Skier's High-High
サンタバーバラから帰ってきました!
しばらくはリハビリ中・・・。
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さて、今日もS氏の天気図シリーズ。その5です。
今回も小さい図をクリックすると大きくなりますよ。

ところで、天気図にはコメントが少ないですが、
皆さん読んでいるのでしょうか?とS氏が心配していました。
一応アクセス数は日に150くらいはあるんですが、
実際読んでるんですかねー?僕には難解で・・・


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「これから降るのは雨?雪?
高層天気図を読み解こう その5」

先日滑ってみて,やっぱり左股関節の稼動範囲が
右に比べるとかなり狭いことに改めて気づいたSです.

さてさてさて.
まずは本題に入る前に,今日のFZCX50を見て,今週末の
天気の予測をしてみましょう.
…なんか,「細かい説明はもういいから,今後毎週,
天気の予測だけやってよ」
と言う声が聞こえるんですが….

…気を取り直して,いつもどおり
http://www.hbc.co.jp/pro-weather/
の「週間予報支援図(アンサンブル)(略号FZCX50)」
または,
http://n-kishou.com/ee/weather/opt_map.html
から「週間予報支援図(アンサンブル)」
を選び,FZCX50をみてみましょう


うーーーーーむ.
一番左側の図を見ると,9,10日あたりは5340mの線が
せいぜい津軽海峡どまりですね….
この週末もあまり冷えませんね.
ただし,5340mの線が最も南まで下がっている部分は,
9日では津軽海峡の西,10日では太平洋側と移っているので,
10日の午前中あたりに極めて弱い寒気が日本上空を
通過することになります.10日は,ごく弱い冷え込みがあり
そうです.
…そんなに寒くないですけど.
で,右上の図を見ると,9,10日は降水確率もないので,雨が
降ることはなさそう.しかし,逆に,雪も降らないでしょう.
ということで,今週末は雪が増えもせず,減りもせず.
…面白くない天気ですね.

うーん.
少なくとも,FZCXで見渡せる14日あたりまでは
それほどの冷え込み&積雪は期待できなさそうです.
というより,一番左側の図の13日あたりを見ると,
5340mの線が北海道の北側まで行っちゃってます.
あちゃー.13,14日は暖まるかも.
さらに,右上の図を見ると,13日は降水域が信州に…
これだけ暖かそうで,ふるってことは雨か??
12月中旬だと言うのに!
でも,13,14日の5340m線のスプレッドはかなりばらついているので,
予報は外れる可能性が高そうですね.
右下の温度傾向グラフを見ても,13,14日の線は結構ばらついており,
予想の確度が高くないことを示しています.
…しかし,右上の図の13日の図で,5340mのばらつきを見ると,
5340mの線は最も南下しても津軽海峡.最も北上してしまった場合は
サハリンまで行ってしまう,という感じで,平年この時期は
本州上空にあるということから比べると,ずーーーっと北の
位置でばらついてます.
そのため,予報が外れるとしても「ちょっと暖かい」か,
「ものすごくありえないほど暖かい」かの範囲内でのズレ
で,暖かくなる傾向に間違いはなさそうです….

12月中旬になっても,まだダメかっ!
いつになったらスキーヤーが安心できるほどの積雪が
見込まれるんでしょう.

以上,イントロでした(イントロ長っ!)
ここから本題に入りますよ~.
天気予報だけ期待した人は,ここまでが本題ですよ~.
ここからおまけに入りますよ~.

…ということで.
前回まで,500hpa天気図とアンサンブル図(FZCX50)
の読み方を説明しました.
今回は,300hpa図について説明します.

…しかし,実はスキーヤーに必要な「雨か?雪か?」
「降るか?晴れるか?」「冷えるか?あったまるか?」
という情報は,500hpa図とアンサンブル図でだいたい
読み取れるので,300hpa図については知らなくても
あまり問題ないんですけどね.

では,300hpa天気図を見てみましょう.
http://n-kishou.com/ee/weather/faxmap/map_koso1.html
から「300hpa」を選ぶか,
http://www.hbc.co.jp/pro-weather/
から,「アジア500hpa・300hpa天気図」を選んで
上半分を見てみましょう.


500hpa天気図と同じように,太い線と点線が描かれてますね.
太い線は,500hpa天気図と同じように,気圧が300hpaに
なる高度を示しています.
で,点線のほうをみてみると…
なにやら,20,40,60,80…と書いてあります.
500hpa図のように,気温を示しているのではなさそうですね.
これは何を示しているのかと言うと,上空での風速を表してます.
100と書かれているところは風速100ノット.
秒速50mほどになります.
160って書かれているところもありますね.
これは,160ノット,すなわち秒速80mの風が吹いていることを
表します.
こんな風,地上で吹いてたら大災害が起こりますね.
で,この100ノットを越えるような強風が吹いている領域を
良くみてみると,帯状になっていることに気づくかと思います.

