人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

消された神

2016-09-19 13:04:26 | 日本的霊性
古事記・日本書紀に代表される日本神話ですが、どこまでが神の世界の話で、どこからがこの人間世界の事かについては分かりません。
中には全く古代史のような視点で、つまりこの世に有った事象として、それを捉えている研究者も少なくありません。
それに従えば、天照大神も素戔嗚尊も人間だった、という事になります。これでは大本神話を借りなくても、”神は根の底に押し込められてしまった…”という事になりそうです。
神話と言うのだから、どっかで神的なものとの関わりは有った、と見るべきではないかと思うのですが…もっとも、それは神代の時代に限った事じゃなく、人間世界のどの局面にも、そうしたものが隠されているのだ、といつも申している次第です。
何にしろ、神代の話というのは、幾多もの決めつけた言説が存在しようと、要するに神に聞かにゃ分からないものです。
こういう事は、もう心象に留めておくに限ります。言い換えると何を、どう想像しようと、解釈しようと自由だ、という事です。ただ、それを心象の境界からハミ出して、外に向かって主張し出したら忽ち、内的世界の自治権は、容易く他の侵入に脅かされるだけの話です。
心象に…というのは、それだけじゃないのです。それによりその不確定ながらも内的に印象付けられる物柄を、より”意識的なものにすること”でもあるのです。こういう事を踏まえまして…
大本に代表される神話というのは、ご存じのように記紀神話には見られない異形のものを伝えていて、天理教祖中山みき刀自や大本教祖出口なお刀自の「お筆先」には、天皇家、朝廷に対する露骨な怨恨とも取れるような言葉も散見されます。
ところが出口王仁三郎師(師にはその出自を巡って取り沙汰されていることが有って、私はその近い縁の方からハッキリと肯定的断言を聞いたことがあります!)や日月神示の登場となると、和合的側面も見られるようになります。
どちらにせよ、その基調から我が国は大和朝廷以前に、神武以前にある種の大王が統治していた、ということが伺えます。私は(多分、多くの人にも)そのモデルとしてすぐにイメージし易い神名が思い浮かびます。”大国主”です。
如何にもとってつけた名前だな、と私は思うのですが、言うまでも無く出雲を統治していたとされる神ですね。これが覚えきれないくらい、沢山の別名を持っていまして、この点でも何となくデッチ上げられた神という印象を持ってしまうのです。出雲を代表する神にも関わらず、出雲大社の主神である以外、祭神としてほとんど見当たらないというのも不思議です。私の印象としては出雲地方というのは、圧倒的に”素戔嗚”とその妻神”櫛稲田姫”の国という感じがします。
大国主の別名とされているものの一つに、日本最古の神社とも言われる奈良の大神(おおみわ)神社の祭神”大物主”があります。
ここで浮上してくるのが、その大物主の別名とされている饒速日(ニギハヤヒ)という神です。(とにかくこの周囲には正体を分からなくさせる意図が有ったのか、別名、異名の多いこと…)
この正式名というのが、これ又とてもじゃないが覚えきれませんが、最初の四文字だけでもう、心象にブワッツと何かがインプットされてくるようです。
”天照国照…”アマテル、クニテルというのは天津神、国津神の二つの系統を合わせ持つ、統合しているということでしょう。今まで述べてきたのは、古代史的な観方によっていたのですが、この二系を顕世(うつしよ)~見える世界と幽世(かくりよ)~見えない世界に移し替えてもいいかも知れません。(事実古神道の主流では大国主などは幽政を司るとされていたのです)
ともかく私に感じられるのは、大国主という神、又国譲り神話というのは、神武以前の大王であった饒速日、その地位、国土を陥れた事を隠すために作られたような気がしてなりません。史実の改ざんとか、こういう話というのは言うまでも無く現世的な話ですが、私の心象にもっと投げかけられているのは、おそらくはもっと神々と交渉の有った時代に、見えない世界が封印されたのではないか、というような事です。
つまり元の神の押し込め、封印とは位相を変えて何段かに渡って行われたのではないか、と感じているのです。

私にゆかりの有った、豊岡の某教会の”知られざる神示”では、メインに登場する神名は救世主神、弥勒とも比定される”大国主”だったかと思います。これが後に丹後元伊勢に拠点を移してからの新たなる神示ではまるでベールを剥いだかのように、同社の主祭神、饒速日を弥勒、日の出の神として表しています。
私は勿論、決めつけたことは申し上げられませんが(心象の奥には決まった名などは有りません)、何であれ、救世的ハタラキとして心象に映じられているものは、神代以来の因縁、相克の縺れを開解し、現世と幽世とを統べ合わせるもの…和合に向けられているのは言うまでもありません…。

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 和合 | トップ | 人類の象徴 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
神児 (鬼雷)
2017-07-12 22:05:07
なるほど、受ける人間がおなじでも、怨み恨みツラミがあれば、地域により変わるが人心。

裏切りの神より、わだかまりない、あらたな日継ぎのほうが、人は良し。
Unknown (シタテルヒコ)
2017-07-13 06:13:19
鬼雷さん、何時の時代でも政治的、宗教的イデオロギー、思惑が介在すれば、霊性は受け継げられなくなりますね。

コメントを投稿

日本的霊性」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。