まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

フロイト ユング  アドラー と私

2014年04月30日 | 日記
昨日‥怒鳴り、哀願したかいがあって燕(つばめ)が台所に巣を造るのをあきらめてくれた。
元からある巣を補強している。
今日午後‥玄関前の巣の上に泥の層が一段増えていた。
有難い。ほっと一息ついた。
粗雑な我が家である。毎日掃除をしている。
掃除の後が見えない。
カメムシの匂いと野鼠と百足。その上燕の糞(ふん)が台所では‥辛い。
玄関は糞だらけでも諦めがつくのである。


さて、フロイト、ユング、アドラーの3人とも力動精神医学を研究した精神科医である。
力動精神医学とは。
〈精神現象を生物・心理・社会的な力(dynamics)のぶつかりあい、及びその相互的因果関係の結果として捉える事を方法論的基礎とする精神医学〉
の事である。

ユングもアドラーもフロイトと仕事を一緒にしていた時期がある。
ユングもアドラーも、フロイトの「無意識」の概念を継承・発展させている。

フロイトは,心の力の源泉は,乳児期から活発に働く性欲と個人の生活史の中でその性欲が抑えられて歪んだところに心理的な現象が生じるとして‥
そこに原因のほとんどがあるとした。
有名なリビドーである。女性の場合は理解できる。
フロイトの時代‥女性は抑圧されていたし(現代の女性とは同一視できない事を想像してみて欲しい)
このリビドー学説(汎性欲論)だけがあまりにも際立ち,それがフロイトへの誤解と嫌悪のもとになっている事も事実である。
フロイト自身、このリビドー学説をユングやアドラーに批判されている。
終生‥修正することはなかった。
フロイトのリビドー学説は,文学や芸術,哲学に大きな影響を与えてはいる。
ただ、リビドー学説以外のフロイトの業績(人間の精神機能を『エス(イド)』『自我』『超自我』という三つの機能の相互作用として捉えようとするもの)
が カウンセリング技法に広く浸透している事を忘れてはならない。

フロイトの業績(リビドー学説)は、フランスの精神分析医のラカンに引き継がれて発展研究される。
ラカンの著作‥聞け、小人物よ。 私は影響を受けている。

ラカンは終生、人嫌いであったし、クレイジーだと言われた人物である。
但し至高の域に入っていたと思う。

ユングは,心の力の源泉は,個人史の中で個別に生じるのではなく、人類という種の生活スタイルとして集団的に備わっているものである、と規定した。
日本では,箱庭療法,絵画療法の形で今でも心理療法の場で応用されることが多い。
ユングの思想は、物語理論や神話分析、ファンタジー(トールキン等)に影響を与えている。
尊敬する河合隼雄教授の師匠であるユング。
20代の私はユングの徒であった。

一方アドラーは、心の力は、自分の劣っているところをなんとか克服しようとする向上心であると考えた。
(劣等コンプレックス)である。
人の心の不調や障害は、医師が外から治療を施して治すものではなく‥患者自身が治ろうとする力によってのみ治癒できる物…とした。
アドラーの考え方は、現在の自己啓発書(メンタルトレーニング)にも 応用されていると思う。

サッカー選手‥本田圭介君はアドラーを読んでいるのかも…そう思う発言が多い。

アドラーはよほどの例外を除き〝トラウマ〟を認めない。
トラウマに関しては、別の機会に書きたい。

〝トラウマ〟〝闇〟どちらも、現代‥聞き飽きている。
皮層の部分で浅い悩みしか持てない人間がこの言葉を使いすぎる昨今の風潮が嫌だ。

ともあれ、アドラーのいう所の、人間の悩みはすべからく対人関係で起きる。
「信頼の反対にある言葉は懐疑」「肯定と受容とは違う」
「常に自分自身である事」「その事が出来て初めて今、この場所で最善を尽くせる」
これらの言葉が今の私には一番しっくりと来る。
気負うことなく。

燕(つばめ)に対しても、出来うる限り(脅す、叫ぶ、威嚇する、馬鹿丸出し)の今、今、今の最善を尽くす。

結果はオーライ〝最善〟にしかならない。

まぁ…無理があるような気もするが…。

今、いま、現在。

若い頃の勉強が身になっていても(自信ありません)なくても(ほとんど忘れてます)…今である。




















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ほんじゃ また こんど ね

2014年04月29日 | 日記
W市の桜が花盛り。

昨日電話をもらった。
雪の少ない冬だったせいか、花々が盛んに咲きほこっている。
今、真っ盛りだと言う便りも多い。

連休に入って花見ができるのは、いいよね。

「じゃ 又今度ね」お互いがそう言って受話器を置いた。

所で「じゃ、又…今度」…はどの位の期間を言うのだろうか?

