Skier's High-High
サンタバーバラから帰ってきました!
しばらくはリハビリ中・・・。
人気の高かった過去の記事へのリンク集を作りました!


k2hikoさんとスマシカオさんのブログ記事にリンク開始!!!






さてさて、連載を続けてきましたS氏の技術レポートシリーズPart2も
いよいよクライマックスとなりました。

---S氏レポート---

Part2も今回で最後です.
で,このネタをいったいどこで学んできたのか?という
質問がありましたが,完全オリジナルのネタです.
滑っていていろいろ解析した結果ですよ~.

では,本文.

さて,前回,右足を前に出すときも,左足を前に出すときも,どちらも
利き足の股関節を内旋させているために,プルークの動きが左右
非対称になる,ということをお見せしました.


では,このことが普段のフリースキーでどのように影響するのでしょうか.
Part1でもお見せした,モデルのフリースキーの写真を
もう一度見てみましょう.
この写真は,28度程度の急斜面を大回りで滑っているものです.


では,このうち,1コマ目を取り出して見てみます.

ターン前半,右外足ターンでは,外腰が引けています.
言い換えれば,外足の股関節が曲がっています.
これは,外足(右足)の股関節を回して,外足を前に出しているために
こうなっているんです.
それに対し,左外足ターンでは,内側(これも右足)の股関節を
回す運動で外足を前に出しているために,外腰が前に出ているように
見えてます.

では,次は3コマ目を取り出してみて見ましょう.


こちらも同じです.
ターン後半,右外足ターンでは,上体がフォールラインを向いたまま,
足が前に出ています.すなわち,外足の股関節を使って足を前に
出しています.
それに対し,左外足ターンでは,上体がターン方向を向いています.
つまり,内足の股関節を回しているために,骨盤と上体が一緒に
ターン内側に向いているんです.

ここで,フリースキーの3コマ目とプルークを比較してみましょう




…見事に全く同様な動きが出ていますね.

どちらでも,右外足では上体がフォールラインを向いたまま,
矢印で示すように外足が前に出ています.
左外足では,矢印で示すように骨盤がターン方向に回り,
それにつられて上体がターン方向を向いています.

いや,私はプルークの姿勢が左右ここまで極端じゃないよ,
と信じている方.
この写真を見て,「自分はここまでひどくない」と思う方が
ほとんどだと思います.
しかし,多かれ少なかれ,ほとんどの人がこのような傾向を
持っているんです.
で,このプルークの違いがそのまま,フリースキーに現れて
しまうんです.
「右腰が前に出ない」「左外足ターンで腰が回ってしまっている」
といわれる方,プルークでもう一度確認してみてください.

すなわち,結局フリースキーでどちらか一方の
「腰が遅れる」「腰が前に出る」といわれる現象は,
プルークスタンスでもそのまま現れており,
さらに言えば,その違いは立った姿勢から足を前に出すだけでも
現れる,ということがお分かりいただけたかと思います.
さらに,これらがすべて,「動かしやすい利き足の股関節を
回してしまう運動が身についてしまっているため」
という原因に行き着くことに納得いただけたかと思います.


これを直すためには…

そうです.スキーを履かなくても,普通に立った状態で,
左右の股関節が均等に動かせるように訓練すればいいんです.

ここまで読まれた方はお分かりかと思いますが,
「片足を前に出す」という運動は2種類あります.
一つ目は,前に出す方の股関節を回して足を出す運動.

もう一つは,動かさない足の股関節を回して,骨盤ごと足を
前に出す運動です.

普通,この2種類の運動を意識して使い分ける訓練は
していないと思います.

つまり,「片足を前に出す運動」を,無意識のうちに
おこなってしまっており,どちらの関節をどのように動かして
運動しているかまで意識していない,ということが問題なのです.

では,これら2種類の運動を使い分けられるようにはどうすれば
いいのでしょうか.
それは,この2種類の運動を意識して行うほかありません.
では,左足を前に出してみましょう.
まずは左股関節を回して左足を前に出す~

(上半身&股関節は正面を向いたまま)
次は右股関節を回して左足を前に出す~

(上半身&股関節は左足と一緒に回る)
また左股関節を回す~,また右股関節~…
といった感じで,足を前に出す2種類の方法を交互に行い,
この運動は2種類あるんだ!!ということを体に教えます.

