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『太陽の黙示録』(2006)

2011-05-07 14:37:55 | マンガ&アニメ
『太陽の黙示録』(2006)
原作:かわぐちかいじ 監督:小島正幸

概要はウィキ参照のこと。「群雄編」と「建国編」の2部構成でコミック全26巻のアニメ化。
DVDは「海峡」と「国境」の各77分ほどの2枚組。原作第1~4巻の地震発生から台湾編までの内容とのこと。

2002年に発生した大地震とその後の復興を描いている。
先月までは絶対観れなかった内容だけど、改めて今回の震災と比較して観てみた。
原発事故についての可能性を語るセリフはあるものの、本編に詳細は描かれていない。原作は違うだろうか?
震災シーンは短く、その後の国家分裂、国民飛散による弊害、摩擦、それを越えた人間愛がメインテーマだった。

story
突如日本を襲った巨大地震、その後の津波によって、首都圏は壊滅状態に。
富士山は噴火し、火山灰が黒々と関東を覆い、電波障害によって通信も断たれた。
2代続く現役政治家の息子・柳舷一郎は、別荘のある箱根で被災、怪我をした犬を助けて、
救助トラックに乗るが、ほかの被災者の反感を買い、自らトラックを降り、そのまま消息を絶つ。

阪神淡路大震災を経験した男・坂巻が少年を救い、都内に水と食料を運ぶ予定が、
その後の大きな余震によって日本が南北2つに分断されて陸路を失ってしまった。
神戸にいる妻子の安否を知るため、船を借り、海を横断する際、
渦に巻き込まれて転覆した人々を救うが、舷一郎とはぐれてしまう。

日本政府は、札幌に臨時政府を置くが、米中に南北それぞれの復興援助を託し、事実上、分断統治となる。
震災から15年後。南北を行き来するには「渡航許可証」が必要となり、
海外に一時避難した日本人は、当地の人々との軋轢に苦しみ、
復興の遅れている日本政府から見放されたのではという不安で爆発寸前だった。

反日政治家の黒幕のもと、日本人記者だった黒富士ら率いる武装集団が宣戦布告しテロを計画する。
日本人を憎むヤクザのチャンの弟分が利用されて、日本人母子が殺された。
台湾出身の料理人夫婦に救われ、育てられた舷一郎は、台湾人として屋台を営んでいたが、
「これ以上、血が流れるのを見たくない」と8万人の日本人とともに行進する。

テレビ局を占拠して日本人を人質にとった武装集団は、避難民キャンプのリーダー・尾津をも殺してしまう。
台湾政府の女性首相は、舷一郎の熱意を認めるが、反日政治家らは真実を封じるために武装集団を皆殺しにしてしまう。
女性首相にテロの責任をとって辞任させようとするが、武装集団のリーダーが舷一郎に託した証拠データにすべての真実が入っていた。

棄国者(台湾に帰化した日本人)の息子で今は台湾警察に所属するチャオ刑事は、
大企業の社長である父も黒幕と関係していることを暴き逮捕する。
日本は鎖国状態になり、存命中の祖父と会い、日本の復興を助ける、舷一郎、チャン、チャオは密航する。


長編の原作を2時間にまとめるのは至難の業なため、話のつなぎが唐突な部分もあり、
まだまだ話は始まったばかりといった感じ。
エンドロールを見ると、スタッフの半分が外国人なんだ/驚
「食べることは生きること」という舷一郎のセリフが印象的。


♪The Power(ed theme)/作詞・作曲・編曲・歌:カノン


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