Sunday Song Book #1249

2016年09月18日 | Sunday Song Book

2016年09月18日プレイリスト
「シングルB面で棚からひとつかみ」
1. CHEER UP! THE SUMMER / 山下達郎 09月14日発売ニュー・シングル
2. LET HIM RUN WILD / THE BEACH BOYS
(c/w CALIFORNIA GIRLS) '65
3. THIS BOY / THE BEATLES
(c/w I WANNA HOLD YOUR HAND) '63
4. DIDN'T WANT TO HAVE TO DO IT / THE LOVIN'SPOONFUL
(c/w DID YOU EVER HAVE TO MAKE UP YOUR MIND?) '66
5. FOR EMILY, WHENEVER I MAY FIND HER / SIMON & GARFUNKEL
(c/w A HAZY SHADE OF WINTER) '66
6. YOU DIG / JOHNNY RIVERS
(c/w SECRET AGENT MAN) '66
7. GOD IS LOVE / MARVIN GAYE
(c/w WHAT'S GOING ON) '71
8. LOOKING FOR ME / THE WALKER BROTHERS
(c/w LAND OF 1000 DANCES) '66
9. CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU (LIVE) / 山下達郎 09月14日発売ニュー・シングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
台風がまた日本列島に近づいている。「台風16号。くれぐれもみなさんお気をつけください。行楽地にお出かけのみなさんもくれぐれもお気をつけください」と達郎さん。昼間と夜は相変わらず家で作業していて、あいだに映画を観たり、お芝居を観たり、ライヴに行ったりしているそうだ。珍しく新派を観に行ったとか。一度観たかったという『婦系図(おんなけいず)』。そうかと思えば劇団☆新感線を観に行ったり、いろんなことをやってると達郎さん。

・シングルB面で棚からひとつかみ
達郎さんの時代はレコードといえば45回転のシングル盤と33回転のLP。でもヒット曲といえばシングル盤。B面はヒット曲とは違うフリップ・サイドに入ったもう1曲。おまけ。昔はどうでもよくて単に添えものという感じだったが、'60年代くらいからB面も真面目に作ろうという動きが出てきてヒット曲の影に隠れた名曲が語られるようになった。今週は「シングルB面で棚からひとつかみ」。A面がヒットした、ある程度誰でも知ってる曲のB面、ある意味裏ベタともいえるが、意外と侮れない。

・CHEER UP! THE SUMMER
フジテレビの木曜の午後10時「木10」のドラマ「営業部長 吉良奈津子」(主演は松嶋菜々子さん)の主題歌。先週9月14日発売。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

●営業部長 吉良奈津子
http://www.fujitv.co.jp/kiranatsuko/index.html

・難波弘之鍵盤生活40週年記念コンサート 〜一生鍵命〜
難波弘之さんが今年で鍵盤生活40週年(ミュージシャンをはじめて40週年)。「難波弘之鍵盤生活40週年記念コンサート 〜一生鍵命〜」が9月10日(土)にEXシアター六本木で行われて達郎さんがシークレット・ゲストで出演した。4時間半という大長丁場だったが素晴らしいライヴだったとか。「人柄のよく出た、ハートウォームな、お客さんも最高でした。15年前に彼の25周年というのに出ましたけれど、15年ぶりにいわゆるブリティッシュ・ロック特集でございましてですね。ゲイリー・ムーアまでやってしまいました。アンコールはなんとヘイ・ジュード。この年になってヘイ・ジュードを歌うなんて夢にも思いませんでしたけれど(笑)。楽しいイベントでございました。また機会がありましたら」と達郎さん。

・シングル盤
レコードは1920年代から30年代に生まれたもので、当初はSP盤という78回転で片面1曲(もっと入ってるものもあるが)、3分ちょっとくらいしか入らない。それが終わるとひっくり返してB面。'50年代になるとシングル盤45回転で片面4分くらいしか入らないそういうようなメディアに変わった。'50年代の終わりからLPという今のアルバムが出てくるという流れ。達郎さんたちの世代でレコードといえばシングル盤。A面はヒット狙いでヒット曲はそこから生まれた。

・LET HIM RUN WILD
ザ・ビーチボーイズの1965年の「CALIFORNIA GIRLS」は全米3位のヒット曲。そのB面が「LET HIM RUN WILD」。アルバム『SUMMER DAYS, SUMMER NIGHTS』にも収録されているが、達郎さんが中学生の頃の話なのでアルバムなんて買えずシングル盤を聴いていた思い出がよみがえるそうだ。