当然,右足でも同じように2種類の運動を交互に行います.
こうして,体に染み付かせるしかありません.
暇を見つけては,この運動を行って運動が左右対称に
なるように心がけましょう.

…こうして,電車待ちや信号待ちで怪しげなツイスト運動
を行う危険な人が出来上がっていくのですが….

とりあえず,このオフシーズン,「足を前に出す」という
抽象的な体の使い方でなく,「どの関節をどの角度に
動かして,結果的に体のどの部分を動かすのか」という
具体的な体の使い方を気にしてみてください.
それが,次のシーズンの上達につながるはずですから.

以上で,4回にわたった「あなたのターン,左右対称ですか?」
part2,「股関節の内旋編」は終了です.
次回,Part3「ストックワークが左右非対称!?だって右利きだもん」
というネタを,余力があればお送りします.
(Part2でかなり力を使い果たしたので,もしかするとPart3は
来シーズンになるかも…)
期待しないで待っててください.


自分の写真を見て,あまりの左右の違いに「また笑いものにされる…」
と落ち込むモデル


コメント ( 10 ) | Trackback ( 3 )



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コメント
 
 
 
マジ最高!! (のび太)
2006-04-28 12:29:33
Sさん、いいっすねぇ~。思わず、僕の事を書いてるの??って錯覚しちゃいました。「腰が出ない・・・」というところはまさに僕の症状のことです。



軸足、利き足の股関節の内旋、外旋を基にした考え方、非常に参考になります。

僕の考え方は「骨盤の向き、傾きに起因」ですが、それよりも納得できる、説得力のある内容と思いました。その辺はオフの時間があるときにまとめるつもりです。



そして特に「片足を前に出す動きの中で2種類ある」というところは、今シーズンの僕が得た感触の中で今後も大切にしたいと感じている部分でもあります。



あぁ、なんか面白すぎて僕もいろいろ書きたくなっちゃった。が、時間がない。。。
 
 
 
8人中7人でこの傾向を確認できたのでネタにしました (S)
2006-04-28 21:23:07
のび太さん,コメントありがとうございます.



私の周りに「右腰が出ない」という人が多く,なんでだろう?といろいろ仮説を立てて行き着いた一つの結論がこいつです.

結構多くの人が,モデルと同じような滑りの傾向があると思います.



で,前回の「軸足の股関節の外転の可動範囲が狭い」も,今回の「利き足の股関節ばかり動かしてしまう」も,原因は利き足ばっかり動かしちゃうことなんじゃないか,というのが一つの大きな結論です.



Part1の,軸足の股関節の外転の可動範囲が狭いのも,ついつい利き足の股関節を外転して軸足を上げるという運動をしてしまう結果,軸足の外転を使う頻度が減ってしまい,可動範囲が減っていくんだろうし,

今回の内旋なんか,利き足ばっかり動かしてしまうっていうそのまんまですし.



この傾向は,特に野球とかサッカーとか,球技をやっていた人が顕著かもしれません.明確に軸足と利き足を区別した運動をしますから.



で,私は専門家ではないので,ここから先は推測ですが…

よく「体のひずみ」が言われますが(のび太さんが書かれているような骨盤の向き,傾きなど),これが「左右非対称」の【原因】なのではなく,利き足ばかり使うなどといった運動の左右対称性の【結果】,体がひずんじゃってるんじゃないかなぁ,と.

なぜなら,体のひずみを治すには,普段の生活での体の動かし方を気をつけなさい,と言われるじゃないですか.あと,足を同じほうばっかり組んだりすると体がゆがむとか.つまり,体の動かし方で体がひずんじゃってるのだろうなぁ,と.

だから,右腰が出ないような体の使い方が,骨盤の傾きや,私のような右足が左足より1cmほど短いという体のゆがみを生むのかな,と思ってたんですが….



体の使い方とゆがみ,どっちが原因でどっちが結果なんでしょう?



のび太さん,他の識者の方,コメントお願いします….
 
