『もし。もし。翁さん。聞こえますか？、お早うございます、むつ子（高校同窓）です。ご無沙汰をしてますがお元気そうですね。ホホホホ。先週の土曜日にいつもの女性仲間５人で食事会をしまして、一緒に旅をした頃の思い出話から、翁さんや茂木さん。高田さんなどの男の人は何をしてるだろうねって。女性はご主人が健在なのは一人だけ、そう福田さん。後は後家さん暮らしで寂しいものよ、フォフォフォ』
『おや、珍しいな、菊子さん、光恵さん、由紀子さんさんは亡くなったが、５人とはまだ繋がっているのだね、元気で何よりだわ、ハハハハ。集まっても腰が痛い、足が痛い、目眩がする、耳が遠くなったなど健康の話ばかり？、そうだろうな。・・・・男性は年賀も交わさないし、音沙汰もなし、昨年まで医大で酒田君に時々会ったが、この頃会わないわ。茂木君とは時々メールの交換をしているが、横浜から遊びに出かけて来る元気はなさそうだ、ファハハハ』
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『以前は集まると、旦那の不満や孫の自慢の話が、この頃は息子や嫁の不満の話で、要するに話題が貧困なのと、一人暮らしの寂しさの話なのよ、ホホホホ。・・・・奥さまは如何です？、また入院をされて先々週退院をされて？、翁さんも苦労をされますね。でもね、夫婦の会話があるのは幸せですよ。・・・・近くに来る機会があったら電話をくださいね、お茶でも、食事でもしましょうよ』
『俺の倅も滅多に顔を出さないし、草刈や植木の剪定などの雑用に汗をすることはないし、二人の嫁の顔はいつ見たかな、ハハハハ。婆さんはもう遠出は無理だし、俺が一人で温泉に出かけるわけにもな、時々ゴルフはやっているけれど、終わってディサービスに迎えに行き、戻って夕食の支度は疲れるわ。あなたの家の近くの日帰り温泉に時々出かけるので、前もって電話をするよ、その温泉で過ごしてもいいし』
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あとがき＝＝同級生男女１０数人、車を連ねて３０数年温泉旅行に、宿では大広間で雑魚寝が定例でね、賑やかだった、ガハハハ＝＝放念の翁