メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

宮沢賢治記念館@花巻(1994.12.17)

2016-01-31 11:41:50 | 町歩き
※notes and movies(1994.10~ part1)からの転記。

※「おでかけスポットリスト」カテゴリーの「小さな旅」に追加しました。


なんて寒い1日だったろう

6時起床。まだ夜の暗さ。カーテンをひいたまま電灯をつけて準備。
見慣れないテレビ番組。6:30からは『マンガ日本昔話』までやってる/驚

7:10 家を出る。
上野へ。不忍口に出ちゃって、歩いて20番ホームの「東北新幹線」乗り場で知人と待ち合わせ。

8:11 「やまびこ35号 盛岡行き」指定席片道12000円ちょい。

私は新潟の時と、みーちゃん(愛犬)の写真、知人は1月に花巻に行った時のスライド写真を見せ合って、
東北のガイドブックやらを見て心の準備。
途中トンネルばかりだけど、先へ行くほど雪深い田畑が広がる。

上野→大宮→宇都宮→福島→仙台→新花巻

やっぱりすごい寒さ! 早速、記念館に向かって歩く。
山の上にあって、途中、坂道の傾斜がきつい、きつい 雪道をハアハアいってのぼる。

「山猫軒」


「イーハトーブ定食」を食べる。山菜中心でなかなかgood。1400円。


「宮沢賢治記念館」


それほど広くないけど、生原稿や、絵、バタグルミの化石など、ファンには想い入れの深い展示物ばかり
お客さんは他に5人もいなかった。




スイッチを押して見るビデオでは、童話の語り、星座、宝石の説明などがある。

その下を延々下りて行くと花壇と「イーハトブ館」があったんだけど、階段が凍っていてパス。


「羅須地人協会」(賢治が教鞭をとった農業学校)



「下の畑に居りマス」の看板のある家


これも移転したもの。もとは高台にあった。
ここにはオルガンのある教室や、農業学校の生徒によって手入れされている和室、書斎、
昔ながらの障子ガラス戸の向こうに広がる雪景色はとっても風情がある。




タクシーに乗り「イギリス海岸」を横目に通り過ぎて、花巻駅へ。


運転手さんは、きつい東北弁で気さくにいろいろと話してくれた。
近くの花巻空港で、昨年、飛行機墜落事故があって騒がれた話とか


「未来都市銀河地球鉄道壁画」

“宮沢賢治の作品『銀河鉄道の夜』を題材にした壁画。日が落ちると、蛍光塗料で描かれた絵が浮かび上がって見える。
 ライトアップは5~9月は19時30分~22時、10~4月は18~22時。 ”

今回のメインは壁画(新聞かどこかで見たんだよね





でも、一部しかライトが当たっていなかった。18時以降15分間隔という説が正しかったのか?
すっかり体が極限まで冷えて、駅前のお土産店でかりんとうとお漬物の袋を3つ買って、その後が大変。

(第2の目的は、話題の「MAX」に乗ることだったんだけど、
 トンネル内で屋根が吹き飛んだとかの事故でたしか乗れなかったんだよね

「釜石線」で「新花巻」へ。
1時間待合室で時間を潰して・・・周りにレストランがあったけど「closed」。

19:30 新幹線に乗る。前の自由席がないと思ったら・・・

(ここで寝落ち

寝ちゃった。今日は12月18日の14時。昨日のつづきを話すと、、、

弁当屋さんを待って、待って、もう諦めてたら来たけど、1個だけ。
でも、その1個が2段重ねで、上を私、下を知人と食べてちょうどよかった感じの量。
ウーロン茶2個と1400円。これはおごってもらった/礼

(イラストの中身の絵は、焼きおにぎり、シソ巻きおにぎり、挽き肉?、ゴマ和え、おでん、おこわ



14、15号車が自由席だと駅員に聞いて、6号車からずんずん歩いて、
途中フシギなVIP席あり。誰もいない。ジュースの販売所あり。

やっと着いた14号車はガラガラ。
「MAX」が故障で「やまびこ」(16両)に変わって、おかしな順序になったから誰も分からなかったのよね。

もう1つフシギなことに帰りは2.5時間で大宮まで着いちゃったこと。行きは3時間だったのに。
知人は「坂道なのよ」と言っていたけどw

23時 家に到着。

朝6時から深夜まで約18時間動き通しだったけど、とっても充実感があって、疲れは気にならなかった。
一方、知人さんは、風邪で鼻をかみ通しで体調最悪だった

イーハトーヴ館、イギリス海岸、賢治生家、お墓、壁の絵ももっと見たかった所がいっぱいあったのはちょっと心残りだけど、
2~3日前の雪が5~6cm積もった岩手県のフシギな体験の数々に気分転換できて満足した。

使ったお金は27000円。、いやタクシー代も入れて約3万円か。
交通費がほとんどだけど、安くて、日帰りはお手軽で、楽しく有意義な1日でした~。



***追記

記念館と羅須地人協会でノートに書いた住所、名前、ひと言の感想。
私は書かないタイプだけど、知人と一緒に書いてきた。
あれって誰か読んでるのかな?
それとも単に記録としてどこかにしまわれるのかしら?

明日はとうとうワープロ検定の発表日。
たぶん、帰りにワープロスクール会場に寄るつもり。
どうなるかは明日のお楽しみ。

(ワープロ検定って・・・時代を感じる


「釜石線」もフシギだった。妙に空いた車両に乗ったら「切り離す」と言われて、
学生いっぱいの車両に乗ると、「開ける」「閉める」ていうボタンがある。

新花巻は「似内駅」(この駅、いつ通り過ぎたのか分からなかった。)の次で、2つ目だけど、
とにかく新花巻で停まってくれて、自分でボタンを押して降りなきゃならない手動ドアなんだな。

花巻も新花巻も駅にある食事処は立ち食いそば屋だけ。
キオスクにはお弁当すら置いていない。
駅前のレストランもシーズンオフでやってない。

バスは2時間に1本、新幹線は1時間に1本。それもしょっちゅう遅れる。
きっと海外はこんな時間の流れ方なんだろう。
新幹線のホームからガラス越しに夜の雪をかぶった田んぼがどこまでもどこまでも静かに続いているのが見えた。

どこへ行っても観光客は少なく、とっても静かで冷えるのよ、岩手は。


(長野の寒さと全然違ってるのにとにかくビックリした。
 体の芯から底冷えする感じで、ずっと外にいたら死ぬんじゃないかって思うくらい。

 それから、日本でも地平線が見える場所があるんだってことも驚いた。長野は盆地だからか?
 歩いていると、あちこちに賢治由来のオブジェ、猫っぽいオブジェや看板などがあるのも楽しいv
 また行きたいなあ!


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