一週間、一ヶ月、一年それとも三日、人の噂も75日だから二か月半が正解なのか‥解らない。
関係性で期間が違うんだろうと思う。
「私は人間関係が大切です」「だからそんなあやふやな事は言いません‥何月何日の何時に…とチャンと言います」
そういう人もいるだろう。私の周りにはあまりいない。
「じゃ また」は社交辞令だったり、単なる挨拶だったりで済む。
助かっている。

何気なく言ったり、使ったりしている言葉。‥今度‥
☆最も近い将来。この次。次回。「―の休みに花見へ行く」
☆最近。このごろ。「―東京に転勤しました」

考えたら意味を深く考えないで(もしくは言葉の本質を知る事もなく日常で)使っている事は多い。
毎日、毎日、自分の馬鹿さ加減が加速している感じがする。

燕が新しい巣づくりで我が家中‥泥と糞を落として飛び回っている。
「ちょっと、古いのが三つもあるでしょ」「おい、古巣で我慢できんの」
「糞掃除する私の事も考えて」「もう、ガラス戸閉め切って入れんようにするよ」
「もうっ 家(うち)しか入れる家(いえ)ないはずや」

燕の生態も調べなおさねば。
10年以上付き合ったつもりだがしかし解らない事が多くある。

燕に怒鳴っている私の姿は馬鹿丸出し。

だろうと思う。
誰も見てないけどね。

GWは、こんな我が家へ、客人が来る。

友人、知人、肉親、客人、様々な来客で助かっている。

おそらくは、燕も糞を落とし、泥を落とし しながら 私の老化を助けてくれているのかも。

そう思いながら…一息。

雨が降って来ました‥今日も暮れていきます。

じゃ また こんど。






























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人間は遺伝子の乗り物‥だと思います。

2014年04月27日 | 日記
次男の話だが…名前は陶太という。
仕事は完璧にこなしたいA型。

与えられた仕事は、早いし、100点満点でこなす。
影に隠れている努力は見えないし…見せない。

いや、いや、心の中はきりきりでかりかり‥だろうなぁと思っている。
陰ながら。

「そうきりきりでもないよ」「俺は俺やし」
世間一般、下済みの仕事を馬鹿にはしない。というか下済みの仕事しかこない。
体力仕事もこなす。3Kだからこそ人間の仕事。

「でも3K出来ないって若者は多いよね。会社入ってきても1週間でやめる。そういうのが解らんし、解りたくもない」

紅顔の白面郎だが、精神は〝泥足〟‥そのものなんだろうと思う。

食べ物の好き嫌いが多い…あぁ 合歓さんとそっくりである。

これは、人間の好き嫌いにも通じる…母は陰ながら改善を祈っている。

性格の芯が固く、人の言う事など聞かない。

山火事ブラザーズの話には、ひとしきり笑っていた。

「兄貴は兄貴やしな」「俺は俺やし」終始冷静。

マイ・ペース。客人が多い我が家でも、日常の‥陶太‥そのままで対処している。
崩れない。

兄弟だから容姿も雰囲気も似ていると思うが、性格は違う。
当たり前の事だろうけど、すごく不思議。

生物学者のリチャード・ドーキンスは「生物は遺伝子によって利用される"乗り物"に過ぎない」という比喩表現を使った。
人間は、遺伝子を父母両方から半分ずつ受け継ぐ‥そうである。

親子・兄弟1/2、叔父伯母・姪甥・祖父母・孫1/4、いとこ1/8となるそうで。
染色体中に一定の順序で配列されて各々一つずつの遺伝形質を決定し,両親から子孫へ。
細胞から細胞へと伝えられる因子。