そう,あなたの予想通りです.
これはジェット気流です.
厳密に言うと,冬のこの時期に日本近辺を吹くのは寒帯前線
ジェット気流になります.
この寒帯前線ジェット気流,北極からの冷たい空気と亜熱帯から
の熱を運ぶ暖かい空気がせめぎあっているところに生じます.
冷たい空気と暖かい空気が激しく押し合うほど,風速は上がります.

と言うことはどういうことか.
ジェット気流より南側は暖かい亜熱帯の空気,
ジェット気流より北側は冷たい北極の空気のエリア,
ということです.
ここで300hpa図のジェット気流が強いところと,500hpa図の
温度を見比べてみましょう.ちなみに,この図は昨日,6日
午後9時の図です.

図の上半分が300hpa図,下半分が500hpa図で,薄く色を
つけた部分がジェット気流が強い部分です.
どうでしょう?300hpa図でジェット気流が140ノットを
越えるような強いところでは,下の500hpa図の等温度線の
間隔が狭くなってますね.
つまり,北極の冷たい空気と亜熱帯の空気が押し合い,
温度傾斜が激しいことを示します.

このことから,日本の南側を強いジェット気流が吹いていれば,
日本上空には北極からの冷たい空気が入っているということが
分かります.
これに対して,ジェット気流が日本の北側にある,
またはジェット気流がはっきりしない,という場合は,
まだ冬の空気が日本上空に入り込んでいないということです.

で,改めてこの図の上半分の300hpa図を眺めてみると….
ジェット気流自体は日本より東側で強くなっています.
500hpa図の等温線を見てみると,寒気が最も南下している
部分は,この日本の東側のあたりにあることが分かります.
このジェット気流は,日本上空ではかなり弱まってますが,
日本上空では大体東北南部あたりを横切っているでしょうか….
もう少し,もう少しだけ南に下がってくれると,
信州も冷えるのですが.

ここで参考に,結構な積雪が見られた11月12日の300hpa図を見て
みましょう.

…すばらしい!!
東海沖,日本よりずっと南をジェットが通っています!
さらに風速も強く,かなり優勢な極からの寒気がぐいぐいと
亜熱帯の空気と強くせめぎあっていることが伺えます.
これは冷えそうです!

ということで,ジェット気流が南にあるか北にあるかで,
日本上空に亜熱帯の暖かい空気が入っているのか,北極からの
冷たい空気が入っているのかが読み取れることがお分かり
いただけたかと思います.
また,ジェット気流の最も強い部分を見れば,どこで寒気が
最も激しく亜熱帯の空気と押し合っているか,すなわち
寒気がどこで最も張り出しているかが分かります.

さらに,ジェット気流の位置でなく,形を見ると,またいろんな
情報が分かるんです.
あれ?もうかなり長くなっちゃいましたね.

では,この詳細は次回に.
(まだ続くんかい!!!)

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8日昼の追加情報 (S)
2006-12-08 11:59:27
http://www.hbc.jp/tecweather/AUPQ35.pdf
で,今日の500hpa図を見てみてください.

日本上空,-18度の異常に暖かい空気が入ってます.
昨日の夜から今朝にかけて日本南岸を通過した
低気圧は,南の暖かい空気による低気圧です.
この低気圧が通過したのが,気温の低い夜で
よかったです.
これが昼間なら,完全に雨でした.
もし今日の昼間に,山に何か降るなら雨です.

あと,FZCX50を見てみましょう.
http://www.hbc.jp/tecweather/FZCX50.pdf
本文中の図では,14日は気温が上がるか
下がるかばらつきが大きかったですが,
気温が下がる方向に収束しつつあります.

しかし,相変わらず12,13日は危険そうな
雰囲気が読み取れます.
かなり気温が上がり,山でも雨が降りそう…
この土日も,雪は全然降りそうにありませんし.
一体いつになったら雪が降ってくれるんでしょう.
あああああ.



…あと,
http://www.tenki.jp/him/ni/ni_25.html
の気象衛星の赤外画像と,
と300hpa図のジェット気流の位置を見比べると
面白いです.
ジェット気流(津軽海峡の140ノットのエリア)
の北側では寒気の吹き出しによる日本海の筋状の雲,
南では暖かい空気の低気圧による頂点高度が高い
明るい雲が写ってており,
ジェット気流の南北で全く気象が変わっているのが
見て取れます….
 
 
 
夕方に追記 (S)
2006-12-08 17:42:29
えーっと.
記載した衛星画像のURLですが,毎時間ごとに
書き換わっちゃってます.
また,AUPQ35のほうも,さっきコメントした図より
新しい図に変わっちゃってます.

けど,新しい図でも,ジェット気流が最も
強いところを見ると,その北側は
寒気の噴出しの筋状の雲,その南側は
暖かい空気の雲になってることが
衛星画像と付き合わせると分かりますよ~
 
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