南極に比べ赤道の方が地軸から遠いため、強い遠心力が生じます。
するとこの遠心力が、地球の中心に向かって引く重力を弱める働きをして、結果として重力加速度が小さくなります。

赤道ダイエット?
体重計の地域設定

ノブナガ 「じゃあ重力加速度が小さくなると、どんな影響があるの?」
父 「それはね、少し物が軽くなるっていうことかな。」
母 「じゃあ、赤道近くに行くと、体重が軽くなるってこと?」
父 「そう。」
リコ 「それって、赤道ダイエットってこと?」
母 「そうか、この間北海道に行ったとき、なんか動きたくないなって思ったのは、体重がちょっと重くなったからなのかな?」
父 「確かに沖縄に比べて北海道の方が少し体重が重くなるかな。とは言っても、大人でせいぜい100gくらいなんだけどね。だから、体重計には地域設定という機能がついているものもあるんだよ。」
リコ 「どんなふうに地域設定してるの?」
父 「地域としては『北海道』の地域、『沖縄』の地域、そして『九州・四国・本州』の地域に分けて設定できるんだよ。」

日本国内でも

札幌:9.805m/s2
東京:9.798m/s2
沖縄:9.791m/s2

のように、重力加速度に地域差があります。

▶加速度センサーの仕組み

重力加速度を表示する加速度センサー
傾けると重力加速度は小さくなる
.

父 「ここまで来れば、スマホが加速度センサーで上下を検知している仕組みが、ある程度想像できるんじゃないかな?」
ノブナガ 「重力加速度を検知するセンサーなんだよね。」
父 「そう。このスマホの、加速度センサーの働きを見るアプリの情報を見てみると、縦に置いたら重力加速度の9.8m/s2を表示しているだろ。」
リコ 「本当だ。」
父 「このスマホは縦方向の加速度を調べているから、本体を傾けていくと数値が、どんどん小さくなっていくだろう。つまり、重力加速度がかかる方向から、スマートフォンがどんな角度にあるのかを検知して、上下を調べてるんだよ。」
リコ 「重力はいつも地球の中心に向かって働いているんだもんね。」
母 「スマホが地球の重力を感じてるなんて全然知らなかった。」

加速度センサーの仕組み ばねとおもり
傾けるとばねとおもりが変形する

スマートフォンの加速度センサーの仕組みを見てみましょう。

加速度センサーは、ばねと動くおもりからできていると考えてください。
本当はもっと複雑ですが、基本的にはこのような構造になっています。

スマートフォンを傾けるとそれぞれのばねが変形し、その変形によって傾きを測定し、スマートフォンの向きを検知します。

~お父さんのひと言~

重い物の方が速く落ちる、それは常識なのでしょうか?
今日の学習では、重い物も軽い物もみんな一緒に落ちるということを知りました。
でも、これは物理学の常識なのでしょうか?
すべての物がみんな一緒に落ちるのはなぜか、それは物理学の深遠な謎なんです。
常識だからといって人の意見を排除しないでください。
あなたの目をさえぎっている常識の壁の向こうには、多様性を認める世界、そして真理を求める広い世界が広がっているんです。



【世界史】第6回  中華帝国の形成

1.殷と周 2.始皇帝の中国統一 3.漢帝国の繁栄


「中華帝国の起源を知る」

中華帝国とは、紀元前の古代中国に登場した統一国家のことです。
最初に王朝が生まれてから、中国が統一されるまで、約1500年の歴史がありました。

1.殷と周
2.始皇帝の中国統一
3.漢帝国の繁栄

の3点です。

訪れる場所は、現在の中国の黄河中流域を中心に広がる地域。時代は、紀元前18世紀ごろから紀元前1世紀ごろまでです。
はじめに、中国を初めて統一した皇帝の巨大な墓、始皇帝陵を訪れます。始皇帝は、7000体を超える兵士たちの像に守られて眠っています。
その中国統一は、わずか15年で終わってしまいました。
そして、歴代皇帝が信仰の対象とした世界遺産、泰山です。
始皇帝の後、再び中国を統一した漢の武帝も、泰山で儀式を行いました。

