メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『世界の歴史10 エリザベス女王とルイ十四世』

2010-03-23 19:22:45 | 
『世界の歴史10 エリザベス女王とルイ十四世』~絶対王政の時代
監修:木村尚三郎 漫画:古城武司

イギリス
エリザベス女王:ヘンリ8世の娘で、1558年25歳でイギリス国王になる。オランダがスペインに対して独立戦争を起こした時は、海賊に扮したイギリス船が兵士や武器弾薬を積んだスペイン輸送船を襲撃した。のちにスペイン艦隊と戦争となり射程距離の長い大砲で勝利した。一生独身を貫き70歳で死去。
・シェークスピア:イギリスの詩人・劇作家。「ハムレット」「オセロ」「マクベス」など。
ピューリタン革命:エリザベス女王には子どもがなかったため、スコットランド王のジェームズ一世がイギリス王となる。重い関税、イギリス国教会を強制、議会を無視したことで反発を受ける。息子のチャールズ一世も同様だったためオリバー・クロムウェルをリーダーとしたピューリタンの反乱が起き、チャールズ一世は処刑された。
・王政復古:クロムウェルが護国卿と称して独裁政治をしたため、フランスに亡命していたチャールズ一世の息子チャールズ二世が国王となる。チャールズ二世も弟のジェームズ二世も独裁的だったため、議会はオランダのメアリ(ジェームズ二世の娘)と夫のオレンジ公に国王を委ねる(ややこしいな・・・

フランス
ルイ13世:アンリ4世が暗殺された後に9歳で国王になる。枢機卿リシュリューが宰相として政治を助けた(文芸や学問を発展させるアカデミー・フランセーズなどを作った)。卿リシュリュー死後はマザランが継いだ。
・デカルトとパスカル:新しい哲学を生み出した。デカルトは「われ思う、ゆえにわれあり」と言った。パスカルはデカルトを批判した「パンセ」の著者。
・ルイ14世:妻はスペインの王女マリー・テレーズ。マザラン亡き後、「朕は国家なり」と言って自ら政治を行った(親政)。
ベルサイユ宮殿:ルイ14世が妻のためにベルサイユに20年もかけて宮殿を築いた。中にはオペラ劇場、礼拝堂などがあり、毎日のようにオペラやバレエ、舞踏会などが開かれた。日曜には一般人の見物が許され、王妃のお産まで公開された/驚
・スペイン継承戦争:スペインのカルロス二世が亡くなり、ルイ14世の孫フィリップをスペイン王にしたことからイギリス・オランダ、オーストリア・ドイツなどが戦争になるが決着がつかず「ユトレヒト条約」を結ぶ。

プロイセン
・30年戦争:ドイツにおける新教徒とカトリック教徒の戦争。神聖ローマ帝国は名ばかりとなり、ドイツは分裂した中で大きな力を持ったのがプロイセン。
・フリードリヒ二世:1740年に即位。マリア・テレジア(カール6世の娘・ハプスブルク家)がオーストリア女王となった際、女子の王位継承を認めないとゆって戦争を起こし、豊かなシュレジエン地方を侵略する。
マリア・テレジア:息子のヨゼフが即位し、ともにオーストリアの政治を行った。16人の子どもがいたうち、マリー・アントワネットは15歳でフランス皇太子ルイ(のちのルイ16世)に嫁いだ。

ロシア
・イワン4世(雷帝):ロシアはモンゴル族が支配するキプチャク・ハン国を倒して独立し、大貴族を抑えたことで雷帝と呼ばれた。ヨーロッパへの出口を求めてバルト海へ侵出した。
ピョートル一世:ロマノフ朝第三代皇帝アレクセイ帝の14番の子として生まれ、のちにロシアを大国に育て「ピョートル大帝」と呼ばれた。自らヨーロッパに行き砲術・造船技術を学び、モスクワから新しい首都ペテルブルク(のちのレーニングラード)を建設。スウェーデンを破ってバルト海を手に入れ、バルチック艦隊を造った。
・エカテリーナ二世:1762年ロシアの女帝となる。千島を占領し、日本にも外交使節を派遣。

近代ヨーロッパの科学の発展
・エドモンド・ハレー:イギリスの天文学者。1682年巨大な彗星を観測し、76年周期で太陽を巡っていることを予言(ハレー彗星)。
・オランダの医学:死体を解剖してカラダの仕組みを研究し、今日の西洋医学のもとを築いた。オランダの医学書を杉田玄白らが翻訳した「解体新書」が出版された。
・ロバート・フック:イギリスの科学者。世界で初めて顕微鏡を作った。これで細菌や微生物などを発見。

▼美術
バロック:16世紀~18世紀半ば。ベルサイユ宮殿の礼拝堂は装飾豊かなバロック建築の代表。バッハはバロック最大の音楽家と言われた。
ロココ:18世紀。プーシェ画「ポンパドール夫人」など、貴婦人を描いたものが多い。ドイツのミュンヘン郊外のニュンヘンブルク宮殿にあるアマリエンブルク荘はロココ建築の代表。

フランスのブルボン家と、オーストリアのハプスブルク家の7年戦争でイギリスが勝利し、北アメリカを領有し、インドの支配を強めた。
国内では産業革命が進み、国外では数多くの領土を獲得して、のちのイギリスが繁栄する基礎を作った時代。
絶対王政の下で庶民は重い税や、疫病、労役に苦しんだ。華やかな宮廷生活、芸術・科学の発展の影も忘れてはならない。


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