 
 
リクエストにお答えして? (のび太)
2006-04-28 23:46:37
ご指名がありましたので再び登場させていただきます。



僕はSさんご察しの通りだと思います。カラダの歪みの原因の一つは、右利き、左利きがあることです。コレは『普段使うカラダの部位』という大きな意味で捉えていただいた方がより理解しやすいかもしれません。



使いやすいほうの部位(手、足、目、噛み合わせなど)ばかり使えば当然そちらを多く使うので器用な動かし方や使い方が出来ますよね。しかも、無意識のうちに使っているとなれば尚更です。

「おまけ」にも書かれていましたが、動かしやすいほうの部位(筋肉)をより多く使うことで「利き」側の随意筋を意図的に動かす能力が強化され、そちらに頼った生活、運動になります。

それを繰り返すことでカラダに左右非対称のゆがみは生じます。



僕の言う骨盤の向き、傾きとは重心を踏まえた考えまたなのでここまでカラダに関した考え方ではないんですよ。

でも、よく使う「歪み」とは、左右非対称だけでなくて正しい位置にセットされていない骨格、、、という意味と捉えていただいたほうがよいかもしれません。

例えばブログにも書いた足首の件、もしくは(表層、深層)筋力不足によるもの、姿勢に起因するもの…左右に対抗して言うならばカラダの前後バランスも含めた歪みだと思ってください。



なんか大した知識も無いくせに話が大きくなりすぎたのでこの辺で失礼します。

 
 
 
追記します。 (のび太)
2006-04-29 09:54:59
上のコメントに追記させてください。というか、僕の知っている全てかもしれません。

読み返したら肝心な部分が抜けてたかな?と思ったので。



普段使う「利き」側を多く使うということは「利き」側により多くの衝撃を加えている、とも言えるそうです。

また、動かす能力が高いということはそれだけ周辺の筋肉が鍛えられている、ということにも繋がります。

そして「鍛えられた筋肉」と「鍛えられていない筋肉」では、鍛えられた筋肉は弱い部分を引っ張るのだそうです。分かりやすく言えば、普段一番使う筋肉は使わない筋肉に比べて短くなるということです。きっと柔軟性があり、伸縮しやすすいため、特に力まなければ縮んだ状態になっているからだと思うんですね。



コレを総合して脚を例に挙げれば、右利き足の場合、右足ばかりに衝撃や負荷を与えていることになります。すると、その衝撃を受けきれなかった分が、各関節(股関節、膝、足首)の長さを短くしてしまいますので右足が左足に比べて短くなる・・・。コレが左右バランスとして現れるのだと思います。

そして筋力の差では、大まかには大腿筋やハムストリングスの強弱でしょう。大腿筋が強い人は骨盤は大腿筋に引っ張られて前傾します。逆にハム・・・が強い、というより大腿筋が弱い人は骨盤が後傾します。コレが前後のバランスです。

コレを足し合わせると、右利き足の人は

『右股関節が詰まっていて右足が僅かに短い。もし、右大腿筋を強化するようなスポーツを過去にやっていたら右の蝶骨が前傾した骨盤となる。結果、歪んだ骨盤でバランスを取る為に常に右を僅かに向いた姿勢となる。⇒左ターンの切替で右腰が前に出にくい。』なんてシナリオが出来上がります。(おっと、コレは僕のことでした。)



骨盤やカラダの歪みが生じる原因はコレだけではありませんが、一つの例として考えられると思います。



この辺の内容は整体の先生や友人、そして「あるある大辞典」で教えてもらいました。



長くなっちゃいましたが、こんなんでどうでしょうか??
 
 
 
ナイター終わったので (S@志賀高原)
2006-04-29 23:05:07
今日は志賀高原にきてます.

やっぱり先週までがよすぎたんでしょうね….

きょうは普通の春スキーでした.

雪も,圧を加えると崩れていくどぼどぼした雪でした.

でも,ナイターは圧雪ぴかぴかで飛ばせたので良しとしましょう.

今,ナイターが終わって,板の手入れが終わったところです.



なるほど…私の右足が短いのも,右利き足だったからなんですね.

納得です.



で,骨格のゆがみが「利き足ばかり使う」ことが原因なら,やっぱり根本的な対処方法は,ゆがみを治すというより,軸足も利き足と同じように使えるようにする,ということに結局行き着きそうですね….
 
