思惟石

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『吉原手引草』と『花宵道中』

2017-06-15 15:25:19 | 日記
何かの書評で松井今朝子『料理通異聞』が取り上げられていて
八百善の主人の話しとあって、面白そうだと思いました。

この作者さんですが、私のポンコツ脳みそに
「吉原のことを書く人」
とインプットされていました。

んんんんん~~~。
だいぶ昔に読んだ記憶が蘇ってきましたよ。

あれだ、人気の花魁が失踪して、
章ごとに色んな人が語る構成になっていて、
夜中にこっそり道中をして桜の樹の下でまぐわうやつだ。

(いろいろ検索中…)

はい、三行目が違います。

松井今朝子『吉原手引草』と
宮木あや子『花宵道中』がブレンドされていました。

作品の内容が混じってしまったというか、
そもそも両方とも松井今朝子作品だと思ってました。
なるほど、それで私の脳内で松井氏に
「吉原のことを書く人」という検索タグをつけたのですね。
そもそもが、間違ってた…。

今さらですがネットであらすじを読み返していて、
ちょこちょこ記憶が蘇ってきました。

練り物で小指をつくる指切り屋という商売が
印象深かったのを覚えています。
吉原では遊女が愛情の印として起請文を書いたり
小指を切って贈ったりするというのは
知識として知ってはいたのですが。
さらにその先の、「偽物の小指をつくる商売」があるというのは
想像したこともなかったので、面白かったです。

物語の軸は、花魁・葛城の失踪事件なのだけど、
吉原周辺に生きる人々の細やかな生活とか商売とかが
とても興味深くて、勉強になりました。
それぞれの身分での語り口も特徴的で面白かったなあと。

一方の『花宵道中』は、章ごとに主人公(遊女)が変わる構成。
吉原の文化風習に関する難しい話しはそんなに無くて、
大勢の遊女のそれぞれに人生があって、
それぞれに恋やら葛藤があって、それなりに面白かった気がします。
と言いつつ、表題作しか記憶には残ってなかったなあ。
それぞれの章ごとの主人公に相関関係があって、
おまけに時系列も入り乱れていて、ちょっと読みにくかったのも。

こうやって思い返してみると
『吉原手引草』と『花宵道中』は随分と対照的ですね。
なぜ混同したのだろうか。
それは私がポンコツだから。
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