まずはマンボウ。
愛らしい顔が特徴。大航海時代でコイツが釣れると、
嬉しい反面、売り飛ばすときとても悲しくなる。
以前大事に持っていたら、鼠に食われてしまったので、
「鼠にくわれるよりは・・・」と思い、いつも断腸の想いで交易所店主に引き渡す。
マンボウはフグ目フグ亜目マンボウ科で、
分類から分かるように、フグのお仲間だ。
全長3m、体重は1t。大きいものだと3.2mで2tのものもいるらしい。
のんびりとした性格で、エサをとると言うより、口をあけて泳いで
口の中にエサが飛び込んでくるのを待っているような魚。
マンボウに関してはいろいろ逸話がある。
漁船から落ちた人が、おぼれないように捕まった背びれが
マンボウだったとか、
1811年江戸から名古屋に向かう途中で遭難した督乗丸の乗組員が、
飢えた状態でマンボウを捕まえたものの、丸くて可愛い目を見て可哀相になって
逃がしてしまったとか。
ところでおぼれた人がマンボウに摑まって助かった、と言う話だが、
近くの船に救出されるまで2時間以上掛かったそうだ。
そんなに長い間捕まられていて、マンボウは暴れなかったのか、
と言う質問をされていたのをTVで見た。
教授の返答は
「マンボウはのんびりした魚ですからね。最初は
お?何かに摑まられたかな?
と思ったでしょうが、すぐ忘れてしまったでしょう。」
・・・ますますマンボウが好きになった一件だった。