▶統治制度の仕組み

1.殷と周

殷墟
首のない人骨

出発点は、河南省安陽(あんよう)市の「殷墟(いんきょ)」です。現在確認されている中国最古の王朝、“殷” の都の遺跡だといわれています。

その中に、神をまつる儀式が行われた場所があります。
そこでは、大量の人骨が発見されました。しかも、皆首を切り取られています。

なぜ、こんなにも多くの、首のない人骨があるのでしょうか。
この謎を解き明かす旅に、マジカル・ジャンプ!

殷の勢力範囲
神権政治

紀元前1700年ごろ、黄河流域に古代王朝 “殷” が生まれました。
存在が確認されている中国最古の王朝です。
殷の王は、占いによって神の意志を問い、それに基づく「神権政治」を行いました。

甲骨文字
青銅器 鼎

左写真は、王が狩りをすべきかどうかを占ったものです。
最古の漢字である「甲骨(こうこつ)文字」で、占いの内容や結果が記されています。

殷墟からは、王が政(まつりごと)を行う際に欠かせなかった青銅器が発掘されています。
右写真は、神に食べ物を捧げるのに用いた、鼎(かなえ)です。
当時、製造がとても難しく貴重だった青銅器は、王の権威を象徴するものでもありました。

神に捧げられたのは、食べ物だけではありませんでした。
殷墟からは、これまでに首のない人骨が1万4000体以上も発掘されています。
これらは、神に捧げられた人間の犠牲だったのです。

紀元前11世紀 周の台頭
封建制度(周)

しかし、神に頼る殷の統治も終わりを告げます。
紀元前11世紀、殷の西にあった “周” が勢力を広げ、殷は滅びました。

周は、殷とは異なる、“封建制度” という統治のしくみを用います。
周の王は、一族の者などを諸侯に任じて地方を治めさせ、周の統治を支えさせました。

「神に頼る政治から、人が治める政治に変わっていったんだね。」

この周も、紀元前8世紀には衰えます。中国は、それから500年以上もの間、戦乱の時代が続いたんです。そして長い戦乱の後に、初めて中国を統一したのが “China” です!“China” の語源となった “秦” が勢力を広げ、初の統一国家と初代皇帝が誕生します。」

▶2.始皇帝の中国統一

陝西省西安市
兵馬俑坑

陝西省(せんせいしょう)西安(せいあん)市にある世界遺産「秦の始皇帝陵」です。中国史上最初に登場した皇帝、 “始皇帝” の墓です。

その地下には、地上の宮殿をそのまま再現したような空間が広がっていることが分かっています。

始皇帝陵から東に1.5キロメートルのところにあるのが、兵馬俑坑(へいばようこう)です。
埋められていたのは、7000体を超える等身大の兵士や馬の人形でした。始皇帝の軍隊の姿を、そのまま陶器で形づくったものです。

なぜ、このようなものが作られたのでしょうか。

秦が中国統一
始皇帝

紀元前5世紀から紀元前3世紀、中国は7つの国が争う戦国時代を迎えていました。
その中で、頭角を現してきたのが最も西に位置した “秦” です。

紀元前221年、秦がついに中国統一を成し遂げます。
秦の王は、天下の支配者にふさわしい称号として「皇帝」を名のりました。ファースト・エンペラー「始皇帝」の誕生です。

群県制(秦)
文字・単位・通貨を統一

始皇帝は、広い領土を一つにまとめるための制度を施行しました。
全国を36の郡に分け、その下に県をおく「郡県制」です。この “郡” や “県” に官僚を派遣して、統治を行いました。
また、それまで各地域によってばらばらだった文字や重さの単位、通貨を統一します。これにより、効率よく税を集めようとしました。

