太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ウォーキング

2015-10-21 09:52:11 | ハワイの自然
友人が、ウォーキングを始めたという。

歩くのは広々とした公園で、自然の美しさに心が洗われると言った。

ほんとうに、そうなのだ。

かれこれ4年あまりも歩いているが、同じコースであっても、1度として同じであったことはない。


この時期、歩き始める5時はまだ夜で、

晴れた日には満天の、ほんとうに隙間が少ないほどの星空が広がっている。

あまりに星が多くて、星座もわからない。

折れそうに細い月の左下に、ひときわ輝くひとつの星。


うっそうと茂る木々。

刈られたばかりの芝生の香りや、なにかの花の香り、

しっとりと水分を含んだ土の香り、

肌寒いが透き通った空気、

木の実の落ちる音、集会帰りの猫たち。

風が吹いた翌朝は、小さな小鳥の巣が落ちていることもある。

細い藁のようなものを丹念に集めて作った、ちゃんと真ん中が凹んだ

快適そうな巣が、ころんとそのまま落ちている。

空き家だったらいいけれど、消えた巣を探している鳥がいたら気の毒だなと思う。



たっぷりと雨が降った朝は、

山の峰から幾筋もの滝が流れ落ちていて、

真っ暗で姿は見えないが、

その水の音がかすかに聞こえてくる。



6時に近くなってくると、

東の空がなんとなく明るくなってくる。

ピンクオレンジの光が雲の輪郭をかたどって、幽玄な空もあれば、

微妙なグラデーションで紫に染められた空のこともある。

風に乗って、ベーコンを焼く匂いなんかがしてくると、

やっと遠慮がちに鳥たちが鳴き始めて、

一日が活動しはじめる。



ここはホノルルからは離れていて不便だけれど、

私にとって自然の中で暮らすことは、便利さをひきかえにしても大切なことだと思う。


明日はどんな朝だろうか。









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