'60年代はあくまでもA面が主。B面は添えもので、あんまりいい曲を入れすぎるとA面がかすんでしまう。ラジオ・プレイがヒットの重要な要素だったのでDJ全員がA面をかけてくれないと困る。B面にいい曲を入れてしまうとB面が間違えてヒットしてしまうとよくない。そういうことがずっと続いていた。'60年代になるとB面にももうちょっといい曲を入れようじゃないかという動きが出てきた。そのとっかかりになったのがなんといってもブリティッシュ・インベージョン。とりわけビートルズだった。

・THIS BOY
ザ・ビートルズの1963年の全米、全英NO.1シングル「I WANNA HOLD YOUR HAND」、邦題「抱きしめたい」のB面「THIS BOY」、邦題「こいつ」。アメリカ盤のB面は「I SAW HER STANDING THERE」。イギリス盤の仕様で日本盤は出ていた。今日は日本盤の仕様でオンエア。US盤やUK盤だとカップリング曲が異なるけれど、達郎さんが中学生、高校生の頃は輸入盤のシングルなんてなかったので日本盤仕様に基いている。この曲はドゥーワップなので達郎さんにとって初めて聴いたドゥーワップ・ソング。当時、小学校6年生。

・シングル盤の魅力とは?
リスナーからの質問で「シングル盤の魅力とはなんですか?」という質問。
'60年代だとサラリーマンの初任給が3万円とか4万円の時代で、その時代にシングル盤は1枚360円でアルバムは1枚1,800円なので、レコードは高級嗜好品だった。'80年代、'90年代になると物価に比べてレコードの値段がずいぶん安くなった。でも達郎さんの中学生、高校生の頃はお小遣いが500円とか1,000円の時代なのでLP(アナログ盤のアルバム)なんて全然買えなかったとか。お金を貯めてやっと1枚買える、それかセコハン屋。なのでどうしてもシングル盤中心で、シングル盤1枚買って、違うシングルを買った友達と貸し借りして聴くということをしていたそうだ。

・DIDN'T WANT TO HAVE TO DO IT
'60年代中期になるとみんなB面曲に力を入れて書くようになる。その中から達郎さんが好きな曲。ラヴィン・スプーンフルの「DID YOU EVER HAVE TO MAKE UP YOUR MIND?」は1966年、全米2位のシングルで、そのB面「DIDN'T WANT TO HAVE TO DO IT」、邦題は「つらいぼくの心」。至極の名曲で達郎さんはこれが聴きたくてアルバムを買ったという。

・FOR EMILY, WHENEVER
同じ1966年、ニューヨークで全盛を誇っていたのがサイモン&ガーファンクル。この番組ではよくかかる「A HAZY SHADE OF WINTER」、邦題「冬の散歩道」のB面で「FOR EMILY, WHENEVER」、邦題は「エミリー・エミリー」。ポール・サイモンのギター一本でアート・ガーファンクルが歌う素晴らしいサウンド。本来は全部モノラルだが、今回はCDからオンエアしてるのでステレオになっている。

'70年代に入ると子ども時代ではなく大人になるので、アルバムを買う余裕が出てきてシングル盤のB面にあまり考慮を入れなくなる。音楽シーンもアルバムにシフトしてゆくので、アルバムからシングルをリカットする時代になった。なのでシングルは'60年代までの文化であり、達郎さんにとっては青春時代の回想というもので、他の人が特集したらまた違う選曲になるとのこと。

・龍が如く6 命の詩。
セガのゲームでアクション・アドベンチャーの『龍が如く』というシリーズがある。累計800万本というシリーズで、ひじょうにハードコアな男気あふれるヤンキーなゲーム。12月8日に発売されるプレステ4の専用ソフト『龍が如く6 命の詩。』に達郎さんの楽曲から「蒼氓」が主題歌として、その他にも「希望という名の光」「飛遊人-Humanー」「片想い」「アトムの子」の合計5曲が使われることになった。ちょうどツアー中のオファーだったので書き下ろしができなかったけれど、それでもいいということだったという。達郎さんは'80年代にまだカセットの時代に『信長の野望』とか『川中島の合戦』とかRPG(ロールプレイングゲーム)一筋で、ドラクエ、マリオとかいろいろやっていたとか。21世紀に入って『鬼武者』、『バイオハザード』になるとそろそろいいかなと思いはじめたそうだ。その後の2005年に『龍が如く』が出たので完全に入れ違い。この話があったのでやってみたけれど操作を覚えるのが大変で難しかったのだという。しょうがないので久しぶりにファミ2を買って『龍が如く』のシリーズを1からやっているそうだ。詳しくはスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/artist/tatsuro/news_72889.html

