さて、ただいまアジアフォーカス福岡国際映画祭ではタイ映画が上映されていますが、「芸術の秋」なので、各地のイベントでタイ式エンタメを楽しむことができます。しらた自身も足を運びたいと思っているイベントを以下に簡単にご紹介します。
①
アジアフォーカス福岡国際映画祭 まだまだ上映があります。21日はタイ映画まとめて2本。また、23日(祝)も監督の話を直接聞けるチャンスです。
21日(火)
10:30~「10月のソナタ」 Q & A有り
16:20~「ありふれた話」 Q & A有り
23日(木)
13時30分~「ありふれた話」 Q & A有り
26日(日)
19:00~「10月のソナタ」
②
ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形 in 東京 2010
9月18日~10月1日 / 10月9日~29日
2年に1度、奇数の年に山形で、
山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催されていますが、偶数の年にはこれまで映画祭で上映された中からベストなセレクションが東京で上映されます。
タイ映画の注目作品は、今年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したアピチャートポン監督(日本ではいろんな名前の表記があるのですが)の初期の作品を上映。
9月27日(月)18時45分~
アピッチャポン・ウィーラセータクン監督 「第三世界」「真昼の不思議な物体」
(秘話)アピチャートポン監督がまだ無名だった頃、監督の作品を初めて国際映画祭に見出したのが、山形国際ドキュメンタリー映画祭なのです。
トークショーは、バンコクの英字新聞Bangkok Postの名物映画担当記者であり、映画監督でもあるコン・リッディーさん。
10月18日は、タイで撮った映画とタイ映画を一挙上映
「アンナの道 私からあなたへ~」直井里予監督トーク
「改宗」「稲作ユートピア」 コン・リッディーさんのトーク。
③
日本・シンガポール 映画人シンポジウム 10月1日 東京 3日 大阪 (申し込み締め切りは9月25日まで)
エリック・クー監督講演&シンポジウム開催
日本映画撮影監督協会、つまりカメラマンの協会主催。日本と関係の深いアジアの監督や撮影監督を招くこのシンポジウムシリーズですが、これまでに中国、韓国、タイ、インド、インドネシアの実績があります。
映画を2本無料で見せてくれて、その国の事情がよく分かる充実の内容のシンポジウムで、私も毎年できる限り聞きに行っています。
④僕らの難民キャンプの日々 OUR LIFE 10月初旬公開
タイを舞台に、ドキュメンタリー映画を撮り続けている直井 里予監督の最新作。
この作品は、
5th UNCHR 難民映画祭で、10月9日、10日に先行上映されます。
⑤ 「アンナの道 ― HIVとともにタイに生きる」岩波書店から10月15日に刊行
その直井 里予監督の前々作の映画「昨日 今日 そして明日へ~」前作「アンナの道 私からあなたへ~」を監督が文章の形に書き下ろしました。映画のエピソードに付け加えた内容とのこと。
前作、前々作を見る限り、直井さんの作品は、ふつうの人のふつうの生活の心の在り様、生き方を丁寧に描いています。私が好きなのは、「昨日 今日 そして明日へ~」なのですが、普通の人の口から出る何気ない言葉が、いちばん心に響くのです。そしてHIVに感染したからと言って決して悲嘆してはいない彼女たちの姿。これはもうひとつのタイの側面です。
⑥ タイ映画祭 福岡市総合図書館 シネラ 10月6日~30日
フィルム・アーカイブが所蔵するタイ映画に加えて、以前東京の、「タイ式シネマパラダイス」上映作品、「風の前奏曲」から「タム君アニメ」まで、タイ映画の過去から現代をさかのぼる、タイ映画ファンならばよだれが垂れそうなプログラムが集まりました。
⑦ 東京FILMEX で アピチャートポン・ウィーラセタクン監督作「ブンミおじさん」がオープニング上映作品に。
ここ数年、山形映画祭と並び、FILMEXの常連でもあるアピチャートポン監督の、カンヌ受賞作がオープニングに。タイ映画が映画祭のオープニング作品になるなんて何年ぶりかと思うと、興奮します。この作品は、今まで監督作品と比べると、登場人物たちが最も雄弁なのですが、作品の舞台は今までと同じで「森」来年の日本公開も決まったとのこと。
まだあるかもしれませんが、知っている限りの情報は以上です。これから手帳に書き写しますが、楽しい秋になりそうです。