読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

東山彰良著「流 りゅう」

2017-03-21 | は行

153回直木賞受賞作。青春小説。1975年国民党によって戒厳令が敷かれていた時代の台湾、偉大なる蒋介石総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された姿を秋生が見つける。内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父だったのに。

主人公の葉秋生17歳。当時、無軌道に生きる秋生には、まだその意味はわからなかったが、祖父の死の真相を追っていく。大陸から台湾、そして日本へ。当時の台湾の街に渦巻く喧騒と猥雑と混沌が描かれて、抗日戦争を経て、国共内戦、台湾の成立と大陸との対立。その歴史に翻弄され、傷ついた人々の歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡を綴った歴史・ミステリー・恋愛青春小説。

読んでいて自分が初めて台湾いったのは1985年だったと思い出した。当時中正飛行場に降り立った時ニンニクの匂いが強烈で混沌とした街の様子オートバイが満ち溢れ喧騒の埃っぽい町が思い出された。ノスタルジーに浸りつつわくわくして読んで面白かった。

2015年5月講談社刊

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