マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

『 Giant 』

2011年04月30日 | Una pelicula favorita
 ジャイアンツ

主演 エリザベス・テイラー (Leslie Benedict)
ロック・ハドソン (Bick Benedict)
ジェームズ・ディーン (Jet Rink)
ジェーン・ウィザース (Vashti Snythe)
チル・ウィルス (Uncle Bawley)
キャロル・ベイカー (Luz Benedict 2)
マーセデス・マッケンブリッジ (Luz Benedict)
デニス・ホッパー (Jordan Benedict 3)
ジュディス・イヴリン (Mrs.Horace Lynnton)
ポール・フィックス (Dr.Horace Lynnton)
Rodney Taylor (Sir David Karfrey)
サル・ミネオ (Angel Obregon 3)

スタッフ
監督 ジョージ・スティーヴンス
製作 ジョージ・スティーヴンス
   ヘンリー・ギンスバーグ
脚本 フレッド・ガイオル
アイヴァン・モファット
原作 エドナ・ファーバー
撮影 ウィリアム・C・メラー
音楽 ディミトリ・ティオムキン
製作年 1956年
製作国 アメリカ
 

 第1次大戦の終わった1920年頃。東部ヴァージニアで美しさを謳われた、リントン家の三姉妹の
次女レスリイ(エリザベス・テイラー)は、馬好きの父ホーレスを訪ねて来たテキサス青年ビック
(ロック・ハドソン)と知り合う。 東部育ちのレスリイは、たくましいビックに惹かれ、2人は
恋し合った末に両親の許可を得て結婚した。 ビックは花嫁を連れて故郷へと戻った。
 広い牧場の真中にそびえるヴィクトリア朝風の大邸宅。 3代に亘る開拓者の匂いのしみこんだ
家を切り廻しているのは、ビックの姉ラズ(M・マッケンブリッジ)。 女丈夫のため、主婦
どころかお客さま扱いのレスリイの夢は無惨に打ち砕かれた。 頼りにする夫も仕事のため
一緒に食事をする暇もない有様。 東部とテキサスの生活の違いを感じ出したレスリイは
人種差別の激しさに驚いた。 ビックの助手格のジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)は
少年時代から一緒に育った仲なので家族同様に待遇されているが、彼女を見る眼差しから
レスリイは彼が唯の使用人にはないもの持っていると感じた。 やがて落馬が原因でラズは死亡。
 ようやく主婦の立場をとり戻したレスリイも、愛するビックとの間の暮らし方の溝はどうにも
ならなかった。 月日は流れ、夫婦の間には1男2女が生まれた。 かねて石油発掘に夢中だった
ジェットは、遂に金星を射止め、千万長者として牧場を去って行った。 すくすくと育つ子供達。
 後とりのジョーデイにビックは牧場主の心得を教え込むが、実は母に似て学問好き。 
 医者になりたいと申し出て父親を悲しませる。 程なく第2次大戦が勃発。 
 双子の娘の1人ジュデイはボップと結婚し、医科大学を卒えたジョーデイもメキシコ娘ファナと
結婚の上、貧しいメキシコ人のため診療所を開いた。 ビックは怒ったが、レスリイは満足の
笑いを洩らす。 戦争で成金となったジェットは、ホテルの新築祝いに一家を招待し、双子の娘
ラズに夢中になってしまう。 人種的差別に立腹したジョーデイはジェットのために殴り倒され
ビツクは怒るが、泥酔したジェットの姿に手を加えず立ち去った。 牧場王のビックも巣立つ
子供たちは押さえられない。 俺は失敗だったらしいというビックに、そんなことはないと答える
レスリイは、30年前の自分の花嫁姿を夢のように思い出していた。

 

 エリザベス・テイラーさんが3月24日、ロサンゼルス市内の病院でうっ血性心不全のため
死去されました。 79歳でした。

 ロンドンで生まれ、39年にロサンゼルスへ移住。 10歳で子役として映画デビューし
「若草物語」(49年)、「花嫁の父」(50年)などでスターの座を獲得しました。

 「バターフィールド8」(60年)でアカデミー賞主演女優賞を初受賞。 
 その後も「クレオパトラ」(63年)、「いそしぎ」(65年)などでファンを魅了して
「ハリウッドで最も美しい女優」などと称賛されました。 気品のある美しさですね。
 追悼の意味を込めて、今日は、「ジャイアンツ」を紹介したいと思います。



 “ ジャイアンツ ”は、ビッグ・ベネディクトとジェットリンクの対立を軸に、牛の放牧で生きる
古いテキサスと石油文明が始まる新しいテキサスを30年に渡って描いた大河ドラマです。
 舞台の大牧場が石油産業という時代の流れに押し流され土地を取られていく。 
 時の流れというものは、ある時は残酷なもので、その土地の権力者であっても、新勢力に取って
代わられる時が来る。 今まで、弱者と思っていた者が、いつの間にか立場が入れ替わる事もある。
 そして支配者は、又いつかは没落してしまう。 
 人種差別に対する偏見も描いています。 同じ民族であっても差別は存在するという現実
人間の愚かさを感じずにはおられませんでした。 

 美男美女のロック・ハドソン、エリザベス・テーラーの演技も見事でしたね。 様々な出来事は
全てにおいて深さがあり、夫婦生活の中で、夫婦が愛し合い、葛藤しながら歳を重ねていくことが
ポイントであって、テーマを決めるという必要はないと思いました。
 
 個性派俳優ジェームズ・ディーンは孤独な役を演じきっています。 孤独を演じさせればぴか一の
ジェームズ・ディーンですが、残念ながらこの映画が遺作となってしまいます。 
 ジェット・リンク役のジェームス・ディーンだが、晩餐会で泥酔してレズリーへの思いを伝える
シーンは、ディーンのアドリブの演技だったそうですが、記憶に残るシーンでした。

 作品は、1956年のアカデミー賞に10部門ノミネートされ、ジョージ・スティーブンスは
監督賞を受賞しました。