 
 
おもしろかったです (のんすけ)
2006-05-01 09:39:57


わたくし中学時代バレーボール部(球技)で、確かにこの頃から足の大きさも左が大きくなりました。

左足軸足だと思うのですが、

この間、スキー仲間には左足が短いといわれました(@@;?専門家じゃなかったからでしょうか。だまされた?

そんなことはどうでも良いのですが、とても興味深く、楽しく読ませていただきました。



noboさん、わたしのブログにコメント残していただいていたのに昨日気がつきました。大変失礼いたしました。こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
 
 
 
参考までに。 (のび太)
2006-05-01 12:44:13
>のんすけさん



バレーボールでスパイク打つ時とかのジャンプの踏切って右打ちの人の場合、左足⇒右足って踏み込んでジャ~ンプですよね?だから左足の方が助走の負荷を溜め込むと思うので左足が短くなった原因かもしれませんよ?

因みに僕の場合、何故か右足⇒左足で踏み込んでいた時期がありました。ヘタッピだったから何も思わなかったんでしょうね。

だからといって、どちらの足が短い、という決定的な理由にはならないと思いますが、意外にも?左利き足かもしれません。

例えば、階段を上る時、降りるとき、普通に立っていて不意に後ろからドンって押された時、歩き出す瞬間、など、どちらの足から踏み出しますか?その無意識に踏み出すほうの足が本来の利き足とも考えられる気がします。



ホラ、小さい頃、左利きだと不便だから、といって右利きに直されることがあったとか、、、



と、なんでもかんでも理由をつけるのは僕の悪い癖です。すんません。まずは、今ある現象を認識することから原因を探るのが良いと思いますよ。
 
 
 
Unknown (S)
2006-05-01 22:42:31
>のんすけさん



コメントありがとうございます.

今回のレポートは,どうも前回ほどウケなかったようなので,あれれと思っていたのですが,面白かったといってもらえて感謝です.

…part1の方が面白かったんでしょうか?



しかし,足の長さだけじゃなく足の大きさも変わるんですか???

ブーツを買うとき苦労しそうですね….



利き足を一番簡単に判別できる方法は,目の前にあるボール(石ころでもOK)をどちらで蹴るかです.



しかし,なんか完全にnobu氏のブログ,私が乗っ取ってしまった気がする今日この頃….
 
 
 
こんばんわ^^ (nobo)
2006-05-01 23:23:06
>のんすけさん

コメントを書いたのが以前の記事だったので気が着かないのが当然ですので気にしないでくださいね~~♪

これからもよろしくです<(_ _)>



>S氏

ウケない訳ではなく

その先にある結果を皆さん期待していたんじゃないでしょうか??

股関節が動くようになる→どう滑りに反映するのか?

そこに注目していたのでは??



股関節の動きはそこだけに注視していても分かるものではありません

しかしこうして運動を分析すると

股関節が動く動かないが分かるというなかなか鋭いレポートですよ~~♪



しかし、ここまでくるとその更に先を期待するのが読者の常・・・

結果がどうなるのか

謎解きの答えをまつ心境なんじゃないでしょうかね~~( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
 
 
 
またまたナイター終わったので (S@志賀高原)
2006-05-05 22:59:41
昨晩,八方から志賀に移動しました.

今朝から志賀を滑り,今ナイター終わったところです.



今日の志賀は混んでました….

リフト待ちはないんですけど,コブ斜面に人がぎっしり,という感じです.

天気がよく,かなり暑かったです.

ナイターも雪がやわらかいドボドボのままでした.



>noboさん

コメントありがとうございます.



ちょっと4日ほどネットワーク環境がないところにいたものでいまさらといったコメントですが….



なるほど,だから,どうすればどのように滑りが良くなるのか,まで書ければ良かったのですね….

でも,このシリーズのpart1の冒頭に書き,何度も繰り返しているようにあまりスキー技術論は得意でないので,単純に「普段気づかない体の動き」の話にとどめてしまいました.

あとは,「気づいた皆さんが各自スキーに反映させてくださいね」と放置してしまいました (^ ^;



ここから先も書ければよいのですが….
 
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