二重らせんだとか、DNA、ゲノム、染色体等…遺伝学者や生物学者におまかせするしかない。
難解です。ピンとこない。

兄弟がそれぞれ‥両親の良い所をたくさん。面白い所もたくさん。悪い所は少し。
理不尽に対しては、心のナイフで対処する所。
人の良い部分を見るように心がける所。法螺吹きである、根拠はないが自信だけがある所。
(似ているなぁ)
怠慢、努力が出来ない所。いきあたりばったり。無知の涙を流すところ。
(似て欲しくはない。これは母の大いなる〝願い〟だが)‥

だけど全部ひっくるめて受け継いでいるんだろうと思う。

〝願い〟の部分をDNA(遺伝子)と染色体に託す事はできない。

親の思い、心情の部分と塩基組成分析を基にして考えられた二重らせんは 比例しない。

生化学も物理学も遺伝子学もすっとばかして、宇宙に放り投げてみる。

それでも人間は遺伝子の乗り物‥だと思います。

兄弟二人とも 親に似ている。

運動能力、体型、思考、性格、癖、嗜好。

二人ともが親のどちらかに色濃く…似通っていてそれぞれ別の人格を創っている。




























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山火事ブラザーズ

2014年04月23日 | 日記
長男の話だが…彼の名前はソウル。
地震の後 帰郷。

職業はよろず屋という事になっている。

よろずの事承る(ほんまに承〈うけたまわ〉れるんですかぁ)‥母としてはいまだに疑問が残る。
言い出したら、きりが無いほど心配でもある。

しかし、本人はなんのその…よろず屋金ちゃん…になってもう4年余り。
楽しげである。
金ちゃんと言うのはずばり…お金のことらしい。
ちぃーっともお金の匂いはしない

昆布漁、暗渠仕事、柿の木消毒、枯露柿つくり、窯焚き、草刈り、田植え、稲刈りなど等…。
今年は、メロン農家やら山の木の剪定などもと広がり…忙しそうで見ている分には飽きない。

よろずと言うてますけどその割には、あぁた…力技と気合のみで勝負しているではおまへんか。
そんな事言う人がいても、気にならない様子。陽性である。スーパー・ポジティブと言ってもよい。
出会い と人 に助けられている。

よろず屋一年目、納屋の整理での事…
ごみの山を燃やしてわき目もふらず、危うく火事になる所を間一髪で消し止め、胸をなでおろした経験がある。

火は恐ろしい。燃え広がる時は一瞬。頭の中はパニックになってしまう。野焼きが広がってしまって大変だった。
必死で火消しをした…経験者であります…わたくしも。

「ほんでも、俺の師匠二人も山火事起こしそうになった経験あるんや」
「えぇ 誰…誰 何、何、初耳、 初耳」と聞き返しながらもう…笑いそうになっている。

火事の話は初耳なのに、その二人とは誰なのか?顔が想像できるのが可笑しい。

二人の男の武勇伝は数々あるが、火事騒ぎと言うおまけもあったんか。
しらんかったぁ。
二人とも(この半島)の山奥の、萱やら雑草やら雑木やらの生い茂った‥土地を切り開いてきている。
そして、現在の住居と場所を創っている。
その経緯での出来事…らしい。

一人は燃え広がる枯草の炎の上を走りまわって、踏みつぶし…なぎたおし火の粉を消してほっと一息。

汗だくだろうし、必死であったろうと想像するのだが、彼の人間性を思うと…なんだか笑えてくるのが不思議。
大騒動にならずに冷や汗もの。
何日か後、友人達や地元の顔役と呑んでいる時。

「Y市の山でも火事が出て大変やったんや」
「ヘリコプターまで出て消火作業したんやぞ」
それがもう一人。Y村のさんの事だったらしく又大笑い。

一時間で行ききできる距離。
男たち二人は同時期に同じ様に開拓をし、峻拒しながら情熱を燃やしていたのだ。

二人とも豪傑である。両雄でもある。
しかも血気盛んの若い頃。「山を切り開いているうちに、燃やした方が早いわって…なったんやと思うわ」…解る。
息子の語り口調がしみじみと熱を帯びている。
共振している感じがする。

