メランコリア

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ドリトル先生物語全集1『ドリトル先生アフリカゆき』(岩波書店)

2017-03-20 10:34:50 | 
ドリトル先生物語全集1『ドリトル先生アフリカゆき』(岩波書店)
原題 The Story of Doctor Dolittle by Hugh Lofling
ヒュー・ロフティング/作(英1920) 井伏鱒二/訳
初版1961年 1200円

※1996.12~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト1」カテゴリーに追加しました。


ヒュー・ロフティング
1886年 イギリス生まれ
子どもの頃押入れに小動物園をつくる
土木工学を学ぶが第一次世界大戦が始まる
戦場で殺される馬などを見て、2人の子どもに話を作って聞かせたのが始まり

ドリトル先生のモデルは、息子(コリン?)
英詩人にすすめられて出版し大好評となり、続編を書き続け
『秘密の湖』(1947)を書いて、まもなく死去

黒人問題から、アメリカで出版されているのは今作と『航海記』のみ



「子どもの読み物は面白くなければならない
 だが、媚びるのは大きな誤りだ

 調子を下ろすのは、心ある子の嫌悪するもの
 子どもの読み物として上乗なのは、大人の読み物としても上乗であるべき

 子どもはつねに大人になりたいと望み、大人は子どもにかえりたいと願っている
 子どもと大人の間には、はっきり境界線を引くことはできない」(ロフティング)




あらすじ(ネタバレ注意



小さな町バドルビーの医師ジョン・ドリトル先生は動物好き
家の中にワニまで入れたから患者が減り、すっかり貧乏になり
妹サラも嫁に出て、動物たちが家事を手伝う

オウムのポリネシアは、動物それぞれが言葉をもつと教え、
毎日、先生に鳥語、馬語、犬語などを教え、
「動物語の話せる医者」の評判はたちまち広まる

「もし人が空を飛べたら(そこらへんのスズメくらいに)どんな自慢を聞かされることでしょう!」

オルガン弾きの連れて来た不幸なサルを買い、チーチーと名づける
チーチーは、アフリカの仲間が大勢病死しているニュースを知り、先生に助けを求める

船も食糧も全部借りて出航 ツバメが案内役
着くとすぐに黒人の王に捕らわれる

ポリネシアのおかげで脱走

サルの橋を渡って、サルの王国へ行く
病気のサルを入院させ、大忙し

ライオンに手伝いを頼むとプライドが高くて断られるが
自分の子どもが具合悪くなり、診てもらうために手伝うことになる

みんな元気になり、国に帰る先生に贈ったのは、2頭の鹿“オシツオサレツ”
すごくシャイなこの絶滅寸前の動物は、説得され、見世物になって金を稼ぐことになる

帰りに迷って、再び捕らわれるが、白い顔になりたい黒い王子に薬品をつけて
一時的に白くし、船と食糧と引き換える


チーチーとポリネシアとワニは残って、出航
海では恐ろしいバーバリの海賊船に追われ、ツバメに引かれて逃げきる

休みに寄った島で、海賊が船を離れている隙に乗っ取る
元の船はネズミの言ったとおりに沈没する

サメに食われる代わりに、農民になると誓わせて海賊を助ける
耳のきくフクロウのトートーが船室に閉じ込められた少年を発見
彼の伯父の船がはぐれてしまったという

イルカに聞いても「海の中にはいません」
ワシの目利きにしても「見えるところ半球中探したが、いません」

犬のジップは、伯父のハンカチのニオイから、風のニオイを嗅いで、噛み煙草のニオイを探す
とうとうニオイのする大岩の穴の中で伯父を発見

漁師町に送ると、海賊をやっつけて人を救ったと大歓迎される
ジップは金の首輪、先生はダイヤの時計をもらう
オシツオサレツの見世物小屋でも稼いで、家に戻ると
貯金箱3つ分もお金持ちになっていた

***

挿絵も著者によるもので、とっても特徴が出ていて味がある
もともと物書きではないせいか、食い違う部分もある

動物好きの先生にしては、魚を釣って食べたとか、肉を食べたって箇所が気になった
弱肉強食のルールは変えられない、獣医がベジタリアンとは限らないのか

1巻目には、他シリーズの丁寧なあらすじが本文と同じボリュームで入っている
下記の通り

(ウィキ参照
ドリトル先生アフリカゆき(The Story of Doctor Dolittle、1920年刊)'23ニューベリー賞(アメリカ児童文学最優秀賞)受賞
ドリトル先生航海記(The Voyages of Doctor Dolittle、1922年刊)
ドリトル先生の郵便局(Doctor Dolittle's Post Office、1923年刊)
ドリトル先生のサーカス(Doctor Dolittle's Circus、1924年刊)
ドリトル先生の動物園(Doctor Dolittle's Zoo、1925年刊)
ドリトル先生のキャラバン(Doctor Dolittle's Caravan、1926年刊)
ドリトル先生と月からの使い(Doctor Dolittle's Garden、1927年刊)
ドリトル先生月へゆく(Doctor Dolittle in the Moon、1928年刊)
ドリトル先生月から帰る(Doctor Dolittle's Return、1933年刊)(ノートでは1929
ドリトル先生と秘密の湖(Doctor Dolittle and the Secret Lake、1948年刊)

(著者の死後、最後の夫人の妹がまとめた
ドリトル先生と緑のカナリア(Doctor Dolittle and the Green Canary、1950年刊、遺稿を整理し刊行)(ノートでは1951
ドリトル先生の楽しい家(Doctor Dolittle's Puddleby Adventures、1953年刊、遺稿を整理し刊行)(ノートでは1952


2度も妻を亡くすという家庭運には恵まれなかったロフティング
作品の中にも心境の移り変わりが反映しているようだ
さて、今後どんな冒険をしたのかシリーズを読み進めてみよう


(結局、このシリーズはこれ1冊のみ
 理由は、やっぱり動物好きなのに肉食って、それは誰の肉?て矛盾がひっかかったから




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