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京大・トップ奪還の洛南!意外に強い公立単独高校

2017-06-24 | 日記

トップ奪還の洛南!意外に強い公立単独高校

他地域からの志願者の減少により、都市部では地元占有率が高まる大学が多い。早慶など東京の有名私立大では1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の学校出身者が合格者の70%を超えるケースも少なくない。近畿圏でも同様の傾向だ。そうした中、京大の2016年入試における2府4県(大阪、京都、滋賀、兵庫、奈良、和歌山)の学校出身者が合格者に占める割合は50.6%で、東大の55.1%を下回る。

京大合格者数ランキング上位の学校の合格者数を10年前の2006年と比較すると、1位の洛南が32人減、2位の東大寺学園が13人減、8位の甲陽学院が32人減、9位の西大和学園が46人減など、合格者が大幅減の近畿圏の学校が多く、このことにより地元占有率が低くなっているのだ。

近畿圏のトップ校で京大合格者が減少する背景には、医学部志向の強さがある。東京に比べると大企業の本社が少ない関西で、優秀な学生が地元で就職するなら医師。2府4県には、京大や大阪大、神戸大に加え、滋賀医科大や京都府立医科大など医学部を持つ国公立大が8校あることもあり、京大に合格する学力があっても国公立大医学部を目指す受験生が多いのだ。

そうした状況を踏まえながら、京大合格者数ランキングを見ていこう。1位の洛南は15年に西大和学園に抜かれるまで、24年連続でトップだった。同校は06年から女子を受け入れ共学化している。医学部志向が強い女子の入学もあり、16年の国公立大医学部の合格者数は84人で全国3番目の多さ。医学部志向の強まりが京大合格者減の要因になったことは間違いなさそうだ。

15年にトップだった西大和学園は、前年の合格者数を32人下回り9位になった。それでも、1991年に京大合格者が0人だった同校の、難関大合格者実績が急激に伸びた学校としての評価は揺るがない。2位の東大寺学園は昨年と同じ順位。同校も国公立大医学部の合格者が多く、16年は53人で全国9位だった。

東大合格者数ランキングの上位を私立と国立の中高一貫校が独占するのとは対照的に、京大のランキングは3位北野、4位堀川と公立の高校単独校が入る。両校とも自治体のバックアップが合格者増の要因という共通点がある。

東大志望者の敗者復活戦になった!?

北野は1984年の京大合格者数ランキングで1位になるなど、かつてはトップの常連校だったが、1990年以降に低迷期があった。そこから合格者が伸びた要因として、2011年に大阪府が、同校を通学区のない、進学に特化した文理学科を設置するグローバルリーダーズハイスクール(GLHS)に指定したことにある。この影響もあり北野の京大合格者数は、06年と比較して19人増。GLHSには、北野の他にも7位の天王寺、14位の三国丘、22位の茨木など10校が指定されている。文理学科は各校4クラスだが、16年から北野と天王寺は普通科を廃止し全クラスが文理学科になった。大阪府立校のトップ2が学校全体で進学に特化することにより、京大合格者がどれだけ増えるのか注目される。

京都大学のキャンパス

堀川は2001年の京大合格者が0人など合格実績が低かったが、1999年、京都府全域から募集可能な専門学科である探求科の設置を期に合格者数が増え、2006年との比較では30人増。このほか京都の公立校では17位の西京がエンタープライジング科、57位の嵯峨野が京都こすもす科と呼ばれる全府から募集可能な専門学科を設置。36位の洛北は附属中学を開設し中高一貫教育を実施することにより、京大合格者が増えている。

5位の洛星はかつて100人以上の京大合格者がおり、ランキングトップになったこともある学校。医学部志向の強まりが合格者減の要因と見られるが、洛南と洛星という京都のトップ私立校の合格者減は、公立校の合格実績の伸びと無関係ではないだろう。

京大の地元占有率が低いのは、首都圏の学校の合格者が増えている影響もある。1都3県で10人以上合格者がいる学校は、06年の麻布1校のみから16年は10校に増えた。中でも33位の女子学院は、前年の4人から18人と大幅増だ。ランキング50位以内には、12年から毎年10人以上の合格者がいる40位の西と、前年より6人増の千葉(県立)が入っている。首都圏の志望者が増えているのは、京大の自由な学風を好む受験生が増えていることに加え、東大が教養学部を経て専門の学部が決まるのに対し、京大は入学時に学部が決まることも影響しているようだ。

さらに、京大の入試制度の変更も首都圏の合格者が増える要因になっている。16年入試から京大は推薦やAO入試などで学生を募集する特色入試を導入し、これに伴い法学部は後期試験を実施した。これまで前期のみだった京大で唯一の後期実施学部になると同時に、推薦の導入で後期を廃止した東大志望者の受け皿にもなった。法学部・後期の地域別の合格者数は、1都3県の学校が6人で2府4県は7人とほぼ同数。首都圏の東大志望者の敗者復活戦になったようなのだ。

ランキング上位校の医学部志向の強まりや大阪や京都の公立校の合格実績アップ、他地域からの合格者増など、様々な要因により京大の合格者数ランキングは変化している。

 

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