ぱらどっくすⅢ

解雇闘争を勝利し、故郷での人生を再スタートした私の歩み

人権は個人のもの

2012年11月21日 09時39分23秒 | 「もどす会」活動記録
 先日、和歌山に行ってきました。雨と風の強い寒い日でした。
 全国福祉保育労働組合の第18回障害職場で働く職員の全国交流集会に参加し、多くの支援と励ましを頂きました。
 中でも記念講演をされた藤藪庸一氏のお話を紹介します。
 npo法人白浜レスキューネットワークでの人の輪についてのお話に「利用者と支援者の関係を『私とあなた、あなたと私』の一対一の関係です。」と言われたことが印象的でした。
 先日、日本国民救援会の広島県定期大会での「人権は個人のもの。多数決原理で決まるものではない」との話がよみがえってきました。集団で生活(社会でも同じ)をするためには、公平感や平等感を大切にすることが民主的営みと思われますが、果たしてそうでしょうか。集団を考えるとき、ともすれば個人が害われることはしばしばです。集団を構成する個人の権利が「個人のもの」という点に立たないまま、多数決で決められた権利を人権と思い込んでいることがいかに多いことでしょう。まず権利を考えるとき「人権は個人のもの」から始めたいものです。

惻隠のこころ(情)

2012年11月11日 17時16分12秒 | 「もどす会」活動記録
 昨日、日本国民救援会広島県定期大会に参加しました。もどす会の訴えをさせて頂き、会への入会も裁判所への要請署名にも協力を頂きました。1963年の結成から50回目の定期大会という記念すべき大会は、とても心を打つ充実した一日でした。
 救援会は、「人権を守り、民主主義を発展させることを目指す」との話の中で、人権とは、民主主義の基本である多数決の原理とは真逆で、多数決で決めることではない。と述べられたことが印象的でした。さらに個人の人権を尊重することと民主主義の成熟を目指すことは、相反することではないとも確信をしました。
 話の中で井上ひさし氏の「後に続く者を信じて走れ」という言葉を紹介されました。そうだとは思うのですが、世の中に警鐘を鳴らす人々の輪は、実に高齢者が多いことに気付かされます。思えば私もすでに還暦を目の前にしているのですが。
 救援会が「惻隠のこころ」を持って活動をしていると言われて、理解の届く若者がどれ程いるのだろうかと思うと、ただ前を見て突っ走るだけで良いのかとも思わされます。
されど今の私は走り続けることしかありません。
 共に走ってくれる仲間を信じて。