Sunday Song Book #1238

2016年07月03日 | Sunday Song Book

2016年07月03日プレイリスト
「『WARNER POP MUSIC NUGGETS』特集」
1. 2000tの雨 / 山下達郎 '78('03)
2. LOVE YOU SO / RON HOLDEN "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '60
3. NOTHING CAN GO WRONG / THE DOMINEERS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '60
4. ALL THE GOOD TIMES ARE OVER / JOEY TYLER "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '64
5. DON'T MAKE FACES / TOBIN MATTHEWS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '64
6. I'M THE ONE WHO LOVES YOU / THE PARAMOUNTS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '64
7. YES I WILL / THE HOLLIES "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '65
8. I'LL BE THERE / GERRY AND THE PACEMAKERS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.2" '65
9. ANGEL / CLIFF RICHARD "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '65
10. STEP INSIDE LOVE / CILLA BLACK "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.2" '65
11. THE DRIFTER / KENNY LYNCH "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '66
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングはタイアップのTVサイズが出来上がり、明日納入する予定だとか。その後、フルサイズのレコーディングに入るそうだ。2週間前に風邪を引いて、今年の風邪はしつこく、まだ散発的に咳が出ているという。病み上がりの咳なので声にはあまり影響がなく歌入れは普通に。コーラスもやったりするが、ときどきゲホゲホと咳き込むのだとか。

・2000tの雨
雨がもう少し続くようなので今週は「2000tの雨」。リクエストも集まっている。

・「WARNER POP MUSIC NUGGET」特集
先週に引き続いて今週もワーナーのコンピレーションの特集。6月22日に『WARNER GIRL GROUP NUGGET』がVOL.6とVOL.7、『WARNER POP ROCK NUGGET』がVOL.1からVOL.4、計6枚リリースされた。先週は『WARNER POP ROCK NUGGET』のVOL.1とVOL.2を特集したが、放送後、Amazonのポップ・チャートで1位から4位を独占しているとか。今週はVOL.3とVOL.4。来週は『WARNER GIRL GROUP NUGGET』のVOL.6とVOL.7。すでにVOL.1からVOL.5までは出ていて、今回の『WARNER GIRL GROUP NUGGET』VOL.6とVOL.7はヨーロッパ、イギリス、フランスといったユーロ・ガール・シンガーが満載。ワーナーにヨーロッパのカタログがどっと入ってきたそうだ。

・LOVE YOU SO
『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.3から。ロン・ホールデンはいわゆる一発屋、ワン・ヒット・ワンダー。1960年の「LOVE YOU SO」は全米7位。ロン・ホールデンはシアトルの黒人シンガー。達郎さんは1999年の『ON THE STREET CORNER 3』でカヴァーしている。ちなみにイントロはこの曲をそのままサンプリングしているとか。ただクラベースがずれるのでめちゃくちゃ気持ち悪いが、これがハマっていくとこわいと達郎さん。達郎さんが24,5歳頃にようやく外盤のUSシングルが手に入る時代になって、大阪のフォーエバー・レコードでこのシングルを買って、泥沼のように毎日何時間も聴いたそうだ。まりやさんが「そのクラベースが気持ちが悪い。なんとかして」と言ってたのを思い出すという。

・NOTHING CAN GO WRONG
ニューヨークの白人5人組のドゥーワップ・グループ、ドミニアーズの「NOTHING CAN GO WRONG」。1960年のシングル。日本初CD化。

・ALL THE GOOD TIMES ARE OVER
ジョーイ・タイラーは全く素性のわからない男性シンガー。ジーン・ペイジがアレンジしているのでウェスト・コーストのレコーディングだと思われる。ちょっとウォール・オブ・サウンドっぽい演奏に仕上がっている1964年の「ALL THE GOOD TIMES ARE OVER」。

・DON'T MAKE FACES
トヴィン・マシューズはシカゴ出身の白人シンガー。1964年のシングル「DON'T MAKE FACES」はボブ・ゴーディオとサンディー・リンツァーのコンビによる作品。プロデューサーはアル・カーシュア。