聞いている私も涙目になって笑いまくる。

山火事を笑っているのではない。山が燃えただけで済んで幸甚。
強運を備えているとしか思えない。

騒ぎを起こしている二人の顔(何十年も前 息子達と同い年位かも)を想像するともうすごく可笑しい。面白い。

「ま、これからは山火事ブラザーズって呼んでくれ」…「師匠たちのスケールには遠く及びません…けど」

運よくボヤ騒ぎで済んで助かった息子の‥そんな話を聞きながら病院へ。

ブラザーズには同類と言う意味もある。
遺伝子的には同類と言えるかもしれない。

「山火事ブラザーズ」
誠に「お金」の匂いはしない。

いいかもしれない。
















































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合歓さん…食事当番

2014年04月22日 | 日記
 たこ焼きは美味しい。

合歓さんは、お好み焼き、モダン焼き、焼きそば、タコ焼きが大好き。
大阪育ちである。
食べる事も作る事も得意技。

この所、地元産のタコが手に入ると、タコ刺しとたこ焼きになる。

今日は長野から友人のSさんがくるというので…朝から張り切って材料調達。

100個…いや 150個以上は焼く。



たこ焼きを焼いて何十年?熟練のおてて…です。

バターが油変わり。昆布茶、タコ、小エビ、しょうが、天かす、小葱、青のり、カツオの粉…
こんにゃくの駒切り。ちりめんじゃこ等。

トッピングも出汁も合歓さん独自のこだわり。普段から気が短い。技を出す時はもひとつ短い。
口ははさまずに全部おまかせ。

焼く楽しみ、返す楽しみ、焼ける音を聞く楽しみ…食べる楽しみ…楽いっぱい。

わぁわぁわいわい しゃべりながら…美味しい。お腹いっぱい。も進む。

友人のSさんはヨガと整体の達人。立ち姿も座位も共に無駄が無く美しい。
二十年来のおつきあいになる。

生っ粋の自由人で…インド、ネパール、チベット、バリ、ヨーロッパ各地等を放浪した経験を持つ。
今は長野の山で整体を生業としているが、年回2回はインドまで。師匠について指圧の勉強に余念がない。
料理も大工も瓦直しも、ギターも…プロの技を持つSさんだが、謙虚の衣を着ている人格者。
我が家の雨漏りも直してくれたし、Uさんの家の台所もリフォーム。
和式の厨房がプロバンス風に変わったしぃぃぃ。
大根ピザ(大根ってピザにあう)やパスタ(茹で方もトッピングも絶妙)も美味しい。
だいたい、出来る人は出来る事が当たり前。当たり前すぎて自慢する事もないのだと思う。
本人は自分の事をちっとも謙虚と思ってないし(そりゃそうだわ)、人格者とも思ってない。
役立たずの私が、密かに思っているだけの事。

えぇっと、役立たずの私と言う言葉に過敏に反応する人もいる。
書いている本人は役立たずが悪いなんて思っていない。

たこ焼き焼いてる合歓さんも、食べて笑っているSさんも、息子のそうるも、とうたも…
…私も…お互いの存在がお互いの役に立っている。
と…思う。
しかし青い惑星…地球…から見ると、人間の存在なんて環境破壊するだけの カス。
役立たずである。

そんなことなどとなんの関係もなく…朋あり遠方より来る。
まぁ あれやこれや(昔語り)の話題で盛り上がる。

お酒も美味し。話も美味し。

肴も美味し。筍のお刺身、烏賊のお刺身。もちろんたこ焼きも。

夜が更けていく。

フリーダムとリバティの違い。

合歓さんには、幾万言つくしても理解できない。

そのまんまで天国(地獄)煉獄のどちらかに行くしかない。

「合歓さん、一人で逝くのはいいけど、僕ら仲間を引っ張らないでよ」

笑いながらSさんが言う。その言葉がとてもやさしい。

「人間はねぇ、自分の死期が認識できない人が多いと思う。だからアルツハイマ―になっちゃうんだろうと思うんだよ」
「そうなると、尊厳なんて言葉は意味がないでしょ」
Sさんは言う。私は答える。
「尊くおごそかで侵しがたい・それが尊厳やろぅ…痛い、いたたたたたぁぁぁ。」
「辞書の受け売りとスローガンはいらないよ」
「呼吸を深くしてぇ‥身体を重力に預けて…」…整体指圧を受ける。

「利く~」右腕の骨折で右肩の凝りがひどい。「喋ると色んな筋肉を使うから静かにねぇ」
凝り凝りをほぐしていただく。

やはり、プロの技は違う。

再び夜が深くなりゆく。

お休みなさい。





 



















































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