岩政伸治研究室

白百合女子大学岩政研究室  ―場所は本館3階英文研究室の向かいです。

■ New York Times朝刊から -- Britannicaの百科事典が書籍として244年の歴史に幕

2012-03-13 20:09:06 | 岩政ゼミ課外授業@スタンフォード
百科事典として224年の歴史を持つブリタニカ・エンサイクロペディア(Britannica Encyclopedia)が2010年版を最後にペーパー・エディションとしての発行を中止すると発表。ニューヨークタイムズが伝えた。http://tinyurl.com/6r96pbu

 最近では電子版を使うことが多かったが、内容の大きな項目などをスクロールせずにいっきに読めるため、必要に応じて図書館に足を運んでいた。時代の趨勢とはいえ、図書館に入ってすぐにずしりと構えていたリファレンスが一つまた一つと消えていくのをみるのは寂しいものだ。音楽がレコードという媒体で売られていた時代には、ジャケ買いと呼ばれる文化があり、ツェッペリンやピンク・フロイドのアートワークで知られたヒプノシスのような芸術集団がいた。画像はピンク・フロイドの"A Momentary Lapse of Reason"、タイトルが、ジャケ買いした自分に対する皮肉のように聞こえておもしろかった。30インチのレコードが収まるジャケットがiPodに表示されるアイコンに取って代わられたように、装丁文化も衰退していくだろう。そうなるとリファレンスの重厚な装丁がその風格に一役買っていた図書館の趣もこれから変わっていくに違いない。

 デスクトップ用の大きなスクリーンならともかく、iPadやKindleの小さなディスプレー上で、指先を使ってスクロールしながらこれから読むことになると思うと何とも心許ないと思うのは僕だけだろうか。
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■ 3/11東日本大震災追悼@GLIDE

2012-03-13 09:55:47 | サンフランシスコ--シリコンバレー
サンフランシスコにあるグライド・メモリアル・チャーチ(Glide Memorial Church)はカウンター・カルチャーの担い手ともなったアメリカでもっともリベラルな教会だ。ここでは人種や国は関係なく、宗教の違いさえも超えて、ゲイ、レズビアン、ホームレス、あらゆる人々が同等に受け入れられる、多様性こそをもっとも尊ぶ場所だ。ここでは毎週日曜日に"Sunday Celebration"と呼ばれるゴスペルを発展させた集会が行われ、壇上にはコーラス隊に加えてギター、キーボード、ベース、ドラム、トランペットなどの演奏者が多様性を、生きていることを賛美する演奏が繰り広げられる。この集会は、この教会のセシル・ウィリアムス(Cecil Williams)牧師とその妻で詩人の日系アメリカ人、ジャニス・ミリキタニ(Janice Mirikitani)が1969年に始め、今まで続いている。

 3/11のGLIDEは東日本大震災追悼の場となった。歌と語りに合わせて壇上には震災の模様が次々と映し出された。激しい津波、がれきの山、悲しみに暮れる人々、手を合わせる子供たち。「私たちの心はいつもあなたたちのそばにいる」というメッセージに思わず目頭が熱くなった。
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■ ボブ・ディラン vs カリクレス

2012-03-07 17:35:19 | 岩政ゼミ課外授業@スタンフォード
← プラトン、『ゴルキアス』

「自分が不正を働くより、人から不正を働かれるほうが善い」といったのはソクラテスだ。この議論はプラトンが展開し、最近ではサンデルの熱血授業でもこの手の熱い議論が交わされていた。

プラトン の「ゴルキアス」の中で、 カリクレス は 哲学 にはまる若者を評価、哲学をしない若者たちは 自由市民 になれないとまでいう。僕は イマジン を歌う ジョン・レノン 、 ビート世代 や カウンターカルチャー を連想した。

しかし、だ。彼は続けて、いい年をしてまだ哲学をしている連中は目を覚ましてやる必要があると言ってのける。 ヒッピー のままでは飯が食えないとうたう カリクレス の現実主義にも目を向けなければならない。落としどころはやはり中庸か。人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking
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■ サン・フランシスコ周辺のホームレス支援の現状

2012-03-07 02:18:58 | サンフランシスコ--シリコンバレー
← Menlo Aark駅の前で夜に行われるストリートチャーチの模様。

ホームレス支援のための炊き出しボランティアに参加。日本で長く携わってきたので慣れているつもりだったが、銃社会のアメリカでしかも夜の野外での活動ということで、かなり緊張した。不平等な社会に怒りを憶えるホームレスと支援者の神父の間で議論に。「親も死んだ。兄弟も病気で死んだ。神は不公平だ」「でも死んだのはあなたじゃない。生かされてここにいるじゃないか」厳しいやりとりにアメリカの一つの現実の姿を垣間見た。
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