メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『エキストラ』

2007-04-22 13:38:53 | 演劇・オペラ
『エキストラ』@新宿 紀伊國屋サザンシアター '06.11
作・演出:三谷幸喜
出演:佐藤B作・佐渡稔・石井愃一・市川勇・山口良一・たかはし等・あめくみちこ ほか
客演:伊東四朗・角野卓造・はしのえみ・中本修

WOWOWでのOAを友だちに録ってもらったのを観た(遅っ
三谷幸喜作品にハズレなし。今作も笑って、泣けて、しみじみ&どっしりと感動が残る。

あらすじ
タイムトラベルしていろんな時代に飛ぶ奇想天外なドラマに、エキストラとして出演すべく
集まった2つのプロダクションの「その他大勢」の人たち。
プロデューサーなどのスタッフとデキてていつもイイ役をあてがわれる女性や、
死人役ひと筋の男、元々何十年もエキストラを演っていて下っ端の役者に成り上がった男、
存在感がありすぎても主役を食ってしまうし、天候、スタッフの気分ひとつで
何時間も外で待たされたり、その場に合わなければカンタンに外されたりと実は過酷な世界。
何十年も駅員+労組交渉をしてきた映画好きなおじさん(伊東四朗)がエキストラ初体験で
入った日もたくさんの人間ドラマがあった。という話。

エキストラの3つの不文律は、
1、時間に遅れないこと
2、出演者に話しかけないこと
3、スタッフに逆らわないこと

そいえば派遣でいっしょだった女のコもタレント事務所に登録していて、お台場あたりで
怪獣に襲われて逃げまどう人々なんかをやったときの話をしてくれたりして興味深かったw
やっぱり「その道何十年」て御大がいらっしゃって、「その挨拶の仕方はなに?」みたいに
怒られたりして、クセのある人たちが多いとかなんとか
普段はサラリーマンや教師なんて様々な仕事をしている人たちが賭ける一瞬の夢の世界。
ADの若い女の子に「エキストラなんてセットと同じ。どうなろうと作品には全く関係ない」
なんて言われたらそりゃキレるよね。
でも、映画1本、ドラマ1本撮るときも、無数の人間と手間がかかってて、だからこそ
様々な人間関係、中には不条理な事も多いのかもしれないな。


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