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大阪ダブル選挙で維新の会が勝った

2011年11月27日 20時22分20秒 | 注目ニュース・短感(ニュースおよび短評・感想)
いま大阪ダブル選挙のニュース速報があり、橋下と維新の会の松井氏が当確と報道された。

大阪市を残したい者としては、非常に残念だ。
民主主義のルールにのっとり、この事実を受け入れるしかない。

今後、市がどのように解体され、区議会が再編されるのか知らないが、小泉内閣のように改革したのは良いが、弱者に厳しい町になるのは御免である。

名古屋市では、減税といいながら実際には、問題が起き一部公約を取りやめた。
維新の会の公約を見る限り、不明な点が多く、名古屋のようにならなければ良いがと思う。

当分の間大阪では、維新の会―橋下市長のラインが独裁的に様々な施策を強力に推し進めるだろう。
少なくとも、文化関係者や芸術関係者には、橋下氏の方向を心配する人が多い。

多分、大阪市立近代美術館構想もこれで取りやめになるのではないだろうか。
今後文化行政は、府が主導権を握って進めるのだろう。

構造的に見て、現在の大阪市に成長性のある企業を誘導できるスペースは、無いのではないだろうか。
再開発して商業施設は誘致できるが、大阪市域が経済的に製造業で発展できるとは考えにくい。
その点、府にはまだまだ余地はあるが、橋下氏が知事をしている間に、大阪府の産業政策が大きな展開をしたようには思えない。
その意味で、強いて市の視点からすると、都政を施行する意味は乏しいと思う。

それより、例えば水道事業を統合すると、大阪市の水道料金は上がるであろう。
大阪市のサービスが、様々な面で低下するのではないかと思っている。
まして区議会の創設もあり、経費増になると思う。

それにしても、維新の会は、随分前から橋下知事を中心に、各区でタウンミーティングを開き、精力的に大阪都構想の浸透と支持拡大を図ってきた。
それに対し、平松市長の対応は非常に鈍く、しっかりした反論も無かった。
今回の選挙のスローガンも、「満足度日本一」で守勢である。
また、東京と比べ、中心がどんどん東京に流れ斜陽化が進行していることへの、市民にただよう閉そく感を感じなかったのだろうか。
このような、政治的感覚や戦略の欠如と、既成政党が集まって負けるはずが無いという、気の緩みからでる力の分散や集中力や危機感の無さが、敗因に繋がったのかも知れない。

とりあえずは、維新の会の政策に強い疑問を持ち、独裁やワンマン経営に強い拒否感を持つ私としては、橋下市政・維新の会の府政を批判的に見守るしかないようだ。

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