東京大は7日、大阪大や京都大の入試ミスを受けて文部科学省が求めている入試問題の解答例の公表を実施しない方針を明らかにした。同日の記者会見で、理事の福田裕穂副学長(入試担当)は「やるつもりはない」と述べた。
福田副学長は「解答が1つとは限らず、(公表することで)1つだと捉えられるのを恐れている」と理由を説明。「そもそも世の中は解がないこと多い。(解を出す)プロセスが大事なのであって『これが解だ』と覚えてしまうことは知能発達としてよくない」と指摘した。
一方で他大学の入試ミスについて「他山の石として東大も入試について考え直す」とし、「もう少し受験生に東大のメッセージが伝わるようなことは考えなければいけない」と話した。
入試ミスを巡っては、林芳正文部科学相は2日の閣議後記者会見で解答