・LIVE PLEASURE
達郎さんのツアーに参加しているサックスの宮里陽太さんが3枚目のアルバム、ライヴ盤『LIVE PLEASURE』を11月30日にリリースすることになった。目黒のブルース・アーレイで行われた昨年のライヴを収録している。ライヴDVDが付いた2枚組仕様。発売日近くになったらまたインフォメーションの予定。
http://www.yotamiyazato.com/pg9.html

・山下達郎アコースティック・ライヴ
東京を代表するライヴハウスのロフト。達郎さんは荻窪ロフトと新宿ロフトでライヴをやっていた。その新宿ロフトが設立40週年で「新宿ロフト 40TH ANNIVERSARY 40YEARS ✕ 40LIVES」というイベントやっている。達郎さんはロフトのオーナーの平野さんと若い頃から知り合いで、これまで何度も出演オファーがあり、この度の40週年で出演することになったとか。ただ新宿ロフトはステージが小さいので、フルメンバー10人、楽器も全部乗らないからアコースティック・ライヴを行うことにしたそうだ。山下達郎、難波弘之、伊藤広規の城北トリオで参加することになったという。3人ライヴなのでそれなりの限界があるものの、3人ライヴじゃなきゃできない曲、3人ライヴでもこれができるんだという変なもの、ロフトの40週年なのでロフトにちなんだ話をするつもりだそうだ。10月3日(月)、4日(火)の二日間で両日とも午後6時半開場、午後7時半開演。狭いところなので抽選になる。受付は明日9月19日の正午から25日まで。抽選結果は28日発表。発券開始は30日から。詳しくはイープラスの特設サイトにて。
http://eplus.jp/sys/web/irg/tatsuro-loft/index.html

・YOU DIG
ジョニー・リヴァースの1966年の全米3位「SECRET AGENT MAN」のB面「YOU DIG」。いわゆる偽ライヴのワン・コード・ソング。ドラムのミッキー・ジョーンズは、ボブ・ディランの映画『NO DIRECTION HOME』でザ・バンドのドラムをやっていた。ギターはチャック・デイ、ベースがジョー・オズボーン、そしてオルガンがラリー・ネクテル。オリジナルのアメリカ盤は4分を超えるが日本のビクターは2分ちょいにカットして途中でフェードアウトして作っている。曲のクレジットはジョー・オズボーンとチャック・デイになっている。

・GOD IS LOVE
マーヴィン・ゲイの1971年のマスター・ピース「WHAT'S GOING ON」は全米2位を3週間、R&Bチャートで全米1位を5週間。1位を阻んだのは達郎さんの記憶によるとスリー・ドッグ・ナイトの「JOY TO THE WORLD」。そのシングルのB面「GOD IS LOVE」。達郎さんは「WHAT'S GOING ON」が好きでシングル盤を買ったという。アルバムも買ったが「GOD IS LOVE」はテイク違いでずいぶん後までCD化されず'90年代なってからCD化された。

・LOOKING FOR ME
ウォーカー・ブラザーズの1966年の日本だけのシングル「LAND OF 1000 DANCES」、邦題「ダンス天国」のB面「LOOKING FOR ME」は日本で人気の高い曲。曲はランディ・ニューマン。まりやさんや達郎さんの友人にもこの曲のファンが多いという。この続きはまた来週。

・CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU (LIVE)
ニュー・シングル「CHEER UP! THE SUMMER」のB面(笑)「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU (LIVE)」。リスナーから1997年の映画『陰謀のセオリー』でジュリア・ロバーツ扮する弁護士がランニングマシーンで聴きながらトレーニングしている場面で、1982年のボーイズ・タウン・ギャングのヴァージョンが使われていたというお便り。達郎さんのライヴ・ヴァージョンはフランキー・ヴァリのカヴァーだが、ボーイズ・タウン・ギャングのヴァージョンで知ってるというリスナーもとっても多いのだとか。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年09月25日は、引き続き「シングルB面で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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