メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ガブリエル・バンサン『マリオネット』(ブックローン出版)

2016-10-19 16:38:21 | 
『マリオネット』(ブックローン出版)
ガブリエル・バンサン/作

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あらすじ(ネタバレ注意

少年は大好きな人形劇の小屋にこっそり忍び込む
少年が人形を愛していることを知っている小屋の老人は、少女の人形を動かしてみせる



 
(この子どもの喜びの顔がなんとも愛らしい 人形ともちょっと似ているし

人形が外に出てこられないことにフシギがる子ども

幕の影からは、いかにも怖そうな舌を出したオオカミが出てくる
なにも知らずに近寄る人形に、怯える少年



オオカミに襲われそうになって泣き出した人形を、思わず抱きしめてしまう子ども





そのまま小屋から走り出してしまい、老人は困って追いかける
追いかけっこが、まるでさっきの人形と子どもとのシーンと少し重なるのもいい

老人に人形を返す少年
しかし、老人は人形を少年にあげる


この時のよろこびようも天に昇りそう!

老人と少年はすっかり仲良くなり、2人は街中で踊り出す










なぜ、こんなにシンプルな鉛筆の線描と無言のストーリーだけで
こんなに心が豊かになって、心の芯から温まるのだろう

読み終えると、思わずひとつ深呼吸をして、
身体の中からほぐれる感じ

太くてやわらかな線は、まるでメモでも書くように
サラサラと書かれているのに、

そこから生まれる人物、動き、
子どもの無造作にはねた髪の毛、揺れるカーテン、
老人のふくよかな鼻や頬、優しいまなざしからはその人柄も伝わってくる

ビアトリクス・ポターの影響を受けたと他の本に書かれていたけれども
やっぱり、いわさきちひろさんの描く子どもの
奥深い愛情に似ていると思うなあ!

2人が踊るシーンからは、老人がなにか楽しい歌をうたっている声が聴こえてくる

そして2人はまた何度も会うことだろう
同じ街に住んでいるのだから



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