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ハイビームの使い方、「交通の教則」に明記

2016-11-12 08:36:41 | 社会・経済

 警察庁は、交通ルールやマナーを解説した「交通の方法に関する教則」にハイビームの使い方を明記する方針を決めました。改正教則は10月下旬に公布され、来年3月に施行される予定です。
  現在の「交通の方法に関する教則」でも第3節に記載されていますが、ハイビームの使い方の誤解やマナーの不徹底が多く見受けられることに起因しているようです。

 ヘッドライトには、通常、ロービーム、ハイビームが備えられています。道路運送車両法等では、ロービームの正式名称は「すれ違い用前照灯」、ハイビームは「走行用前照灯」とされています。
 「道路交通法 第三章 車両及び路面電車の交通方法 第十節 灯火及び合図(第五十二条―第五十四条)」は、100メートル先まで照らせるハイビームと40メートルのロービームの使い方について、対向車や先行車がいる時はロービームに切り替えると規定。同法に基づく教則には、「交通量の多い市街地や、対向車などがいる時は、前照灯を下向きに」「見通しの悪い交差点やカーブの手前は上向きに」とだけ記され、他の状況でハイビームとロービームのどちらを使うべきかが明確に書かれていません。
 改正教則では、歩行者らを早期に発見するため、交通量の多い市街地を除き、ハイビームの原則使用と明記し、対向車と行き違う時や、他の車の直後を通行している時は、ロービームへのこまめな切り替えを求めています。

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 昨年の交通事故死者は4117人で、歩行者と自動車の事故が最多の1534人。このうち約7割が夜間に起きていました。なかでも、交通量の比較的少ない郊外で夜間発生した車と歩行者の死亡事故は164件あり、このうちの96%にあたる157件がロービームだったそうです。
 全国で夜間の歩行者の死亡事故が多発しているうえ、ハイビーム走行を基本とする考え方が周知されていないことが教則改正の背景にあるとのことです。

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 旧来より、免許取得時の学科教習時にハイビームとロービームのきめ細かな使い分けをするよう指導されており、ドライバーの常識と言えるのではないかと思いますが、改めて教則に明記しなければならない現状を嘆かわしく思います。

 こうした前照灯の「ハイ・ロー議論」は、自動車メーカー等のヘッドライト新技術の進化と普及によって、もう少し先の時代になれば無くなるかもしれません。

 2020年から新車にはオートライト装着が義務づけられました。進化した技術によって、夕方になり周囲が暗くなるとヘッドライトは自動で点灯。この「義務化」では、その機能を夜間はオフにできないと定められています。
 また、新技術には「対向車や前走車がいるときは、自動でロービームに切り替える」機能がついていることです。
 更に進んだ技術として、「対向車や前走車がまぶしくないハイビーム」というものがあります。

 このように法律が整備され、新技術によるヘッドライトの普及が進めば、「ハイ・ロー議論」は早々に無くなるものと思います。

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道路交通法 第三章 車両及び路面電車の交通方法 第十節 灯火及び合図(第五十二条―第五十四条)」抜粋

第十節 灯火及び合図
(車両等の灯火)
第五十二条   車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあっても、同様とする。
2   車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。


交通の方法に関する教則(平成26年9月1日現在) 抜粋

第6章 危険な場所などでの運転
第3節 夜間
2 灯火
(1) 夜間、道路を通行するときは、前照灯、車幅灯、尾灯などをつけなければなりません。昼間でも、トンネルの中や濃い霧の中などで50メートル(高速道路では200メートル)先が見えないような場所を通行するときも同じです。
(2) 対向車と行き違うときは、前照灯を減光するか、下向きに切り替えなければなりません。ほかの車の直後を通行しているときも同じです。
(3) 交通量の多い市街地の道路などでは、常に前照灯を下向きに切り替えて運転しましよう。また、対向車のライトがまぶしいときは、視点をやや左前方に移して、目がくらまないようにしましよう。
(4) 見通しの悪い交差点やカーブなどの手前では、前照灯を上向きに切り替えるか点滅して、ほかの車や歩行者に交差点への接近を知らせましよう。


【関連事項】

 〇 道路交通法(昭和三十五年六月二十五日法律第百五号)

 〇 交通の方法に関する教則

 〇 JAF Safety Light ヘッドライトの使い方 交通情報サイト









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