・I'M THE ONE WHO LOVES YOU
『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.4はUKポップ・ロックが中心。ザ・パラマウンツはプロコル・ハルムの前身バンド。彼らの1964年のシングル「I'M THE ONE WHO LOVES YOU」はインプレッションズのカヴァー。作曲はカーティス・メイフィールド。「こっから2年ちょっとで"青い影"になるというですね、この進化の早さといいましょうか。イギリスの当時の文化のスピードの速さ、'60年代のスピードの速さという感じでございますが」と達郎さん。

・YES I WILL
ホリーズの初期の作品はほとんどアメリカのソングライターの作品。「YES I WILL」もジェリー・ゴフィンとラス・タイトルマンのコンビの作品。1965年、全英9位。VOL.4はこの曲がタイトルになっていて、パーロフォン関係がどっと入ってるそうだ。

・ヤマギシさん
先週の放送でディレクターのヤマギシさんの声が放送に乗り、リスナーからのフィードバックがあったとか。「もう一回聴かせてくれ」というお便りもあって達郎さんは「なんか言え」とムチャ振り。今度、「夫婦放談」の代わりにスタジオに連れて来ればいいんだ、と達郎さん。

・I'LL BE THERE
ジェリー&ザ・ペースメーカーズの1965年の「I'LL BE THERE」。ボビー・ダーリンの作品のカヴァーで、ジェリー&ザ・ペースメーカーズのヴァージョンは全英15位、全米では14位のスマッシュ・ヒット。プロデュースはジョージ・マーティン。「ストリングスのアレンジもジョージ・マーティンだと思いますが。素晴らしい。こう、ザ・ストリングス・アレンジみたいなものをビートルズではやりませんもんね、ジョージ・マーティン。よくわかってますね、本当に」と達郎さん。

・ANGEL
本日2曲めの『オンスト』もの。1999年の達郎さんの『ON THE STREET CORNER 3』でカヴァーしている「ANGEL」。邦題は「ぼくのエンジェル」。もともとはエルヴィス・プレスリーの映画『夢の渚(FOLLOW THAT DREAM)』の挿入歌。1965年にクリフ・リチャードがカヴァー。達郎さんは少し遅れて1967年頃に数寄屋橋のセコハン屋ハンターで買ったという。当時はクリフといえばシャドウズで、シャドウズってギターが上手いんだと思っていたそうだが、後になってナッシュビル録音だということがわかったとか。エルヴィスのスタッフ・ライター、シド・テッパーとロイ・ベネットの作品。達郎さんのヴァージョンはこちらのクリフ・リチャードのヴァージョンをアカペラに起こしたものだとか。プロデューサーはボブ・モーガンとビリー・シェリル。

・STEP INSIDE LOVE
'60年代のイギリスを代表する女性シンガーのひとり、シラ・ブラック。ビートルズのレノン/マッカートニーにたくさん曲を提供してもらっているシラ・ブラック。「STEP INSIDE LOVE」もそのなかの一曲。プロデューサーはジョージ・マーティン。ミュージカル・ディレクターはマンフレッド・マンのマイケル・ヴィッカーズ。2014年にポールがツイッターで、ファンからの「他人にあげた曲でいちばん好きなものは?」という質問にこの曲だと解答をしてるとライナーには書いてあるそうだ。1968年のシングルで全英8位。

・『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.4
『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.4は番組でかけた曲が意外と入ってるそうだ。ピーター&ゴードンの「I GO TO PIECES」やフレディ&ザ・ドリーマーズの「TELL ME WHEN」とか、達郎さん好みの選曲。同世代の人がやってるのでそうなってるのかもしれないとのこと。

・セミアコだったら誰?
リスナーから「達郎さんはセミアコだったら誰ですか? ギブソンやエピフォン、グレッチとかありますが」という質問。
B.B.キングだそうだ。

・THE DRIFTER
ケニー・リンチはイギリスでは大変有名なシンガー。1966年の「THE DRIFTER」はロジャー・ニコルスの名作として日本では知られている。ハーパス・ビザールのヴァージョン、ロジャー・ニコルスのスモール・サークル・オブ・フレンズのヴァージョンといろいろあるが、みんな短い。特にスモール・サークル・オブ・フレンズのヴァージョンはデモ・テープなので唐突にフェードアウトしてしまう。そうした中でケニー・リンチの1969年のシングル・ヴァージョンが「THE DRIFTER」のベスト・テイクだと思われる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年07月10日は「『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』特集」
http://www.tatsuro.co.jp

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