読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

今野敏著「惣角流浪」 

2011-07-13 | 今野敏
著者の今野さん自身も空手武道を持っているので、格闘シーンの描写は迫力がある。
江戸から明治へ− 武士の世が終焉を迎えたとき、少年は合気に生きる決意を固めた。
触れるだけで相手を投げ飛ばす奇跡の武術、大東流合気柔術の中興の祖・武田惣角の波瀾の
青春を描いた青春物語。
「進む道は武芸なり」の信念のもと、武士の世が終焉を迎えた維新後もひたすら修行に励む。
のちの講道館柔道の創始者・嘉納治五郎との対決を機に、惣角の流浪が始まる。
西郷隆盛との会話、琉球空手の使い手・伊志嶺章憲との命を懸けた闘い。
合気の道を極めんとする男の壮烈な青春を描いた明治格闘小説。
『秘伝というのが・・・崩しだよ。相手が攻撃してくる瞬間には、相手の重心は移動している。つまり、崩れているんだ。相手が力を入れようとする瞬間も意識の中ですでに重心が移動しているから、体勢が崩れている・・・つまり、技をかける前にくずさなければならないんだ。』(P212)
高校生の時、柔道を少しかじったがそんな格闘技の極意が少し理解できたので面白かった一気に読めました。


1997年10月 集英社刊  集英社文庫
ジャンル:
小説
キーワード
集英社文庫 嘉納治五郎 講道館柔道 大東流合気柔術
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武田惣角 (池月映)
2011-11-21 17:02:09
 今野さんの作品は武道小説としてはおもしろい。これまで、生家の会津を取材した作品がなく、実際に調査してみたら、ほとんどの史実は創作されていた。
 生家は農民で士族ではない。隣りに引っ越してきた藩士に武術を教えられた。山賊退治の相手は博徒で怪我もしていない。隣り村の道場で渋川流柔術、易者から神通力を修行して合気を会得した。
 ところが、格式を高めるために、甲斐武田、会津藩御式内、西郷頼母の話を創作した。
 生家の地元では、大東流を教えない、名乗ることさえできなかった。小説が有名になっても、地元では奇人変人とされている。これまで書いた作者は、ある意味では騙されたかもしれません。
 真実を明らかにして、地元に評価される作品にしたいと思っています。眼の不自由な妹、兄妹のように育った妻との愛が、武術家として大成した理由です。
 

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