ブリコラージュ

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食生活における日本人らしさ🐟

2017-09-20 00:46:30 | 中学受験

 昨日一昨日は台風一過と残暑で自然の営みを肌で感じた連日でしたが、強風、集中豪雨が来ることがわかっていても犠牲者が出てしまう。自然は容赦なく、本当につらいです。日本では大陸の欧米に比べて、地震、台風、津波などの自然災害が多いため、対人間よりも対自然に色々と工夫をこらし慎重に周到な対応をしてきました。それが背景となり多岐にわたる基準が欧米諸国よりも厳しい。建築基準しかり、食品安全基準しかりです。ひとつひとつが今の安全・安心の日本を築き上げてきたのです。

食品と言えば、今旬な食材は何といってもお米です。毎年新米を送ってくれる千葉の友だちから、今年は間をおいて2回新米が届きました。1回目は例年通り8月中旬に早々と、そして2回目は先週。2回目の新米は今年初挑戦の新種、なんでもあのコシヒカリの突然変異の特殊米らしく、これがめちゃくちゃ旨い! おいしいお米の特徴はさめてからも美味しいことで、しばらくお昼のおむすびが楽しみだ。さらに田舎の島根の友だちの新米は10月上旬とのこと、これもまた楽しみです。贅沢な環境にいることに感謝、感謝であります。

ところで、その新米炊きたてご飯に合うおかずNo1は皆さんにとっては何でしょうか? 自分の中ではなんといっても生卵です。醤油、鰹節ぶっかけてのうま味成分アミノ酸の三役揃い踏みです。これは最高!!この続きの話題は以前記載したので割愛します。

さて生卵と言えば、日本の食事文化で他国にとって珍しいものがこの「生もの」らしいのです。アメリカでは「たまごを生で食べるのは日本人かロッキー(かつての映画の登場人物)ぐらい」と言われるほど生卵は欧米では珍しい料理法なのです。またお魚の生もの「ザ・刺身」も日本料理には欠かせません。中でもタコを生で食べるのが当たり前の日本ですが、タコの輸入元のモロッコやモーリタニアの西アフリカでは全くと言っていいくらい口にしない。

衛生上、他国では生ではほとんど食べない習慣が続いています。なぜ日本では生ものを好んで食べるのでしょう? 島国の日本、自然と向き合って長い間生存し積み上げてきた先人たちの、一番美味しい旬を味わうための工夫の恩恵を、我々は今まさに被っているのです。江戸前のガリ、すしネタのワサビ、鮨屋の上がり、卵の殻をきれいにして保存、など今では当たり前の習慣がそれを物語っています。実にありがたい。

危険と背中合わせでいながら工夫してうま味を引き出す能力に秀でている。これが日本人のDNA。にもかかわらず最近の日本を代表する人たちの動きは、目先の私利私欲におぼれ、全体像が見えず、我慢することや工夫することの意味すら忘れて、手っ取り早く、楽な方にばかり流れている気がしてなりません。

このぼやき、戯言であってほしい。

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