焚書坑儒
匈奴

さらに、各地域の文化や思想を認めず、秦の思想に合わない書物を燃やしました。焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)です。
そして北方の民族、匈奴(きょうど)とも大がかりな戦争を始めました。

こうした急激な国づくりは、支配下に置かれた地域からの反感を買うことになりました。
そんな中で、始皇帝が亡くなりました。

始皇帝の墓のかたわらに作られた兵馬俑坑は、かつて秦が滅ぼし、支配下に置いた地域から反乱が起きないように、にらみをきかせているのです。しかし、始皇帝の思いもむなしく、秦は中国統一からわずか15年で滅びました。

佐川英治先生

「あの時代に一人の皇帝が、広い中国を治めるということは、当時、相当なインパクトがあっただろうね。ただ、“秦” から “China” になったっていうのは、ちょっと強引な気がするんだけれど。」

「これには いろいろな説がありますが、昔の “秦” という国の名前が、ヨーロッパに伝わって “China” と呼ばれるようになったそうです。」

「それにしても、官僚を派遣したり、単位や貨幣を統一したりすることは、国を治めるときには よくあることのような気がするのだけれど…。どうして始皇帝は反感を招いたのかな?」

「詳しい先生をお呼びしています。佐川先生、よろしくお願いします!」

始皇帝の政治が、なぜ反感を招いたのかについて、佐川 英治先生(東京大学 准教授)に詳しく話をうかがいます。

佐川先生によると、始皇帝が中国を統一する前まで、各地域はそれぞれの王が治める独立国であったといいます。
しかし始皇帝は、人々の心が一つになる前に、北の匈奴との遠征に人々をかり出したり、性急な政治を行いました。特に、もともと匈奴と関係のない南の国の人々の反感は強く、反乱が起こって秦は滅びます。

封建制度と群県制

佐川先生 「始皇帝の国の治め方と、それ以前の統治のしくみがどう違うかをまとめてみました。」

上図の左側は、周の封建制度です。
一番小さい集団である “邑(ゆう)” は、集落のような集まりです。周の王は、邑をまとめる諸侯に自分の血族や地域の有力者を任命し、地域の統治を任せていました。

ところが始皇帝は、郡県制というしくみで統治を行います。
始皇帝が任命した官僚を各地域に直接派遣して支配することで、どの地域も同じように治めようとしました。

佐川先生 「(始皇帝の統治は)非常に革命的でしたが、あまりに急激で受け入れられませんでした。」
眞鍋さん 「それぞれの地域のやり方を認めなかったわけですね。では、秦が滅びた後は、どうなるのですか?」
佐川先生 「この秦の反省をもとに、違ったしくみで統治を行う国が現れるんです。」
永松さん 「それが、漢帝国なんですね!」

▶3.漢帝国の繁栄

泰山
封禅の文字

最後のみどころは、山東省泰安(たいあん)市にある世界遺産「泰山(たいざん)」です。

漢の第七代皇帝 “武帝” は、ここで天と地をまつる儀式「封禅(ほうぜん)」を行いました。
封禅とは、臣下からも認められた数少ない皇帝だけが行うことができた儀式です。

武帝はどんなことを成し遂げたのでしょうか?武帝の時代へ

群国制(漢)

秦が滅んだ後、紀元前202年に中国を統一したのは “漢” です。
漢では、始皇帝の急激な統一への反省から、緩やかな統治を行いました。それは、郡県制と封建制を組み合わせたものでした。

皇帝の影響力が強い都周辺の地域では、郡県制を導入して直接統治します。一方、独自の文化を持つ離れた地域に対しては、王などを任命して統治を任せる封建制度を用いました。
こうした統治のしくみを、「郡国制」といいます。

武帝
塩、鉄、酒の専売

漢帝国の始まりから70年ほど過ぎたころ、登場したのが第七代皇帝の武帝です。

武帝は、当時人々の間に浸透していた「儒学」を、国の学問として採用しました。これにより、人々が共有できる思想が生まれます。
また、国の力を強めるため、塩・鉄・酒の独占販売を行いました。

