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旅行記、世相独言

現代水着考 - ハワイ2 - (異文化体験7 世界一周の旅14)

2010年08月31日 16時26分04秒 | 異文化体験_ミクロネシア、ハワイ
(写真はクリックで拡大します)



現代水着考 -ハワイ2-  1985.3.6~9

 ダイアモンドヘッドとワイキキの浜辺(絵葉書より)


 最後の仕事を終え、ホテルのセーフテイボックスに貴重品を預け、ゴザを借りてワイキキの浜辺に寝転がる。快晴である。南国の太陽が遠慮会釈なく照りつける。焼けるなあ、そうだ!極寒のヨーロッパでの雪焼けにしよう、と言い訳を考えつつ、浜辺の様々なシーンを見つめる。

  今日も賑わうワイキキの浜辺

ワイキキの浜辺は約半分が米国のお年寄り、2割が米国の若者、1割が日本のお年寄り、そして2割が日本の若者といったところ。2割どうしの若者と言っても男は対象外、約1割どうしの女性の水着姿を考察してみよう。


 まず、日本女性の水着がほとんどがワンピースであるのに対し、米国女性はビキニとワンピースが半々といった比率。日本女性のワンピースはヒラヒラ等の装飾が付いているのが多いのに対し、米国女性のそれはハイレグや大胆なカットのものが多い。この水着の差は何からくるのだろうか?

ビキニ派、それともワンピース派

 まず、年齢的要素。日本女性は20代前半のOLが多く、米国は10代後半から20代後半が多い。つまり年齢的体型思考が徐々に保守的にしていくと考えられる。現に米国のおばさんは日本女性同様ワンピースが多い。
 次に、人種的体型要素。日本女性のお尻の扁平さがビキニよりワンピースを嗜好させる。アングロサクソンのお尻の出っ張りがビキニの美しさを引き出すのに適している。
 次に、気候的要素。肌の露出は日光にあたる機会の少ない米国女性にとって願望としてあるのではなかろうか? しかし、この説は緯度的に北海道の女性がそうかというと疑わしい。
 最期に歴史的要素。日本女性の羞恥心を美徳とする過去の教育の結果と、セックスアピールを重要と考える米国女性の考え方の差。

  
(左)欧米女性の水着はビキニか大胆なカットのワンピース  (右)日本女性の水着はヒラヒラ付きのワンピース

 結局、肉体も自己主張の重要な要素と考える欧米人と、精神的なものが自己主張と考える東洋人の差がワイキキの浜辺での結論である。ギリシャ彫刻の裸像に匹敵する日本の歴史的芸術作品は何であろうかと考えると、この説もうなずけるのではなかろうか。


 開放的な浜辺で誰とでも気さくにおしゃべりが楽しめる。

 小生が選んだ今日のミスワイキキ?は、ビキニの金髪女性でダラスから来たと言う19歳。少しラテン系の感じがするが、海の中で一緒に写真を撮る。


 旅行の最後を飾る雄大なサンセット 

 雄大なサンセットと共に、3週間の世界一周の旅も終わろうとしている。最期の夜は豪勢にいこうとホテルの和食レストランで最上のボリュームたっぷりの幕の内を注文。

  
             (上2枚) 夜のワイキキとカラカウア通り(Wikipediaより)

 夜のワイキキ、カラカウア通りは金曜の夜とあって心斎橋並の混雑。免税店に行こうとブラブラ歩いていると、どこからともなく男が近寄って「マリファナいらんかねえ!」、女が近寄っては「お○○こ$30!」。かつて会社の女性がハワイに来て、その種の女に間違われて声をかけられたと言っていたが、はてはて何ドルと答えたのだろう。多分真面目な日本女性ゆえ、怖い顔で睨みつけたのではなかろうか。しかし、結構美人ばかりである。

  
   (左)昼間のカラカウア通り(Wikipediaより)         (右)帰国の朝のワイキキの浜辺

 帰りの飛行機は大阪直行便。東京組は既に出発しており、小生一人出発までワイキキの浜で過ごす。今日も快晴。ビキニの華が咲いているワイキキの浜である。



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