ウロ

木の洞に頭突っ込み独り言

寂しさもちゅうくらいなりおらが秋

2017年11月22日 | 日記
卒業式の袴を借りに貸衣装店に行く予定だったが
娘がひとりで行くと言うので友人にそう伝えた。
もしかして会いたいと思っていたかなとちょっと気がかりだけれど
まあ私と違って忙しくしてるし交友範囲も広い筈だし。

大学を卒業して教職に就いて、
暫し後に一緒に買い物に行った先で生徒を見かけて
「先生がお母さんとお買いもの」というのは恥ずかしいんじゃないかと
私は早足で他人のふりして傍を離れた。
以降、娘と一緒にショッピングに行くのをやめた。

もともと私にはセンスというものがなく
洋装であれ和装であれ眼鏡であれ「どう?」と訊かれるのが苦痛であった。

それでも今回は私の友人の店であり、和装という事もあって、
当然同行するものだとばかり思っていたから
「どっちでもいいよ」と言われた時、
ほっとすると同時に、それなりの寂しさを覚えたのである。

親というのは身勝手なもので
早く楽になりたいと思う反面、こんな時寂しく感じたりもする。

でも ま やっぱり楽なのがいい。
娘と関わると振り回されて疲れるだけだから。

そういえば成人式の時も
「成人式に出ない事前提で留学を認めたんだから」
写真だけ撮るにしても全部自分でやってくれと
着物の下見につきあうのも断ったんだっけ。
写真を選ぶ時だけ祖父母に渡す分が欲しかったから駆けつけた。

食べる事は一緒も愉しいけれど
それ以外は相談されても負担になるだけ。

ひとつずつ結び目がほどけて行くのを眺めるのも
親の歓びなんじゃなかろうか。
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