武帝は充実した国力によって、匈奴など周辺国との戦いに勝利し、国内外に直接統治を広げました。
漢帝国は武帝によって、始皇帝の秦を超える大帝国へと発展し、400年にわたって中国を支配しました。


眞鍋さん 「殷の始まりから武帝までが、1500年ということだね。その間にたくさんの国が興っては滅びて、統一され…、すごいドラマがあったんだね。ところで、武帝の時代って、まだ紀元前だよね。日本はどんな時代だったんだろう?」
永松さん 「なんと日本は、まだ弥生時代です。卑弥呼が登場する300年くらい前だったと言われています。」
眞鍋さん 「それと比べると、やはり中国の歴史が歴史が奥深いのが分かるね!」

Deep in 世界史

史記
司馬遷

改めて、佐川先生から歴史の深い話をうかがいます。

眞鍋さん 「紀元前1700年ごろから紀元前100年ごろまでの歴史を見てきましたが、古代中国の話が、なぜここまで詳しく分かっているんですか?」

佐川先生 「一つには、『史記』という書物があるからなんですね。史記は、全部で130巻という膨大な量があり、持ってきたのは、そのうちの6巻分です。内容を見ると、例えば、殷王朝のことなどが書かれているんです。」


史記は、武帝の時代に、司馬遷という人物によって書かれました。

佐川先生 「武帝の時代に、一つの中国というまとまりができ、こういった新しい歴史書が生まれてくるわけなんです。史記は、漢(の武帝)以前の中国の歴史を書いたものです。殷や、その前の伝説上の王朝である夏(か)王朝のことも書かれています。」

紀伝体

佐川先生 「司馬遷は、歴史上に活躍したさまざまな人物の伝記を集める形で、史記を作りました。それを『紀伝体(きでんたい)』といいます。」

眞鍋さん 「どういう人物がいたんですか?」
佐川先生 「例えば、漢王朝をつくった劉邦(りゅうほう)です。この人は、平民の身分でありながら、強大な秦に対抗して漢王朝を作った人ですね。それ以外にも、“遊侠(ゆうきょう):任侠(にんきょう)” と呼ばれる人や “刺客” といわれるような人たちの伝記もあるんです。」
眞鍋さん 「小説みたいで面白そうですね。」
佐川先生 「これは日本語にも翻訳されていますから、ぜひ読んでみてください。古代の人の いきいきとした生きざまに、きっと感動すると思います。」
眞鍋さん 「やっぱり歴史というのは、人が作っていくんだなっていう実感が湧いてきました。」


【保健体育】 第6回 保健 現代社会と健康 生活習慣病とその予防

生活習慣とは日常的に繰り返される食生活や睡眠、運動などのことで、「生活習慣病」とはその名の通り、普段の生活習慣が発症や進行に深くかかわっている病気を指します。どのような生活習慣が病気の原因になるのか? 病気にならないためにはどうしたらいいのか? について学習していきましょう。


生活習慣病は、はじめは加齢とともに発症・進行すると考えられていたため「成人病」と呼ばれていましたが、子供の頃からの生活習慣が基盤となって発症することがわかったため、「生活習慣病」と改められました。

食習慣が理由で発症する疾患としては、糖尿病、肥満症、高脂血症、高血圧症、大腸がん、歯周病などがあります。

 運動不足が原因となる疾患は、糖尿病、肥満症、高脂血症、高血圧症などです。そして、これらが進行すると、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患に発展するリスクが高まります。

 また、喫煙によって発症する疾患には、肺がん、慢性気管支炎、循環器疾患などがあり、過度な飲酒によって発症する疾患には、肝硬変や脂肪肝などの肝疾患が代表的です。

生活習慣病は、発症してしまうとしばしば予後が不良なため、予防が重要です。予防のためには、規則正しく、かつ栄養のバランスが取れた食事と適度な運動、さらにストレスを上手に発散して精神的にも健全な生活を心がけましょう。



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