読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

中村文則著「教団 Ⅹ」 

2016-10-29 | な行

楢崎は自分の元から去った女立花涼子を捜すために探偵を雇い居所を突き止め、探るため宗教集団に近づく。

しかし立花は、異母兄の高原を慕い公安警察から身を隠すオカルト教団「X」の中へ消えた。松尾は死期を感じつつも集う信者たちに人生と宇宙の神秘を説いていた。松尾の元を去った沢渡は怪しい性と悪の教団「X」を立ち上げる。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か運命とは何か。絶対的な闇とは何か光とは難解な理論を解説しながら展開される。

『米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)年間ベスト10小説、アメリカ・デイヴィッド・グーディス賞を日本人で初受賞』の長編小説。内容は世界で注目とあるが残念ながら、私的には駄作の域は出ない残念作でした。世界の政治や戦争、宗教の成り立ちなど裏話はそんなに目新しいものではないし女性蔑視の性シーンなど得るべきものは少なかった。

「人生っていうのは、比べるものじゃないって。一本の道、人の一本の道を、誰かと比べることなく生き切ることだって。誰かの人生を参考にするのは別にいい。影響を受けることだって。でも比べ過ぎては駄目なの。・・・他の人と比べることなんて、どうだっていいの。大事なのは、目の前に出現したその人生を歩くってことなの。他人と比べるなんて無意味。どんな人生も価値の上では等しい。それがどんな人生であっても、問題は、それをどう生きるかなの。・・・それぞれの上に立った独自のあなたの時間を最後まで生き切ることなの」(P542)

 2011年12月集英社刊

 

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